文喜相
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 大韓民国政治家文喜相???
文喜相(2019年)
生年月日 (1945-04-14) 1945年4月14日(79歳)
出生地 日本統治下朝鮮京畿道楊州郡議政府邑佳陵里(現:議政府市佳陵洞)
出身校ソウル大学法学科
所属政党(平和民主党→)
民主党→)
新政治国民会議→)
新千年民主党→)
開かれたウリ党→)
大統合民主新党→)
民主党→)
(民主統合党→)
民主党→)
(新政治民主連合→)
共に民主党→)
無所属[1]
サイン
公式サイト ⇒????? ????
国会議長
在任期間2018年7月13日 - 2020年5月29日
国会議員
選挙区(京畿道議政府市選挙区→)
京畿道議政府市甲選挙区
当選回数6回
在任期間1992年5月30日 - 1996年5月29日
2000年5月30日 - 2003年3月7日
2004年5月30日 - 2020年5月29日
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文 喜相(ムン・ヒサン[2]1945年4月14日 - )は、韓国政治家。2018年7月13日から2020年5月29日まで国会議長を務めた[2]

本貫は南平文氏、カトリック教徒[3]
来歴・人物

元野球選手・野球指導者の金永祚は岳父[4]韓国の無形文化財に指定されている伽?琴散調および併唱の芸能保有者(人間文化財)であるムン・ジェスク(朝鮮語版)は妹、元国家情報院第二次長の李相業(朝鮮語版)はその夫、伽?琴演奏者のイ・スルギ(朝鮮語版)と女優のイ・ハニは姪に当たる[5][6]

1980年代に金大中の下で民主化運動を行う。1988年の国会議員選挙で出身地の京畿道議政府市選挙区に平和民主党(金大中総裁)から初出馬するが落選。

1992年の国会議員選挙に民主党から出馬し初当選。

1996年には新政治国民会議から出馬しふたたび落選するが、2000年に新千年民主党から出馬して返り咲き、以後、通算6回当選(2004年からは議政府市選挙区が分割されたため議政府市甲選挙区から出馬)。この間、金大中大統領の下で大統領府政務首席や国家情報院企画調整室長を、盧武鉉大統領の下で大統領秘書室長や政務特別補佐官を務めた他、新千年民主党最高委員、ヨルリン・ウリ党(開かれたウリ党)議長、国会副議長などを歴任。韓日議員連盟会長も務めた。
政策・主張

派閥色が薄く、民主統合党が2012年大統領選挙で敗北直後に非常対策委員長[7]を務めた他、朴映宣院内代表の離党問題で内紛状態となった新政治民主連合でも非常対策委員長に選出されるなど、選挙の敗北などで党が混乱した度毎に党を取りまとめる立場に推されることが多い[8]

2017年5月、文在寅大統領の特使として来日[9]。日本の内閣総理大臣安倍晋三との会談の中で日韓シャトル外交の復活や日本の慰安婦問題を取り上げたほか、民進党代表蓮舫らとも会談を行った[10]
天皇謝罪要求

2019年2月7日、ブルームバーグのインタビューに応じた際に、慰安婦問題について、日本の首相または天皇の謝罪の必要性に言及し、「一言でいいのだ。日本を代表する首相かあるいは、私としては間もなく退位される天皇が望ましいと思う。その方は戦争犯罪の主犯の息子ではないか。そのような方が一度おばあさんの手を握り、本当に申し訳なかったと一言いえば、すっかり解消されるだろう」と発言をした[11]。2019年2月9日、韓国の国会報道官が(文喜相は)天皇が「戦争犯罪の主犯の息子」という表現は用いていないと朝日新聞に説明を行ったことが報道された[12]が、2019年2月11日、ブルームバーグは文喜相のインタビュー音声データを公開し、“Isn’t he the son of the main culprit of war crimes? So, if a person like that holds the hands of the elderly and says he’s really sorry, then that one word will resolve matters once and for all”と発言したことを裏付けした[13]。同日、文は「戦争犯罪の主犯の息子」の「重要な位置にいる指導者の真心込もった謝罪を強調する脈絡から出た表現」と説明し、「日本の責任ある指導者が、慰安婦に対して、納得できるだけの誠意ある謝罪を行うことが優先されなければならない」「日本側は数十回謝ったと言っているが、私がみるところ、そういったようなことはない」と述べ、発言に対する日本からの批判に対しては「韓日両国間で不必要な論争を望んでもおらず、起きてもいけない」と事態の鎮静化を求めた[14]

2019年2月12日の衆議院予算委員会で、文の発言が取り上げられると、安倍晋三内閣総理大臣は「不適切な内容を含み極めて遺憾だ」[15]河野太郎外務大臣も「到底受け入れられるようなものでもないし、極めて無礼な発言」と発言し、日本政府が韓国側に謝罪と撤回を要求したことを明らかにした。同日、菅義偉官房長官も記者会見で「ハイレベルを含む外交ルートを通じ、韓国側に対して、甚だしく不適切な内容を含むものであり極めて遺憾である旨、厳しく申し入れ、強く抗議した。同時に、謝罪と撤回を求めた」と報告した[16]

同日、文喜相は謝罪と発言の撤回を求められたことに対して「なぜ大きな問題になるのか。 安倍首相まで出てくるのは到底理解できない」と述べ、自身の発言は謝罪する事案ではないと拒絶した。また、日韓間の慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決を確認した慰安婦問題日韓合意に対しても「合意書が何十件あっても何だというのか」「被害者の最後の許しがあるまで謝れということ」と述べ、「慰安婦問題において最も基本的な問題はただ一つ、心のこもった謝罪」という見解を示した[17][18]

韓国政府も魯圭悳韓国外交部報道官が定例会見で文喜相の発言を「慰安婦被害者の方々の名誉・尊厳(の回復)と心の傷を癒やすためには、被害者中心のアプローチにより日本が真摯(しんし)な姿勢を見せる必要性があるという点を強調するための趣旨での言及と承知している」と理解を示した[19]。韓国与党「共に民主党」の洪永杓(朝鮮語版)院内代表も「文議長の発言は慰安婦おばあさんの傷を癒やすために日本側が誠意ある姿勢を見せることを呼びかけたものだ。日本が慰安婦問題に対してただの一度も謝罪らしい謝罪をしなかったという点で、極めて当を得た指摘」と支持し、「いくら否定しても日本の植民地犯罪の事実がなくなるわけではない」「東アジアの未来のために協力しなければならない時期に日本の反省のない時代錯誤的な歴史認識が障害物になってはいけない」と日本側の反発を非難した[20]

2019年2月14日、日韓議員連盟姜昌一会長がラジオ番組で「天皇の謝罪を求めた文氏の発言は極めて常識的」と述べ、河野太郎外相の「極めて無礼な発言」という抗議を「他国の国会議長に対する非常に無礼な発言」と批判した[21]

2019年2月18日、文は聯合ニュースのインタビューで、日本側の反発を「謝罪する側が謝罪せず、私に謝罪しろとは何事か」「盗人猛々しい」と批判し、10年前に天皇から訪韓の仲介を頼まれたときに、「何はともあれ、(慰安婦被害者の)ハルモニ(おばあさん)たちが集まっているところに行き、ひと言『すまない』と言うだけでいい」と助言したと述べた[22]が、21日に日本の宮内庁長官官房総務課報道室は天皇が文喜相と面会した記録がないことを発表し、文の「天皇から訪韓の仲介を頼まれた」という発言は完全否定された[23]


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