文豪
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この項目では、日本語ワードプロセッサ専用機について説明しています。一般的な意味(文学や文章の大家。きわだってすぐれた文学の作家)については「著作家」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}画像提供依頼:文豪の画像提供をお願いします。(2012年1月)JX5700ACの写真

文豪(ぶんごう)は、日本電気(NEC)が発売した、日本語ワードプロセッサ専用機(以下ワープロ)。後述は当時のカタログ・資料・NECが発行していた『文豪アプリケーション情報』などによる[注釈 1]
概要

文豪シリーズは東芝Rupo富士通OASYSシャープ書院と並ぶワープロの主要機種。同社製のパーソナルコンピュータであるPC-9800シリーズN5200シリーズなどともMS-DOSファイル変換機能やオプションの専用ソフトウェアにより互換性が保たれており、同製品のユーザーにとってセカンドマシンとしても扱いやすい配慮がなされていた。パーソナルユースの文豪ミニはPWP-100ビジネスユースの文豪シリーズはNWP-20をそれぞれの前身としており、デスクトップタイプからラップトップノートブック型のものまで、多種多様なモデルが販売された。シリーズ末期にはインターネット接続に対応したカラー液晶モデルも発売された。

日本電気ホームエレクトロニクスが製造を行っていたが、日本語ワープロの退潮と同社の清算に伴い2000年をもって出荷を終了[注釈 2]1999年リリースの文豪JX-750/730/720が最後の機種となった。

開発には作家、すなわち文字通り「文豪」の安部公房が関わっていた。安部はその後も執筆に文豪シリーズを使い続けており、執筆中の遺作も同機の保存データから見つかった。
系譜

文豪シリーズはパーソナル製品とビジネス製品の2つに大きく分けられる。前者はその前身を、NEC初のパーソナルワープロであるPWP-100とし、文豪ミニ[注釈 3]・JXシリーズをラインナップとする。後者についてはその前身をNEC初の日本語ワープロであるNWP-20としている。文豪DPシリーズについては「ドキュメント・プロセッサ」という、従来のワープロとは一線を画す新カテゴリの製品群として位置していた。
ビジネス向けモデル

日本語ワープロNWP-20(
1980年5月) - 文豪NWPの前身となるNEC初の日本語ワープロ。

文豪NWPシリーズ文豪 5MII

文豪NWP-20N - 1981年文豪シリーズ1号機。その後CRT一体型の比較的コンパクトなモデルから縦型CRT対応のDTPモデルなど用途に応じた様々なラインナップが展開された。「文豪ミニ」などと区別するため「ビジネス文豪」などとも呼ばれる。型番はN5152-nn(nnは2ケタの数字)。

文豪3V - 1986年11月10インチCRT一体型、3.5インチFDD 2基装備。オプションで表計算やデータ管理などのOAソフトウェアに対応。

文豪3VII - 1987年10月

文豪3VIIEX - 1988年10月10インチCRT一体型。

文豪3M - 1987年12月12インチフラットスクウェアCRT一体型、3.5インチ(2HD)FDD 2基装備。プリントアウトのリアル表示が可能。オプションでマウスに対応。

文豪3MII - 1988年10月12インチフラットスクウェアCRT一体型。

文豪3MIIS

文豪3MIID12インチフラットスクウェアCRT一体型、20MB HD内蔵。プリントアウトのリアル表示が可能。オプションでマウスに対応。

文豪5N5インチFDD(2DD)1基装備。

文豪5NII5インチFDD(2DD)1基装備。

文豪5V5インチFDD(2DD)装備。

文豪5VII5インチFDD(2DD)装備。

文豪5M14インチCRT、3.5インチ(2HD)FDD 2基装備。プリントアウトのリアル表示が可能。オプションでマウスに対応。

文豪5MII - 1993年

文豪7D5インチFDD(2DD)装備。

文豪7M14インチCRT、20MB HD内蔵。

文豪7MII/DTPモデル14インチフラットスクウェアCRT、40MB HD、マウス標準装備。

文豪8NCRT、FDD一体型モデル。

文豪8M/DTPモデル17インチ縦型CRT、40MB HD、32ビットCPU搭載。DTPソフト「文豪ページエディタ」搭載。

文豪10NCRT一体型、8インチFDD 2基装備。

文豪11N - 1982年5月10日[1]8インチFDD(2D)搭載、インパクトプリンタで縦横16ドットの漢字を印刷、価格は99万円[2]

文豪12N8インチFDD(2D)搭載

文豪13N8インチFDD(2D)搭載

文豪15D -1985年グッドデザイン賞受賞

文豪21N

文豪23N - 1981年5月レーザービームプリンタで縦横32ドットの漢字を印字、A4サイズを1分あたり7枚印刷、価格は458万円[2]

文豪24N

文豪ハイパー7シリーズ

文豪ミニシリーズのようなプリンタ、液晶ディスプレイ一体型のコンパクトな筐体を実現したビジネス向けモデル。プリンタ内蔵であるが、ページプリンタ等を外部接続可能。7IIHではハードディスクが搭載された。

文豪ハイパー7(HWP-7A)

文豪ハイパー7IIF(HWP-72F)

文豪ハイパー7IIH(HWP-72H)

文豪DPシリーズ

DPは「ドキュメント・プロセッサ」を表し、「ワード・プロセッサ」とは一線を画す新カテゴリのシリーズとして登場。PC-9800シリーズをベースにWindows、専用ソフトウェア等を組み合わせたモデル。

文豪DP-30N(N5820-30N/PC-9821Ndベース)

文豪DP-50/50D(N5820-50, 50D/PC-9821Beベース)

文豪DP-60/60D(N5820-60, 60D/PC-9821Xsペース)

文豪DP-70F(N5820-70FA/PC-9821Ap2ベース)

文豪DP-70S(N5820-70S/文書ファイリングサーバ)

文豪DP-OFFICE文豪と互換性のあるパーソナルコンピュータ向けソフトウェアの単体製品。DP-WORD、DP-DRAW、DP-PLAN、DP-CARD+を含む。
Windows 98/NT 4.0対応のVer.4.0を最後にリリース停止、2003年4月28日をもって出荷を終了した。また、PC-9800シリーズに文豪DP-OFFICEをプリインストール、専用キーボード(PC-9801-115)などが付属した「98文豪DP[注釈 4]」、「ValueStar(文豪DPモデル)[注釈 5]」も販売された。

パーソナルユース向けモデル

パーソナルワープロPWP-100(
1984年3月) - 文豪ミニの前身

文豪ミニ3・ミニ5(ポータブルタイプ)、ミニ7(CRTタイプ)発売 - 1985年10月

文豪JXシリーズ発売 - 1995年

文豪ミニ3シリーズ
乾電池駆動可能なポータブルモデル

文豪ミニ3(PWP-30-B/W) -
1985年10月液晶は10字×2行表示。プリンタ出力は12cps。乾電池駆動が可能。キーボードについて、かな入力は50音配列。ブラック、ホワイトの2色のボディカラーが用意されていた。文書の保存媒体はオプションのカセットテープレコーダ(PC-DR312)。

文豪ミニ3E(PWP-30E-B/W) - 1986年5月プリンタの出力速度を向上させ30cpsとなる。FDDを搭載。キーボードについて、かな入力は50音配列。ひらがな草書体内蔵。ブラック、ホワイトの2色のボディカラーが用意されていた。英文ワープロ機能搭載。

文豪ミニ5シリーズ
ポータブル・ラップトップ・デスクトップタイプ文豪ミニ5HG


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