救急バイク(きゅうきゅうバイク、英: Motorcycle ambulances)は、緊急車両の一種であるオートバイ。
オートバイ用トレーラーやサイドカーで患者を運べるものもあり、自動車と比べ交通状況による影響が少なく、速やかに動けるとされる[1][2][3]。そのため、心停止の確率を減らし、患者の生存率を向上できるといわれている[4][5]。
アフリカでは、妊娠中の女性のために用いられてもいる。目次
1 世界の救急バイク
1.1 ブラジル
1.2 香港
1.3 日本
1.4 ケニア
1.5 マラウイ
1.6 南スーダン
1.7 セルビア
1.8 イギリス
1.9 ドイツ
2 歴史
3 脚注
4 関連項目
5 外部リンク
世界の救急バイク サンパウロ消防署
ブラジル、消火機器、応急処置キット、点滴、AEDなどを備え、2人一組で出動する[6][7]。
2008年からは、他の州でも救急バイクが導入された(ミナスジェライス州・マットグロッソ・ド・スル州・ペルナンブーコ州)[8][9][10]。2008年8月、SAMU
と連邦政府は、400台の救急バイクを提供した[11]。香港の『Rescue Mission』(ISBN 978-988-17174-6-7) のp.173によると、「Hong Kong Fire Services Department」 (HKFSD) が1982年に、まず2台の救急バイクを導入したという。1986年には有用性を認識し、1987年に7台を新たに購入。1989年の時点では、合計15台あったという。現在[いつ?]は、35台まで増えている[12]。
さらに、「香港補助医療サービス隊」も、それらと別個に救急バイクを所有しているという。 日本の一部自治体では、オフロードバイクなどを救急バイクとして採用している(群馬県太田市消防本部の救命ライダー[13]など)。 日本で初めて導入されたのは1993年の、東京都東久留米市で運用されていた東久留米市消防本部[14]「消防・救急オートバイ隊」だといわれている。3月10日に運用開始し、6月11日の道路交通法一部改正の閣議決定を受け、正式認知に至った[15]。 議会で導入を検討している(した)自治体もある[16][17]。 群馬県太田市消防本部の「救命ライダー」 ケニアには、Department for International Development
日本
ケニア
マラウイ 南スーダン Suzuki V-Strom 650
マラウイでは、僻地で使用されている[21][22]。救急だけでなく、産科用としても活用。軽量のエンデューロマシンにストレッチャーとしてのサイドカーを装備。四輪駆動車に対するコストの安さで採用されているという背景もある[23]。 2009年4月、南部スーダン自治政府(現・南スーダン)はユニセフ(国際連合児童基金)の協力を受け、東エクアトリア州に5台の救急オートバイを導入。妊娠した女性の輸送に活用され、妊産婦の死亡率低下に貢献しているといわれる[24][25][26][27][28]。 イギリスでは、「NHS emergency medical services
南スーダン
セルビア)。乗組員はバイクのドライバーと医師で構成。3つのバッグには、心肺蘇生法 (CPR)の対応機器などが入っている。
イギリス
「St John Ambulance Wales」は試験期間を経た後、3台を導入しているという[要出典](Honda Transalp・BMW R1200RT・BMW F650)。主に街道の観衆などによる交通影響を受けるロードレースなどのイベント(Cardiff Half Marathon、2010 Tour of Britain Cycle Race、Ryder Cupなど)で活用されている。 ドイツでは1983年から、バイエルンの赤十字社が救急バイクを活用している。
ドイツ