斜線付きゼロ
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.mw-parser-output .Unicode{font-family:"TITUS Cyberbit Basic","Code2000","Chrysanthi Unicode","Doulos SIL","Bitstream Cyberbit","Bitstream CyberBase","Bitstream Vera","Thryomanes","Gentium","GentiumAlt","Visual Geez Unicode","Lucida Grande","Arial Unicode MS","Microsoft Sans Serif","Lucida Sans Unicode",sans-serif}0︀数字ゼロの3つの表示法。上から斜線付きゼロ、ドット)付きゼロ、何もない普通のゼロ.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字(ゼロの異体字)が含まれています(詳細)。NEC発車標電光掲示板に表示された斜線付きゼロ(2020年名古屋市営地下鉄徳重駅

斜線付きゼロ(しゃせんつきゼロ)「0︀」は、数字の「0」(ゼロ、零)の字形の一つで、斜線「/」を付けたもの。スラッシュ付きゼロ (slashed zero)、ストローク付きゼロ (zero with stroke) ともいう。

これは、ゼロと似た字形であるラテンアルファベットの「O」(オー)との区別のために使用されるもので、特に科学工学電気通信ソフトウェアプログラミングなど)においてゼロとオーの区別が重要である場合によく用いられる。手書きでプログラミングを行い、それをキーパンチャーパンチカードで入力していた時代には、よく使用されていた。

スカンジナビア語母音の「O」や空集合の記号「?」とは異なり、ほとんどのフォントにおいて斜線付きゼロの斜線はゼロの内側に収まって飛び出さない。ただし、タイプライターなどでゼロと斜線を重ね打ちして「0?」のように近似的に表示 (Typographic approximation) させることもあり、この場合は斜線がゼロの外側に飛び出ることがある。いくつかのフォントでは、斜線付きゼロが「0/」のように見えるものもある。

Unicodeにおいては数字のゼロのに異体字タグをつけて表示するように規定されている。
起源

斜線付きゼロはコンピュータの登場以前から使用されていたものであり、12世紀や13世紀には使われていたことが知られている[1]
使用例

斜線付きゼロは、ゼロとオーを区別するために、様々な分野で使用される。

斜線付きゼロは「通信ゼロ」(communications zero) と呼ばれることもあり、天気予報のためのテレプリンタ回路に使用されていた[2]。今日でも、アマチュア無線コールサインの記録や、軍用無線の記録などで用いられている。

化学では、酸素の元素記号(大文字のオー)との混乱を避けるために、化学量論において斜線付きゼロを使用することがある。

WestminsterMICR、OCR-A(英語版)などのコンピュータ関連のフォントでゼロが斜線付きゼロになっていたことから、斜線付きゼロは1980年代のハッカー文化に関連するものの1つになった。漫画において、コンピュータユーザー同士が0と1のバイナリコード(英語版)で話しているような場面では、0は斜線付きゼロが使用されていた。

タイプライターで斜線付きゼロを生成するために、タイピストは、普通の"O"(ゼロ)を打った後、バックスペースキーで1文字戻り、スラッシュを重ね打ちしていた。

1970年代から1980年代にかけて多くのコンピュータシステムで斜線付きゼロが使用されたことから、1980年代のイギリスのスペース・ロックのバンド「Underground Zero(英語版)」は、メタル・ウムラウトの一種として、バンド名の表記に北ゲルマン語群の母音「o」(斜線付きオー)を使用した。

1997年に日本のロックバンド「サザンオールスターズ」が発表したシングル『01MESSENGER ?電子狂の詩?』のCDジャケットでは、タイトルの表記に斜線付きゼロが使用されている。
UnicodeとHTMLこの項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字が含まれています(詳細)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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