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やノートページでの議論にご協力ください。この項目では、仏教で用いられる数珠について説明しています。
他宗教で用いられる、玉を連結した形状の祈りの用具については「数珠状の祈りの用具」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}画像提供依頼:天台宗・真言宗・曹洞宗の数珠の画像の画像提供をお願いします。(2007年12月)数珠
左・女性用片手数珠
右・男性用片手数珠数珠作りの様子(1914年)
数珠(じゅず、ずず)は、穴が貫通した多くの小さい珠に糸を通し輪にした法具である。珠の数は108珠が基本である。各宗派の本式数珠以外だと数に決まりはない。(#形状・名称を参照のこと。)形状は、各宗派の本式念数珠だと厳密な決まりがある。
仏を念ずる時に用いる珠との意味から「念珠」(ねんじゅ)とも呼ばれる。字の前後を入れ替えて「珠数」と書く場合もある。 仏・菩薩を礼拝する際に手にかけて用いる。真言・念仏の回数を数えるのに珠を爪繰(つまぐ)ったり、摺り鳴らして用いる場合がある。浄土真宗の場合は、念仏の回数を問題にしないため爪繰らない。摺り鳴らすこともせず、仏前での崇敬の念の表れとして用いる。 起源は諸説あるが、古代インドのバラモン教で用いられていた道具を原型とするとされる。それが、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}釈尊により用いられ[要出典]、後に中国に伝わる。そして仏教伝来とともに飛鳥時代には日本に伝わったとされる。鎌倉時代に入り、浄土教が流行し称名念仏が盛んになるとともに一般にも普及する。 最近では腕輪念珠(腕珠)と呼ばれる、数珠を小型化し中糸をゴムなどにして腕に着けられるようにしたブレスレット的な数珠がある。 数を数えるという点では数取器でもあり、歩測
概説
他宗教でも、例えばキリスト教のカトリックなどではロザリオが数珠と同様の使途に用いられる。外観も似ていることからキリスト教圏において、数珠は「仏教徒のロザリオ」と呼ばれることがある。「数珠状の祈りの用具」も参照 梵名はアクシャ・マーラー(sa:अक्षमाला IAST:ak?am?l?)といい、『陀羅尼集経』巻四に用例が見られる。またヒンドゥー教文献ではアクシャ(ak?a)、アクシャ・スートラ(ak?as?tra)、ジャパ・マーラー(japam?l?)、アクシャ・ヴァラヤ(ak?avalaya)などと呼ばれる。あるいは単にマーラー(m?l?)やスートラ(s?tra)とも略称される[1]。 アクシャとは物をまっすぐ貫くものの意味で、梵語では車軸や心棒などもこう呼ぶ。ジャパとは祈りの言葉を囁いたり呟いたりする事の意味で、これが神仏の名や真言陀羅尼を唱える時に使う道具である事を示す。マーラーとは物を糸で繋いで連ねたものを指す言葉でネックレスなどもこう呼ばれる[2]。またアクシャとは梵語の字母表の最初の文字aと最後の文字kSaを合わせた単語でもあって、言葉のすべてを象徴し、ヒンドゥー教では50珠を連ねた数珠が通例である[1]。 数珠の珠の数については、『木槵子経』などの経典に説かれている。珠の数については108珠を基本とし、さらに1080、54、42、27、21、14のものが説かれている[注 1]。 またこれらの数字は、百八煩悩あるいは金剛界百八尊、五十四位、四十二位、十八学人と九無学、二十七聖賢、二十一位、観音十四無畏などを象徴するものとして意味づけられている。[3] 本連数珠の場合、一番大きい珠(1珠ないし2珠)の事を「親珠」(おやだま)または「母珠」(もしゅ)と呼び、輪を主に構成する108珠ある珠の事を「主珠」(おもだま)と呼ぶ。主珠の間に挟まれている、主珠より小さい四つの珠の事を「四天珠」(してんだま)と呼ぶ。その他に、房の部分に「弟子球」(でしだま、「記子」〈きこ〉)とも、「浄名」(じょうみょう)、「つゆ」、「副珠」と呼ばれる珠がある。〔宗旨により用いられる珠に違いがあるため、詳細は後述。〕 片手数珠の場合は、親珠が一珠のみで、親珠と房の間に「ぼさ」(菩薩)と呼ばれる管状の珠が入る。輪を主に構成する多数の珠は、二重数珠と同じく「主珠」と呼ぶ。主珠より小さい二つの珠の事を「二天珠」(にてんだま)と呼ぶ。 名称には、「珠」の字以外にも「玉」の字も用いられる。本文では、「珠」で統一する事にする。 数珠の珠の形状は、概ね以下の3種類に分けられる。
梵名
作法
数珠の用い方
宗旨により異なる場合あるが、一般に仏事・法要の際に、仏・菩薩・物故者の霊位などに礼拝するときに、合掌した手にかける。本式念珠の合掌時の掛け方は、宗旨によって異なるので注意を要す。また合掌時以外に持つ際は、房を下に垂らし左手に持つか、左の手首に下げる。僧が手ではなく首にかけて用いる場合もあるが、(切腹する際の武士が首から数珠をかけていた故事に基づいて功徳が積めないという意から)首から数珠をかけないほうが良いとする宗派(特に真言系の宗派では厳しく諭される)もある。
数珠を取扱う上での注意
法具なので大切に取扱い、携帯時には、鞄などに直に入れず、数珠袋(念珠袋)など専用の袋に入れる。一時的に置く際は、袱紗などの上に置き、畳の上や机の上などに直に置いてはならない。紫色の数珠袋
形状・名称
種類日蓮宗用本連数珠(上)
片手数珠(下)
本連数珠
基本である「主珠」(おもだま)(後述)が108珠ある数珠は、「本連数珠(念珠)」と呼ばれる。「二連数珠(念珠)」・「二輪数珠(念珠)」とも呼ばれる。一般には二重にして使用する。「本連数珠(念珠)」は、宗旨・宗派により形状・持ち方に決まりがあるので注意を要する。(詳細は、#各宗派用の本式数珠を参照。)
片手数珠
「片手数珠(念珠)」または「略式数珠(念珠)」と呼ばれる数珠は、主珠の数を簡略化した数珠の事である。主珠の数は、108珠の半数の「54珠」、三分一の「36珠」、四分の一の「27珠」、六分の一の「18珠」がある。また最近では、伝統的な数にこだわらず、仕上がりの輪の大きさ(手の大きさ)に合わせて22珠や25珠などで制作したものがある。
その他
浄土宗・時宗用の正式念珠は、「三万浄土」・「八寸浄土」(「八寸六万浄土」)と呼ばれる独特の形状のものを用いる。1080珠ある大型の数珠は「百万遍念珠」と呼ばれ、百万遍念仏という仏事に用いられる。
珠の数
珠の名称
珠の形状
丸珠
一番に多く見られる、球形の珠。珠に「羅漢彫」など彫刻を施したものや、本水晶などを多面体にカットしたものもある。
みかん珠
丸珠に比べ数珠に仕立てたときに、輪の大きさに対し珠を大きくすることができるため、肉厚で重厚な仕立てにできる。真言・念仏の回数を数えるときに珠を爪繰りやすい利点がある。
平珠(そろばん珠)
みかん珠をより扁平にした珠。天台宗で主に使われる珠であるが、他の宗旨でも用いる。日蓮宗では用いない。そろばん珠とも呼ばれる。
珠の材質
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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