提灯
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

「ちょうちん」はこの項目へ転送されています。

1987年公開の日本映画については「ちょうちん (映画)」をご覧ください。

焼き鳥の部位については「焼き鳥#鶏」をご覧ください。

生田神社の提灯(デザインは日本の国章及び天皇皇族が主に使用している菊花紋章)。

提灯(ちょうちん、.mw-parser-output .lang-ja-serif{font-family:YuMincho,"Yu Mincho","ヒラギノ明朝","Noto Serif JP","Noto Sans CJK JP",serif}.mw-parser-output .lang-ja-sans{font-family:YuGothic,"Yu Gothic","ヒラギノ角ゴ","Noto Sans CJK JP",sans-serif}旧字体:提燈)は、伸縮自在な構造で細い割竹等でできた枠に紙を貼り底に?燭を立てて光源とするもの[1]。現代では?燭ではなく電気による光源のものもある[1]
概要

内部に明かりを灯し、紙などの風防を通して周囲を照らす。

「提」は手にさげるという意味で、携行できる灯りを意味し、現代における懐中電灯の役割をするものを呼んだ。

提灯はその内部に?燭を灯して持ち歩いたが、現在では祭礼の際を除くと、日常の場でこのように使われることはほとんどない。

近年は、竹ひごや紙の代わりにプラスチックのシートを使い、?燭の代わりに電球を使って、主に祭りなどのイベント看板として使用されることが多い。インテリア土産物などとしても販売されている。
歴史歌川国芳 (寛政9年?文久元年 1798年?1861年) の浮世絵。

提灯は中国から日本へ伝来したが、中国から伝わった提灯には縦に竹ひごが入っており折りたたむことが出来なかった。提灯について書かれた最も古い文書は、1116年永久4年)に書かれた『朝野群載』、絵画は1536年天文5年)の『日蓮聖人註画讚(巻第五)』とされている[要出典]。室町時代の終わり頃に折りたたみ可能な構造が考案されたとされる。

江戸時代以前は、宗教的な祭礼や儀式に使われた。江戸時代以降は?燭が普及したため、照明器具として使うようになった。

明治時代から昭和戦前頃までの時代は、ガス灯や電灯などの街灯もあったが、それがあったのは大都市ぐらいのもので全国的にはそれほど普及しておらず、多くの地域では街灯がなかったので、懐中電灯も高価だったこともあり、提灯が現役で使われていた。

現在では街灯が普及したため、夜間の外出に日常的に提灯を持ち歩くことは廃れ、主に祭りなどで用いられるようになった。また光源についても、本来は内部の?燭に火を灯すところ、現在では火災防止の観点からも照明に電球を用いたものが多くなっている。
構造提灯の火袋に屋号などを書き入れる様子(1914年)
火袋
提灯の本体部分。ひごを多数組み合わせて筒状に組み、その周囲に障子紙を張って、中に?燭を立てられるようにしてある。中国のものは、布を貼ることが多い。?燭に火を灯すと明かりが障子を通し外を照らす。夜にこれを持ちながら歩くと道中の明かり取りになる。手に持たず、家の前にかけておくと外灯にもなる。外に貼った紙には折り目がつけられており、使用しない時は上下方向に折りたたむことができる。周りに障子紙が貼られているので、風で火が消えることはほとんどないが、上下に穴が空いて空気を通るようにしているため酸素不足で火が消えることもない。殆どには上に化粧輪 下に重輪と呼ばれる【ふたつ合わせて重化と呼ぶ】木製の輪っかと蛇腹状の紙で作成されている。竹ひごは1本の長い竹ひごを螺旋状に巻いて使う割骨(一条らせん式)と、短い物を輪に組んだ物を多数用意する巻骨がある。前者は、八女提灯が発祥の技法であり八女で生産される提灯のほとんどがそうである。後者は、主に京提灯で使用される技法である。

上輪

下輪

手板



三角



種類絵付け作業風景と様々な提灯

手に持つ弓張り提灯、吊り下げる吊提灯など様々な形がある。祭事に使われる物は神社仏閣の名称または家紋などを記し、涼風を楽しむ際に使われる岐阜提灯などは風景などが描かれている。

高張提灯

長型

丸型

卵型



次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:24 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef