散り行く花
Broken Blossoms
スウェーデン版ポスター(1919)
監督D・W・グリフィス
脚本D・W・グリフィス
原作トーマス・バーク
『散り行く花』(ちりゆくはな、英語: Broken Blossoms)は、D・W・グリフィス監督による1919年公開のアメリカ合衆国のサイレント映画である。主演はリリアン・ギッシュ、リチャード・バーセルメス。 トーマス・バーク
略歴・概要
ロンドン・ライムハウスを舞台に、15歳の少女ルーシー(リリアン・ギッシュ)と中国人青年チェン・ハン(リチャード・バーセルメス)の儚い恋を描く。
全編を通じ、美しい映像・詩情にあふれた無声映画の秀作。本作により、映画は第八芸術となりえた、とまで評価された。ユナイテッド・アーティスツ(UA)の第一回配給映画でもある。
本作は2010年現在、著作権の保護期間の満了したパブリックドメインであり、インターネット・アーカイヴで全篇ダウンロードすることが可能である[2]。
スタッフ
監督:D・W・グリフィス
原作:トーマス・バーグ
脚本:D・W・グリフィス
撮影:G・W・ビッツァー、K・ブラウン
特殊効果:ヘンドリック・サートフ
キャスト
ルーシー:リリアン・ギッシュ
中国人青年(イエロウ・マン):リチャード・バーセルメス
バトリング・バロウズ:ドナルド・クリスプ
バロウズのマネージャー:アーサー・ハワード
仏教を広めるため、中国からロンドンに渡った中国人青年チェン・ハンは、しかし厳しい現実に直面し、スラム街で店番をしながら阿片を吸うような生活を送っていた。同じスラム街で暮らす少女ルーシーは、ボクサーである父親バロウズから日常的に虐待を受けていた。ルーシーは笑うことを知らず、父親から笑顔を要求されると、指で唇の両端を持ち上げるほどであった。ある日、父親からひどく殴られたルーシーはチェンに助けられ、彼の部屋でつかの間の安らぎを得る。二人の間にはロマンティックな感情が芽生え始めるが、二人のことを聞いた父親は怒り、ルーシーは力ずくで連れ戻されてしまう。
註^ 東京朝日新聞 大正11年4月27日夕刊の広告(浅草帝国館)
^ Broken Blossoms
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