『救急ハート治療室』(きゅうきゅうハートちりょうしつ)は沖野ヨーコ原作・画の漫画作品および、それを原作としたテレビドラマ。
心療内科医というデリケートな題材と型破りなナースのミスマッチによる作品。主人公の不良ナース、菅野冴が毎回患者の心の病を荒療治で対処しようとする姿を描いている。 関西テレビの制作で、フジテレビ系火曜夜10時枠ドラマとして、1999年7月6日から9月21日に放送された。
テレビドラマ
キャスト
菅野冴:財前直見セントマーガレット病院総合医療科勤務のナース。東京の下町育ちで、実家で母親と二人暮らし。口の悪い母親とは喧嘩ばかりで、母親のようにはなりたくないと思うも、その性格は母親似。曲がったことが大嫌いで一本気、常に本音でぶつかって思い立ったら即行動。それゆえトラブルが絶えないが、その言動・態度から患者たちに人気があったりもする。医者と結婚するためにナースになったことを公言、20世紀中に寿退職することを狙っている。
相沢久美子:京野ことみ外科医。他の病院から引き抜かれる形で総合医療科の担当医に着任。自信家で「医者の言うことを聞くもの」としてナースを見下しているため、冴とはことあるごとに衝突する。父親も開業医。医者と結婚して病院の後を継ぐように幼い頃から父に言われ続け、その相手も透と決められていたが、本人はその考えに反発。
村瀬恵子:横山めぐみ総合医療科の主任看護婦。冴とは小学校時代からの同級生で幼馴染み。真面目で少し気が弱く、それもあって小学生時代から冴が失敗する度にその尻拭いばかりさせられて来たため、冴のことが苦手。
橘萌子:星野有香総合医療科勤務のナース。金銭にはうるさいような関西出身のしっかり者。みんなで集まる時はいつも幹事を務める仕切り屋。一樹の担当になる。
佐野まゆみ:安西ひろこ総合医療科勤務のナース。ちゃっかりした所があり、男にウケるタイプと言われている。しかし仕事ではミスも多い。
宮下かなえ:宮川由起子
谷口春子:幸田まいこ
斉藤透:大滝純外科医。久美子の親が結婚相手として決めている人物。傲慢で野心的な性格で、結婚を機に久美子の親の病院を自分のものにしようと狙う。柏木にライバル意識を持つ。
黛一樹:剣太郎セガール総合医療科に入院し、腎臓疾患の透析治療を受けている患者。アメリカ人と日本人のハーフ。これ以外の正体は謎に包まれている。
上原美咲:河辺千恵子
駒田旗子:田根楽子
一条玲子:鷲尾真知子
菅野あき:夏木マリ冴の母。16歳で冴を出産。しかし結婚はしていない。冴の出生の秘密を誰にも語らず隠している。隅田川沿いにあるスナック「あき」を経営、酒好きで男好き。だらしなく見えても、自分の人生には言い訳をしない一本筋の通った人物。
吹雪光一郎:秋野太作
相沢栄一:清水章吾
相沢光子:田島令子
柏木未来:碇由貴子
柏木公平:吉田栄作ニューヨーク帰りの敏腕な、総合医療科の担当医。独身。冴は狙っているが、柏木は久美子の方によく親切にしているため冴にとっては面白くない。
(出典:[1]) 各回放送日サブタイトル脚本演出
スタッフ
原作:沖野ヨーコ
企画:越智武彦、濱星彦
脚本:中山乃莉子、吉本昌弘、友澤晃一、宇山圭子
プロデュース:安藤和久、柴崎正→江口正和 (AVEC COMPANY)
演出:楠田泰之、三宅喜重、飯島真一、北川学
主題歌:「there is…」(hitomi)
オープニング:「EXIT」('else)
制作:関西テレビ、AVEC
ロケ地協力
セントマーガレット病院
サブタイトル
第1回1999年
7月6日不良ナースです中山乃莉子楠田泰之
第2回7月13日ストーカーナースです
第3回7月20日ナースのケンカは怖い三宅喜重
第4回7月27日(サブタイトル無し)楠田泰之
第5回8月3日飯島真一
第6回8月10日三宅喜重
第7回8月17日自分の人生好きにしな吉本昌弘楠田泰之
第8回8月24日心にふれる音楽を中山乃莉子飯島真一
第9回8月31日仕事のヤリ過ぎです!三宅喜重
第10回9月7日女にふられて甘えるな宇山圭子北川学
第11回9月14日涙の花火大会中山乃莉子、友澤晃一飯島真一
第12回9月21日ナースをクビに!!中山乃莉子楠田泰之
脚注[脚注の使い方]^ 週刊TVガイド 1999年7月2日号 p.102 本作の記事
外部リンク
救急ハート治療室 - フジテレビ - ウェイバックマシン(1999年11月4日アーカイブ分)
救急ハート治療室
⇒救急ハート治療室(番組紹介) - 関西テレビ(閉鎖されたサイトのキャッシュ版)
フジテレビ系(関西テレビ制作) 火曜22時枠の連続ドラマ
前番組番組名次番組
傷だらけの女
(1999年4月13日 - 6月22日)救急ハート治療室
(1999年7月6日 - 9月21日)砂の上の恋人たち
(1999年10月12日 - 12月21日)
表
話
45分枠時代
1965年
京の川
ここに教師あり
豚と真珠
1966年
黄水仙
山家慕情
夫婦善哉
野分
しじみ河岸
四日のあやめ
釣忍
山椿
母の記録
さのさ節
土性っ骨
1967年
庖丁
うどん
異母兄弟
蝶子はん
そしてあしたは
雨あがる
橋の下
暴風雨の中
将監さまの細道
蛙
1968年
西陣物語
45分枠時代(火曜劇場)
1968年
番茶も出花
1969年
わが母は聖母なりき
赤ん坊夫人
加茂川の女
ごちそうさん
1970年
わたしは許さない
45分枠時代(あなたの劇場)
1970年
裁きの家
世の中さかさま
Oh.カンパク君!
1971年
スッポン
1時間枠時代
1971年
愛と死の砂漠
江戸巷談 花の日本橋
1972年
忍法かげろう斬り