敷島製パン
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敷島製パン株式会社
Pasco Shikishima Corporation

敷島製パン本社(テクノコア)
種類株式会社
市場情報非上場
略称シキシマ、パスコ
本社所在地 日本
461-8721
愛知県名古屋市東区白壁5-3[1]
設立1919年大正8年)
1920年(大正9年)6月創業)[1][2]
業種食料品
法人番号1180001016877
事業内容パン、和洋菓子の製造、販売[1]
代表者代表取締役社長 盛田淳夫[1]
代表取締役副社長 田中正樹 盛田宏
代表取締役専務 坪田正明 盛田兼由
資本金17億9900万円
売上高1617億0400万円
(2023年8月期)[3]
営業利益45億3800万円
(2023年8月期)[3]
経常利益61億0800万円
(2023年8月期)[3]
純利益42億7900万円
(2023年8月期)[3]
純資産439億0100万円
(2023年8月期)[3]
総資産1049億0800万円
(2023年8月期)[3]
従業員数3,711名(2023年8月末時点)[1]
決算期8月
主要子会社株式会社四国シキシマパン
株式会社信州シキシマ
株式会社レアールパスコベーカリーズ
関係する人物盛田善平(創業者)
外部リンクhttps://www.pasconet.co.jp/
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敷島製パン株式会社(しきしませいパン、: Pasco Shikishima Corporation[注 1])は、愛知県名古屋市東区白壁に本社を置く製パン会社。1920年大正9年)創業。

日本国内製パン業界で1位の山崎製パン、2位のフジパングループ本社に次ぐ第3位のシェアを占め、ともに製パンの大手3社を構成する。「Pasco」(パスコ、Pan Shikishima Company)のブランド名で知られる。航空測量大手のパスコとは無関係である。
概要

ブランド名は、2003年以降、「Pasco」に統一されている。それ以前は「Pasco」ブランドの使用は関東地方東北地方の一部のみで、中部地方静岡県長野県)以西では「シキシマ」ブランドを用いていた。ロゴマークと絡めて「桜のマークのシキシマパン」と呼ばれていたこともある。後に「Pasco シキシマ」と併記されるようになった時期もあった。Pascoへのブランド統一を「第二の創業」と位置付けている。

コーポレートカラーは、「Pasco」へのブランド統一以降、グリーンに統一されている。それ以前は、「Pasco」ブランド使用の関東地方では青、それ以外の地域では赤であった。

売上構成は、菓子パンを含むパン類76%、菓子類13%、その他11%となっている(2005年(平成17年)8月時点)。「菓子」製品には名古屋銘菓の「なごやん」などもあり、中京地域以外の一部店舗で販売されていることもある。

子会社のレアールパスコベーカリーズが、フランスの有名高級ベーカリーカフェ「PAUL」ブランドで日本国内20店舗(2014年(平成26年)1月時点)、「FAUCHON」ブランドでも国内24店舗を展開している(2014年(平成26年)1月時点)。
会社の歴史

発祥は製粉所で、第一次世界大戦中のドイツ捕虜収容所(名古屋俘虜収容所)のドイツ兵捕虜の指導をきっかけにパンづくりに取り組み、第一次世界大戦終結後、敷島製パンが発足する際に元捕虜のハインリヒ・フロインドリーブを技師長として招聘するなど、ドイツ流製法から発展している[4][5]

1918年米騒動を受けて、創業者の盛田善平は「パンが米の代用食になる」と考え、1920年に会社を興した。「敷島」は日本の古称の一つで、善平が国学者本居宣長を尊敬していたことから社名とした[6](「社名・ブランド名」参照)。

創業にはミツカンも出資したが、盛田家の同族企業である。ソニー創業者盛田昭夫造り酒屋盛田株式会社で有名な盛田家の分家筋の盛田善平が創業家にあたる。現在の代表取締役社長である盛田淳夫は、創業者・盛田善平の曾孫である。

中京地域からの全国展開は高速道路網の発達を契機とし、名神高速道路の開通によって関西地方への進出を試みて成功。その後、他の地域への展開も徐々になされ現在に至る。

食パンで大きなシェアを持ち、1998年(平成10年)に関西地方限定で発売した「超熟」食パンがヒット商品となり、全国発売してからは食パンのトップブランドとなった。これは従来から効果が知られていたが量産化が難しく使用されていなかった湯種製法を用いており、この量産化製法特許取得により他社に先駆け製品化が可能となった[注 2]。「超熟」の開発から販売までを綴った書籍『超熟ヒットの理由 「食パン」から学ぶブランドNo.1物語』(品川雅彦著、幻冬舎)が発刊されている。2006年(平成18年)、愛知県から「愛知ブランド認定企業」とされた。2008年(平成20年)、17年ぶりに価格改定を実施した。
社名・ブランド名

社名の「敷島」は、善平が尊敬していた本居宣長の和歌「敷島の大和心を人とはば朝日に匂う山桜花」から採られた[7]

「Pasco」は前述の通り「Pan Shikishima Company」の頭文字を取ったものだが[7]、これは東京進出に際して当時の社長が懇意にしていた女優・ミヤコ蝶々から「東京でモノを売るには名前次第」というアドバイスを受けて考案したものであった[8]。また理由の一つとして、江戸弁では「し」と「ひ」の発音が曖昧で「シキシマ」が発音しにくいため、東京進出に際して洒落た横文字の「Pasco」を考案したということも挙げられている[6]
主な事業所・工場

出典:敷島製パン公式サイト「営業所・ネットワーク」(2018年3月11日閲覧)

本社ビルは「テクノコア」という名称である。
本社・カンパニー

本社テクノコア(
愛知県名古屋市東区

パスコイーストカンパニー・目黒営業所(東京都目黒区

パスコウエストカンパニー(大阪府豊中市

パスコ冷食カンパニー(兵庫県神戸市西区

工場
中部地方


刈谷(愛知県
刈谷市

犬山(愛知県犬山市

関西



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