この項目では、ハナ肇とクレージーキャッツのシングルについて説明しています。上野顕太郎の漫画については「上野顕太郎#五万節(うえけんの五万節)」をご覧ください。
「五万節」
ハナ肇とクレージーキャッツの楽曲
リリース1961年12月(オリジナル・ヴァージョン)
1962年1月20日(ニュー・ヴァージョン)
規格シングルレコード
ジャンル歌謡曲(コミックソング)
時間3分17秒(オリジナル・ヴァージョン)
3分3秒(ニュー・ヴァージョン)
レーベル東芝音楽工業
作詞者青島幸男
作曲者萩原哲晶
その他収録アルバム
シングル「ドント節」
収録曲
ドント節
五万節
五万節(ごまんぶし)は1961年12月に発売されたハナ肇とクレージーキャッツ2枚目のシングル[1]。作詞は青島幸男、作曲・編曲は萩原哲晶。発売当初は歌詞が問題となり放送禁止・発売中止になった(その後歌詞を変更して発売された)。また、多くの映画で歌われている。後に、「新五万節」としてリメイクされた。 「新五万節」
概要
シングル「ドント節(どんと節)」のB面曲として発売された。
学校卒業後十有余年、どうなっているかの現況をめいめい語る内容で、歌はハナ肇、谷啓、植木等という順番で1番ごとに代わっていく。各人の番が終わるごとに、次の番の担当が「サバ言うなコノヤロー」とツッコミを入れ、自分のパートを歌う。それを2回続けたあと、メンバー全員で1コーラス歌って終了する。「サバ」とは鯖読みという意味である。
当初、発売されたヴァージョン(レコード番号JP-1350、原盤番号7H-910)は3番と6番のフレーズが問題となった[1]。どちらも植木等のパートであるが、3番が暴走タクシー運転手、6番がヤクザの大幹部という設定で、歌詞もいささか物騒であり、放送禁止になってしまう[1]。1962年1月20日、歌詞を変更して再録音したものが同品番で再発売された[1]。この時、キーが変更されたほか、1フレーズごとに入る合いの手[1]やラストのハナの台詞「サバ言うなおめえ達コノヤロー」は削られた。
オリジナル・ヴァージョンは1986年6月21日にアポロンから発売された大瀧詠一監修のカセット『ハナ肇とクレイジーキャッツ 全曲集』(KLF1177)に収録(マスターテープの所在が確認できなかったためレコードからのマスタリングとなっている[1])。1995年発売の『クレージーキャッツレアディスク』でCD化された。2005年発売の『クレイジーキャッツHONDARA盤』、2010年発売の『クレイジー伝説』にはオリジナル・ヴァージョンと再発盤が共に収録されている。
当時、この曲の替え歌が全国各地で流行した[1]。
この曲は東宝クレージー映画をはじめとして数々の映画で歌われており、色々な歌詞違いのヴァージョンもある(例:「流した涙が五万粒」など)。
1990年11月25日に発売されヒットした過去のヒット曲メドレー、「スーダラ伝説(編曲:宮川泰、歌:植木等)」にも収録されている。同曲で植木が歌っているのはオリジナルでは谷啓が歌ったパートである[2]。
歌われている映画
サラリーマンどんと節 気楽な稼業と来たもんだ(1962年5月12日/枝川弘監督)…ドント節
ニッポン無責任時代(1962年7月29日/古澤憲吾監督)
夢で逢いましょ(1962年9月15日/佐伯幸三監督)
ハイハイ3人娘(1963年1月29日/佐伯幸三監督)
クレージー作戦 先手必勝(1963年3月24日/久松静児監督)…メロディーのみ
新五万節
ハナ肇、谷啓、植木等とクレイジーキャッツの楽曲
リリース1986年4月23日
規格シングルレコード
録音1986年2月21日
東芝スタジオ(オケ録音)[3]