凡例文室有房
時代平安時代前期
生誕不明
死没不明
官位従五位下・出羽権掾
主君陽成天皇
氏族文室氏
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文室 有房(ふんや の ありふさ)は、平安時代前期の貴族。官位は従五位下・出羽権掾。雄勝城司。 元慶2年(878年)3月に出羽国で俘囚の乱が起こると、出羽守・藤原興世の命令を受けて、出羽権掾の文室有房と小野春泉は共に、精兵を率いて反乱勢力の手に落ちた秋田城へ向かい合戦を行う。しかし、城内は既に灰燼に帰しており、敵の兵力は日に日に増さる状況であった[1]。 5月には、出羽権介・藤原統行、小野春泉、文室有房と、陸奥大掾・藤原梶長が率いて来た陸奥国からの援軍総勢5000人をもって秋田城周辺に陣を敷く[2]。6月に入ると、夷俘1000人が突如ふたたび秋田城を襲撃した。夷俘の猛烈な攻撃の前に官軍が壊走する中、有房は一人奮戦し敵数名を斬る活躍を見せたが、足に矢を被け撤退する。後日その戦闘の功績を賞されて、従五位下に叙せられている[3]。
経歴
脚注^ 『日本三代実録』元慶2年4月4日条
^ 『日本三代実録』元慶2年6月7日条
^ 『日本三代実録』元慶2年6月8日条
^ 『日本三代実録』元慶2年7月10日条
^ 『日本三代実録』元慶2年10月12日条,元慶3年正月11日条
^ 『日本三代実録』元慶3年6月28日条
参考文献
武田祐吉、佐藤謙三訳『読み下し 日本三代実録 下巻』戎光祥出版、2009年
関幸彦『武士の誕生 -坂東の兵どもの夢-』日本放送出版協会、1999年。