攻殻機動隊_STAND_ALONE_COMPLEX
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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
ジャンルSFアニメ
アニメ
原作士郎正宗
監督神山健治
シリーズ構成神山健治
脚本神山健治、藤咲淳一櫻井圭記
佐藤大菅正太郎、寺戸信寿
キャラクターデザイン下村一
メカニックデザイン寺岡賢司、常木志伸
音楽菅野よう子
アニメーション制作Production I.G
製作攻殻機動隊製作委員会
放送局パーフェクト・チョイス
日本テレビ系列(2004年
放送期間2002年10月1日 - 2003年11月30日
話数全26話
小説:虚夢回路 / 凍える機械 / 眠り男の棺
著者藤咲淳一
イラスト中澤一登
出版社徳間書店
レーベル徳間デュアル文庫
刊行期間2004年1月21日 - 2005年2月4日
巻数全3巻
話数全5話
その他各巻でストーリーは独立
漫画:STAND ALONE COMPLEX
作者衣谷遊
出版社講談社
掲載誌週刊ヤングマガジン(1-11話)
月刊ヤングマガジン
発表期間2010年第2号 -
巻数全5巻
話数全42話
漫画:STAND ALONE COMPLEX ?The Laughing Man?
作者衣谷遊
出版社DeNA
掲載誌マンガボックス
発表期間2013年12月4日配信 - 2016年第42号
巻数全4巻
その他講談社出版
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(こうかくきどうたい スタンドアローンコンプレックス)は、士郎正宗原作のSFテレビアニメ。「攻殻機動隊 S.A.C.」「攻殻S.A.C.」「攻殻S」などと略称されることもある(S.A.C.の部分は一般的にエスエーシー、またはサックと読まれる)。

本作は2002年スカパーパーフェクト・チョイスにて初めて放送された。アニメ作品として以降シリーズ化されている(詳細は後述)。なお、本項では続編シリーズの内容についても一部触れている。

第2話の「暴走の証明 TESTATION」が「平成14年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞」、そして『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズ全体が「東京国際アニメフェア2003 公募・アニメ作品部門優秀作品賞」をそれぞれ受賞している。

本作シリーズを160分にまとめた総集編『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man』も制作されている。

本作の続編となる『S.A.C. 2nd GIG』も製作され、DVD/ビデオ累計出荷本数は、合わせて230万枚/本以上に及んでいる[1]

全米CATVの視聴率1位を記録するなど、海外でも人気が高い[2]
概要

原作漫画『攻殻機動隊』や押井守による映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』とは、時代設定や主人公草薙素子を含む登場キャラクターの設定、ストーリーを始め多くの相違点があり、本作は第三の「攻殻機動隊」とも言われる。

原作や映画版では「人形遣い」を中心に話が進行するが、本作品では「もし草薙素子が人形遣いと出会わず、公安9課に残っていたら」という前提に立ったパラレルワールドとして物語が展開される。一連のS.A.C.シリーズにおけるストーリーは完全オリジナルだが、原作や映画版に対するオマージュが随所に見られる。また「電脳化義体化社会における人間の定義」という原作のテーマよりも、近未来を舞台に現代社会にも通じる社会問題を主題としている。

本作品では公安9課自体が主人公といえる観点でストーリーが進んでいく。そのため、劇場版では顔さえ見られなかった課員の活躍も見ることができる。

監督には押井塾出身の神山健治。アニメーション制作は映画版同様、Production I.G。音楽には菅野よう子。そして原作者である士郎正宗プロットを書き起こし、タチコマのデザインを行っている。

本作品は全26話で基本的に1話完結方式だが、「笑い男事件」と呼ばれる劇場型犯罪を中心にした話があり、一話完結の話を『a stand alone episode』、「笑い男事件」関連の話を『complex episodes』と分け、その話がどちらに分けられるのかは各話のサブタイトル画面の背景色(1話完結は緑、笑い男関連は青という具合)で判別できるようになっている。また、サブタイトル画面の左下に、アバンタイトルのあらすじが英語にてスクロールされている。

全米では初回視聴率が全商業ケーブルTVを対象にした個人視聴率、男性視聴率の12歳から17歳、12歳から24歳、12歳から34歳、18歳から24歳の全ての部門でトップであった。

2005年には「笑い男事件」を描いたエピソードを160分にまとめた『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man』が制作され、DVDでリリースされた。

なお、OPを歌っていたOriga2015年初頭に病死した事に伴い、同年のテレ玉での再放送ではOPないしは本編Aパート冒頭に彼女の死を悼む弔文がテロップとしてオーバーラップされている回がある。
S.A.C.シリーズ(続編)

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(S.A.C.)シリーズとして現在、3作品制作されている。2004年にはシリーズ第2弾『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』が全26話のテレビアニメ(第2シリーズ)作品として、2006年にはシリーズ第3弾『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』がPPVおよびOVA[注 1]の長編アニメ作品(約105分)として制作された。

さらに2011年には第3作を3D立体視アニメーション化した『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』が劇場公開。観客が電脳化体験できる新感覚3D立体視作品として全カットフルグレーディングし、オープニングは完全新作作画である。タイトルデザインも本作(第1シリーズ)を踏襲したものに変更され、大文字表記となっている。

なお、2020年には攻殻機動隊の新作アニメ『攻殻機動隊 SAC 2045』(シリーズ初のフル3DCGアニメーション)がNetflixで全世界独占配信された。タイトルに“SAC”が入っており、監督の一人には本シリーズの神山健治が名を連ねている[3][4]
あらすじ

西暦2030年電脳化が一般化され情報ネットワークが高度化する中で、光や電子として駆け巡る意思を一方向に集中させたとしても、「孤人」が複合体(コンプレックス)としての「個」となるまでには情報化されていない時代。複雑化する犯罪に対抗するため、内務省直属の独立防諜部隊として設立された「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)の活躍を描く。

以下では「笑い男事件」に関連したComplex(複合)エピソードについて解説する(サブタイトルは略)。
総監暗殺予告

ある夜、トグサは旧友の刑事・山口から警察内部の不穏な動きについて相談したいと連絡を受ける。だが、山口はそのまま謎の妨害によって自動車事故という形で暗殺される。公には事故死となった中、不審を抱いたトグサは、荒巻の了解を得つつ、山口が自分に託した数枚の写真を手がかりに捜査を始める。山口は6年前に起こった連続企業脅迫事件、通称「笑い男事件」の特捜部に所属しており、9課もまた改めてこの事件に着目する。やがて、笑い男事件の被害者でもあったセラノゲノミクス社(セラノ)が製造した視聴覚素子「インターセプター」が警察上層部に不正利用され、「笑い男事件」特捜部の刑事たちに極秘に埋め込まれていたことをトグサが突き止める。すべては警察上層部とセラノの利益供与の癒着が関係していた。9課の働きでシラを切れないと判断した大堂警視総監ら上層部は特捜部の長であった丹生に責任を被せ、記者会見を開く。ところが、その現場を6年ぶりに現れた「笑い男」がハッキングし、大堂の暗殺を予告する(「視覚素子は笑う」)。

荒巻は今回の殺害予告をインターセプター不正使用事件を世間の目から逸らすための警察による自作自演だと疑う。ひとまず、9課の方針として「笑い男」の容疑者として急浮上し、特捜部がマークするナナオ・Aの身辺調査が命じられる。一方、草薙は改めて6年前の笑い男事件を振りかえる。


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