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新九郎、奔る!
ジャンル歴史漫画
漫画
作者ゆうきまさみ
出版社小学館
掲載誌月刊!スピリッツ
週刊ビッグコミックスピリッツ
レーベルビッグコミックススペシャル
発表号月刊スピリッツ:2018年3月号 - 2019年12月号
週刊スピリッツ:2020年7号 - 連載中(隔週)
巻数既刊16巻(2024年4月11日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画
『新九郎、奔る!』(しんくろう、はしる)は、ゆうきまさみによる日本の歴史漫画。
『月刊!スピリッツ』(小学館)にて、2018年3月号(2018年1月27日発売)から2019年12月号(2019年10月27日発売)[1][2]まで連載された後、『週刊ビッグコミックスピリッツ』(同社刊)へ移籍して、2020年7号から隔週で連載中。 室町時代から戦国時代前期の人物で、後世「北条早雲」の名で知られる伊勢新九郎盛時を主人公とした歴史漫画。北条早雲は従来は「一介の素浪人からのし上がった悪知恵に長じた英雄」と考えられていたが、本作では近年の学説に基づき名門の出身として描いている。室町幕府の体制と共に生きる「名門伊勢家の一員」として育ち、応仁の乱などを通して自身の理想との矛盾に葛藤しながら、やがて戦国大名へと転身していくその生涯を描く[1][2][3]。 歴史描写については、新九郎の出自の他、基本的に近年の歴史学で主流の説を採用しつつ、史実が不明な部分に創作を導入している。また、考証協力者には中世史家の本郷和人[4]、黒田基樹[5]らをクレジットしている。 著者のゆうきは、伊勢新九郎盛時を題材とした漫画について昔から執筆の意図があり、2016年頃から資料を集めていたという[6]。その構想を練る中で、新九郎について過去に抱いていたイメージが塗り替えられ、新九郎の少年時代から物語を始めるしかないと決意したとしている[7]。 また、2022年のインタビューでは、物語の根底にある考え方として、応仁の乱などの戦乱も「自分が生き延びるための最適解を(それぞれが)一生懸命に求めた末に起こった」「誰もが悪人や愚か者になりえる時代だったはず」とし、「主人公を持ち上げるための(一方的な)愚か者や悪人は描かない」「現代社会が新九郎の生きた室町時代と変わらない」としている[8]。 一方で軽妙なギャグ表現も多数描いている。歴史作品としてのストーリーを崩さない部分では、登場人物が「最新モデルのカタログ」[9]「同人誌」[10]といった現代語を発したり、JR西日本のチケット[11]などの当時明らかに存在しない品物が登場することで笑いを取る表現を用いている。 また、登場人物の台詞では「実名を呼ばない」という当時の慣習に従い、朝廷の官途名・受領名(伊勢守、備前守、掃部助、新左衛門尉など)、幕府の役職名(公方、関東管領など)、仮名(新九郎、太郎など)、「御所様」「御屋形様」といった敬語を用いているが、そこに実名の読み仮名のルビを振っている。例えば今川義忠は、家臣からは「御屋形様」、他家からは「治部大輔(殿)」「上総介(殿)」と呼ばれ、そこに「よしただ」というルビを振って表記される。 主人公である北条早雲こと伊勢新九郎盛時は出自・生年について諸説ある人物であるが、本作品では近年の歴史学で主流となっている伊勢氏支流・備中伊勢家の出自で康正2年(1456年)生まれの享年64歳説(応仁の乱開戦時に12歳、伊豆国・堀越御所討入時に38歳)を採用している。
概要
伊勢新九郎盛時の設定