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改札(かいさつ)は、主に鉄道において駅員や乗務員等の係員や代行機械(自動改札機等)により旅客(乗客)の乗車券の効力を確認した上で既使用に改める行為である。元来、乗車券使用開始(乗車)の際に行われる入鋏・押印を指したが、現在では途中における乗車券の効力確認についても改札(車内改札)と呼ばれる。 日本の多くの鉄道では、旅客の運賃は乗車券を事前に発売(出札)することで収受し、旅客は購入した乗車券の有効範囲内で乗車できる制度を採っている。その制度において、発売された乗車券(未使用)を乗車開始の際に検査の上、既使用(使用開始)に改める行為である。具体的には次の通り。 鉄道駅では原則的に改札済みの旅客しか立ち入れない区域(改札内、ラッチ内(ラチ内)又は(狭義の)構内[1] と呼ぶ)を設けて管理している。航空における搭乗手続、船舶における乗船手続
概説
係員による
入鋏駅によって鋏痕が異なる改札鋏で券の一部が切落とされる。
押印日付、駅名などのスタンプが押される。
機械による
印字時刻などが印字される(別途磁気にも時刻・乗車駅が記録される)
開孔券に小さな穴が開けられる(別途磁気にも時刻・乗車駅が記録される)
一方、ヨーロッパの殆どの鉄道駅には改札口は設けられていない[2]。ヨーロッパの鉄道では信用乗車方式を採用して、車内改札を行うのが一般である。その分不正乗車が発覚した際の罰金額を高く設定して不正乗車を防いでいる。
なお、バスにおいても検札が行われる場合があり、シンガポールのバスでは不定期に検札が行われており、有効な乗車券を所持していない場合(紛失した場合も含む)、罰金が課される。 鉄道駅の駅構内には、実際に列車を利用する旅客のみ立入ることの出来る場内と、誰もが立入れる場外があるが、その両者が仕切られている場所を改札口(かいさつぐち)と呼び、駅係員が改札口に立って改札を行う。この改札口は鉄道用語でラッチまたはラチ(英語:Latchに由来)と呼ばれ、柵や仕切板とともに改札係員が入る専用のブースが設置されている(有人改札口の画像を参照)。このブースのことを同様にフネ(係員が入った状態の外見を「舟」に見立てての意)と呼ぶ。有人改札口(JR長岡駅、2006年)自動改札機による改札口 日本では前述どおり、駅係員が改札口に立って改札を行う場合が多かったが、係員の代わりに機械が改札を行う自動改札機導入が大都市圏だけでなく地方都市圏にも広がりつつある。自動改札機が設置された場合でも、対応しないきっぷや精算のために兼掌窓口が設置されることが多い。 入場時には、きっぷに使用開始(入場済)であることを示す印が入れられる。係員による有人改札ではそのための道具として、日本では鉄道創業以来長らく改札鋏(かいさつばさみ、かいさつきょう)という専用の鋏で独特の切込みを入れてきたが、1990年代を境に順次、駅名や鉄道事業者名と日付を示すスタンプ式改札印(入鋏印、スタンパー、もしくは製品名のチケッターとも呼ばれる)が導入され、これに切替えられた鉄道事業者が多い。また同時期に普及が進んだ自動改札機ではきっぷが改札機に投入された際、券面に穴を空ける。いずれの場合も、使用開始(入場済み)であることを示すためにきっぷに改札鋏等で印をつけることを入鋏(にゅうきょう)と言う。出場時には、原則としてきっぷを回収する。 なお少数派ではあるが、事業者・駅によっては、改札口における入場時の改札を省略して出場時の集札や運賃収受のみを行うところや、入場時に集札や運賃収受をしてしまい出場時の動作を省略するところなど、様々なケースが存在し、その運用形態は必ずしも一律では無い。前者は土佐くろしお鉄道中村駅、広島電鉄広電宮島口駅、京福電気鉄道四条大宮駅などや四国旅客鉄道(JR四国)の小規模な駅で、後者は都電荒川線王子駅前電停等で採用されている。 異なる鉄道事業者の経営する路線間乗換、一部の鉄道事業者では自社線間乗換(主に幹線とローカル線)、新幹線停車駅における新幹線・在来線相互の乗換、一部の有料特急ホーム等では、中間改札(連絡改札とも)を設けている。主な目的は、前2者では事業者間での有効な乗車券類保有確認と乗換に伴う精算、後2者では特急券類の保有確認または非保有者による入場制限である。 一部のバスターミナルや港湾・空港における旅客ターミナル等でも、改札口を設置している。 無人駅や電停等では、改札口による改札が出来ないため、代わりに車掌が改札・集札業務を代行する場合が多い。その他、無人駅に乗車証明書発券機を設置して、着駅もしくは乗換駅の中間改札で精算をする場合もある。さらに路線が一駅間のみのピストン輸送で一方の駅で本線と接続している盲腸線では、接続駅にもう一方の駅の券売機と改札を併設してもう一方の終着駅を無人駅としていることがあり、東武鉄道大師線や西日本旅客鉄道(JR西日本)和田岬線(山陽本線支線)等で見られる。 また、通勤通学時間帯などの時間や繁忙期に一時的に乗客が集中する場合には、臨時改札口と称する改札を設ける場合もある。但し臨時改札口と言っても、人が通れるだけの隙間を空けて集札のみを行うものから、渋谷駅ハチ公臨時改札のように、恒常的に自動改札機を設置し、直ぐ近くに自動券売機がないこと以外は通常の改札口と変わらない運用をするものまで様々である。 ラッシュアワー等で駅構内に収容できない恐れがある程混雑した場合には、時間を区切って改札業務を一時停止し、通路を閉鎖する改札止め(かいさつどめ)が行われることもある。 先述のようにヨーロッパ諸国の鉄道ではプラットホームへ出るために通る改札口が駅構内に設けられないことが多い[2]。きっぷに日付が印字されていなければ駅等に備え付けられた刻印機で利用客が日付を刻印するシステムが一般的に取られている[2]。例えば、オーストリアの公共交通機関では改札口又は車内での乗車券への刻印が義務付けられている[3]。 一方、地下鉄や大都市近郊路線では主として自動改札機による改札口が設けられている[注 1]。 フランスのパリと近郊都市圏のメトロの駅では、入場時に自動改札機にきっぷを通すのみで出場時の集札は行なわれていない。 列車別改札(れっしゃべつかいさつ)は駅の改札口の出入りを常時行わず、1本か2本の列車の発着ごとに行う方式である。この場合、発車時刻の数分前から発車間際まで改札を行い、他の時間は改札口が閉じられている。
改札口
(JR一ノ関駅、2010年)回転棒式改札機による改札口臨時改札口(原宿駅)
日本の鉄道駅
ヨーロッパの鉄道駅
列車別改札改札中である旨の表示がある改札口(弘南鉄道平賀駅)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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