教書(きょうしょ)は、権威者が下す文書の一種。
中世の日本で出された文書(古文書)の形態の一種。三位以上の者(公卿)の家司が、主人の意思を受けて作成する、という形式をとったもの。⇒ 御教書
アメリカ合衆国においては、大統領・州知事が議会に示す方針(英語: Message)。
とくに、大統領が連邦議会に示す方針。アメリカ合衆国憲法第2条第3節に「大統領は、連邦議会に対し、随時連邦の状況に関する情報を提供し、また自ら必要かつ適切と考える施策について議会に審議を勧告する」と規定されている。大統領が連邦議会に示す一般教書(年頭教書。State of the Union Address)・予算教書(Budget Message of the President)・経済教書(大統領経済報告。Economic Report of the President)を、日本では「三大教書」と呼ぶ。
ロシア連邦において、大統領が連邦議会に示す方針 (Presidential Address to the Federal Assembly) について「(年次)教書演説」と訳す例がある。
ローマ・カトリック教会において、司教が教区の信徒に示す方針(ラテン語: litterae pastorales)。
ローマ教皇が発する文書は「教皇教書」「勅書」などと呼ばれる。形式や内容により、大教書(教皇勅書。Bulla apostolica)、小教書(教皇書簡、小勅書。breve apostolico)、回勅(Encyclicae)などと呼び分けられる。
ローマ教皇グレゴリウス7世が1075年に発した27か条の命題 Dictatus papae は、『教皇教書』(あるいは『教皇令27カ条』)と訳されることがある。グレゴリウス改革参照。
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