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出典検索?: "提携カード" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2023年2月)
提携カード(ていけいカード)は、クレジットカード等購入あつせん業者のうちクレジットカードを発行するものが、企業その他の団体と提携し発行するクレジットカードである。 クレジットカード等購入あつせん業者(以下「発行元」)が企業その他の団体(以下「提携先」)と提携し発行するクレジットカードを「提携カード」、発行元が単独で発行するクレジットカードを「プロパーカード」とそれぞれ呼ぶ。 提携先は、金融機関、交通機関、医療機関、教育機関、国際機関、商業施設、宿泊施設、旅行業者、石油元売、電気通信事業者、メーカーなど様々である。 近年では、提携カードを発行したものの、売上や取扱高の増加に繋がらずコストだけがかかってしまい、提携を打ち切ったり、提携先がサービスレベルを下げたりするケースも出ている。発行元も提携先へのリベートや会員へのサービスが増えると利益が出せなくなる等、決して良い面ばかりではない。特にグレーゾーン金利の撤廃後はクレジットカード会社の収益が悪化したため、各社は従来の「発行枚数至上主義」的な経営からの脱却を目指し、提携カードを大幅に絞り込んでいる。 また、発行元と提携先の間で会員に関する情報(信用情報などを除く)が相互に利用されることに留意する必要がある。 提携カードは提携のしかたによって「ダブルカード」、「スイッチカード」、「代行カード」、「ツインカード」などの形態に分かれる。 クレジットカード会社が団体と提携して発行する。 会員は、提携先の会員特典やサービスが受けられる。カード会社と提携先の両社にとっても、独自の会員特典などで顧客を固定化できるほか、データの蓄積・分析で更なるサービスの向上や商品開発、売上・取扱高拡大につなげることができるマーケティング目的の要素が強いカードである。 提携カードと言えば一般的にこのカードを指すことが多い。 異なる2つのクレジットカード会社が提携して、両社の発行するカード(2枚分)を合体させ1枚にして発行する[注 1]。 会員は、1枚のカードで両社に会員登録され、両社の加盟店を利用でき両社のサービスを受けることができる。その反面、入会時に両社の審査を受けることになり、利用限度額も両社別々に設定され、利用代金の請求も両社から別々に行われ更に引落日も異なる場合がある。 この提携カードも少なく、主に鉄道系クレジットカード会社、航空系会社の提携カードが存在する。 片方のカード会社がノウハウやインフラに乏しい場合や経営を合理化する場合、提携先のカード会社に業務委託し、両カードの与信や回収が提携先で一括処理されているケースがある。そのケースでは本来スイッチカードであっても機能的には業務を受託するカード会社発行のダブルカードと同じようなものになる。 なお、イギリスでスイッチカードと言えば、デビットカードの一種である SWITCH クレジット業務全般を信販会社などに委託して発行する自社ブランドのクレジットカード。 加盟店が少なく(ハウスカード同等)メリットも多くなかったため、近年はダブルカードに移行して廃止される傾向にある。また、クレジットカード会社を設立し独自の特典があるクレジットカードを発行するようになって廃止されるケースもある。 クレジットカード会社が他社のクレジットカードを代行して発行する際に、クレジットカード会社のプロパーカードも同時に2枚セットで発行する。カード会社にとっては発行コストが増え、会員にとっては2枚持つと嵩張ったり、それぞれ番号が違うなど使い勝手が悪い。そのため1枚のダブルカードに移行して廃止される傾向にある。 提携カードのうち提携先が非営利団体であるものを「アフィニティカード」、その他を「コ・ブランドカード」とそれぞれ呼ぶ場合がある。両者を特に区別する場合に用いられる。 アフィニティカードは、クレジットカードの利用金額に応じて算出した寄付金を提携先である非営利団体に寄付する仕組みとなっているものが多い。寄付金は、発行元が負担する為、クレジットカードの会員は負担する必要はない[注 2]。 また、ショッピングの利用に応じて貯まるポイントを金銭に換算して非営利団体へ寄付したりふるさと納税したりする事が出来るサービスを設けているものもある。 提携先にとっては、会員証やポイントカードを発行する際の費用の一部又は全部を削減できたり、提携先が経営する店舗(加盟店)で提携カードが利用された場合の手数料率が一般のクレジットカードに比べて優遇されたり、ダイレクトメールの送付を委託できる等のメリットがある。 提携カードは、発行元のサービス(プロパーカードのサービス)に加え、提携先のサービスを利用する事が出来る。従って、提携カードはプロパーカードよりサービスが多いと思われがちであるが、必ずしもプロパーカードのサービスの全てを利用できるとは限らず、サービスの一部が異なっていたり、制限されていたりする場合がある。 近年は、一つの企業・企業グループとの提携にとどまらず、複数の企業・企業グループと提携した提携カードも発行されるなど、提携が二重以上になっており従来の提携カードの形態に収まらないクレジットカードも存在する。このためサービスは更に充実し利便性は向上しているが、その反面サービスや機能が複雑になり利用者の誤解や誤用が生じたり、クレジットカードの券面も様々なマークやロゴが入り乱れ醜くなってしまうことがある。 提携カードの会員は、提携先が提供するサービスを利用する事が出来る。主に次のような機能がクレジットカードに一体化される。 など クレジットカードは、ショッピングの利用に応じて付与されるポイントサービスが提供されるものが多いが、提携カードに於いては、発行元のポイントサービスを採用するもの、提携先のポイントサービスを採用するもの、両者を併用するものがある(利用する加盟店によって両方のポイントが貯まるものやいずれか一方のポイントのみ貯まるものもある)。また、提携先である加盟店で利用する場合は、他の加盟店で利用する場合よりポイントが多く付与されるように設計されている提携カードもある。 提携先が航空運送事業者の場合は、当該航空運送事業者のマイレージサービスをポイントサービスとして採用する提携カードが多い。この為、航空機(旅客機)に搭乗せずにマイルを貯める事が出来、マイルを国内線又は国際線の航空券(特典航空券)などに交換したり、座席のアップグレード(エコノミークラスからビジネスクラスへのアップグレードやビジネスクラスからファーストクラスへのアップグレードなど)に利用したりする事が出来る。
概要
提携カードの形態
ダブルカード
スイッチカード
代行カード
ツインカード
提携先による分類
提携先のメリット
提携カードのサービス
提携先のサービス
企業の社員証又は学校の学生証
団体等の会員証
銀行又は協同組織金融機関のキャッシュカード・デビットカード(J-Debit)
小売店又は共通ポイントサービスのポイントカード
航空運送事業者等のマイレージカード
鉄道事業者等のICカード乗車券
その他の前払式支払手段
ポイントサービス
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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