この項目「開祖」は加筆依頼に出されており、内容をより充実させるために次の点に関する加筆
が求められています。開祖(かいそ)とは、学問・学芸上の流派や宗教の創始者。 日本の能、華道、茶道、書道、日本武術などの流派の創始者を開祖と呼ぶ。 一般に開祖とは伝統宗教の創始者を指し、伝統宗教内で分立した宗派の創始者は宗祖・派祖などと呼ばれる[1]。新宗教の創始者を指す場合教祖と呼ばれる場合が多い[1]。ある宗教について、誰が開祖に当たるのかは教団内、研究者、一般社会の人びとなど立場によって見解が異なる場合があり、必ずしも明確では無い。島薗進は、典型的な教祖には、絶対的な指導者として仰ぐ集団が存在すること、その指導者が全く新しい理念や信仰形式を創出したと看做されていること、という2つの要素が伴っていると述べている[1]。 各宗教において、創設者に対する呼称を列挙する。 ユダヤ教では、モーセ、アブラハムについて、創設者としての特別な呼称はない。 キリスト教では、イエス・キリストやルター、カルヴァンについて、創設者としての特別な呼称はない。 イスラム教では、ムハンマドを開祖と呼んでいる。 仏教では、インドの釈迦を開祖と呼んでいる。 日本の仏教の宗派の創設者を、その宗派の開祖、またはその類義語で呼称する。妙法寺(日蓮宗)の祖師堂。 ヒンドゥー教そのものには開祖は存在せず、自然発生的に生じた住民の信仰が、代々受け継がれた信仰である。
学問・学芸上の開祖が望まれています。 (2015年3月)
日本
宗教の開祖
類義語
元祖・高祖・太祖・門祖
始祖
祖師
開山
中興
宗教別の事例が望まれています。 (2015年3月)
伝統宗教
ユダヤ教
キリスト教
イスラム教
仏教
日本
真言宗:真言宗では、空海を宗祖と呼んでいる。新義真言宗の真言宗智山派では、覚鑁を中興の祖、真言宗豊山派では中興祖と表記している。
天台宗:天台宗では、中国天台宗創始者智を高祖と呼び、日本天台宗創始者最澄を宗祖と呼んでいる。
浄土宗:浄土宗では、法然を宗祖あるいは元祖と呼び、善導を高祖と呼んでいる。また各流派の創始者を派祖と呼んでいる。
浄土真宗:浄土真宗では、親鸞を宗祖あるいは開山と呼んでいる。また、親鸞の師である法然については元祖と呼んでいる。
禅宗:禅宗では、達磨を祖師と呼んでいる。
曹洞宗:道元を高祖と呼び、瑩山紹瑾を太祖と呼んでいる。
日蓮宗:日蓮宗では、日蓮を高祖・宗祖・元祖あるいは祖師と呼んでいる。御祖師様と呼ぶことも多い。また門流の創設者を門祖と呼んでいる。
ヒンドゥー教
六派哲学(神学)では[2]、各学派の開祖をリシ(仙、聖仙、聖賢)と呼んでいる。
ヴァイシェーシカ学派:カナーダ(別名ウルーカ)
ニヤーヤ学派:アクシャパーダ・ガウタマ
ミーマーンサー学派:ジャイミニ
ヴェーダーンタ学派:バーダラーヤナ
サーンキヤ学派(数論派):カピラ
ヨーガ学派:パダンシャリ
新宗教
日本の新宗教
神道系
天理教:天理教においては、創始者中山みきを「教祖」と表記して「おやさま」と訓じている。
金光教:金光教においては、創始者金光大神を教祖と呼んでいる。
出雲大社教:出雲大社教では、天穂日命を教祖と呼んでいる。
黒住教:黒住教においては、創設者黒住宗忠を教祖あるいは教祖神と呼んでいる。
神理教:神理教においては、創設者佐野経彦を教祖と呼んでいる。
大本:大本では、創設者出口なおだけでなく、出口王仁三郎の両方を教祖と呼んでいる。また出口なおを開祖、出口王仁三郎を聖師と呼んでいる。
PL教:PL教では、創始者御木徳一のみならず、歴代を教祖と呼んでいる。
世界救世教:世界救世教では創設者岡田茂吉を教祖と呼んでいる。明主様とも呼んでいる。
神慈秀明会:神慈秀明会では、世界救世教創設者岡田茂吉を教祖と呼び、創設者小山美秀子を会主と呼んでいる。やはり岡田茂吉を明主様とも呼んでいる。
仏教系
立正佼成会:立正佼成会では、創設者庭野日敬を開祖、長沼妙佼を脇祖と呼んでいる。
霊友会:霊友会では、創設者久保角太郎および小谷喜美を恩師と呼んでいる。
真如苑:真如苑では、創設者伊藤真乗を開祖と呼んでいる。
円応教:円応教では、創設者深田千代子を教祖と呼んでいる。
オウム真理教:オウム真理教では、創設者麻原彰晃を尊師と呼んでいた。
その他の開祖
古代(西暦500年以前)想像上の歴史の伝説的な創設者については、文化英雄を参照。