支笏湖
支笏湖と恵庭岳(中央)。左は丹鳴岳、右は漁岳。
所在地 日本
北海道千歳市[1][2]
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯42度45分0秒 東経141度20分0秒 / 北緯42.75000度 東経141.33333度 / 42.75000; 141.33333 (支笏湖)
支笏湖(しこつこ)は、北海道千歳市にある[2][1]淡水湖。支笏洞爺国立公園に属し[2]、日本最北の不凍湖[1]となっている。 約4.4万年前に支笏火砕流(Spfl)、支笏降下軽石(Spfa)を噴出した火山の大噴火(総噴出量139.5DRE km3)によって形成された支笏カルデラに水が溜まったカルデラ湖である。形成当初の形状は円形であったが、カルデラの縁に恵庭岳、風不死岳が噴出したことにより、現在のようなくびれた形となった[4]。 湖岸は周囲約40キロメートルで、差し渡しは東西の最も長い箇所で13キロメートル、南北の最も短い箇所で約5キロメートル[1]。水深は最深部363m[2]で、日本国内では田沢湖(秋田県)に次ぐ[1]。平均水深は265メートル[1]で、湛える湖水の体積は約20.9立方キロメートルと、滋賀県の琵琶湖(約27.5立方キロメートル)に次ぎ日本で2番目に多い[2]。 日本最北の不凍湖[1]であるが、これは温かい水が湖の深部に残存していて水面を温めることにより湖面の水温が下がりにくいので、凍りにくくなっているためである。しかし、低温の日が続いた場合には結氷することがある。最近の全面結氷は2001年(平成13年)で、その前は1978年(昭和53年)まで遡る[5]。 支笏湖は窒素やリンが乏しく貧栄養湖で、プランクトンもあまり生息しておらず、周辺を森林に囲まれて土砂の流入が少ないことから、透明度が高い(平均15 - 20メートル)[2]。同じ北海道にある摩周湖や、シベリアのバイカル湖とともに水が澄んだ湖として知られる。環境省の湖沼水質調査では日本一に複数回認定されている[6]。湖水の透き通った青さは「支笏湖ブルー」と呼ばれる[2]。 湖の北西にはオコタンペ湖がある。 道央地方の千歳市西部に位置する。湖の周囲は約40kmで、長径は約13q、短径は約5q[1]。最大水深360m[1]、平均水深265mである。国内では秋田県の田沢湖に次いで日本で2番目の深度となっている[8]。 面積は琵琶湖の.mw-parser-output .frac{white-space:nowrap}.mw-parser-output .frac .num,.mw-parser-output .frac .den{font-size:80%;line-height:0;vertical-align:super}.mw-parser-output .frac .den{vertical-align:sub}.mw-parser-output .sr-only{border:0;clip:rect(0,0,0,0);height:1px;margin:-1px;overflow:hidden;padding:0;position:absolute;width:1px}1⁄9程(国内では8番目の大きさ)だが、最大水深は3倍以上もある。このため、貯水量20.90km3は国内では琵琶湖に次いで2番目に多く、琵琶湖の貯水量の3⁄4にまで達する[9]。 屈斜路湖に次いで日本で2番目に大きいカルデラ湖である。湖の北側には恵庭岳、南側には風不死岳(ふっぷしだけ)、樽前山の支笏三山がそびえ、いずれも活火山である。また、モラップ山、キムンモラップなどの低い山々にも囲まれている。
概要
歴史
1857年(安政4年) - 松浦武四郎が支笏湖に到達。
1908年(明治41年) - 王子軽便鉄道開業。支笏湖周辺の開発が本格化。
1910年(明治43年) - 湖水を利用した水力発電所「烏柵舞発電所」完成。
1915年(大正4年) - 湖畔に丸駒温泉が開業。
1936年(昭和11年) - 千歳鉱山の採掘開始。湖を使った鉱石運搬が始まる。
1954年(昭和29年) - 北海道道苫小牧支笏湖線が国道276号に昇格。
1967年(昭和42年)8月30日 - 第7師団第23普通科連隊がレンジャー訓練中、モラップ湖畔で隊員4人が溺死[7]。
1977年(昭和52年) - 支笏湖氷濤まつりが始まる。
地理地形図衛星写真
流入河川:美笛川、オコタンペ川、ニナル川、フレナイ川
流出河川:千歳川
周辺の山:恵庭岳、風不死岳、樽前山、紋別岳、丹鳴岳
周辺の湖沼:オコタンペ湖、えにわ湖、口無沼、錦大沼
滝:七条大滝、美笛の滝、インクラの滝、丸山遠見の滝、ネッソウの滝
渓谷など:恵庭渓谷、水明郷、樽前ガロー、苔の洞門、楓沢の洞門