指定席
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指定を受けて利用できる座席を示した券については「座席指定券」をご覧ください。

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英国の列車の座席指定

座席指定席(ざせきしていせき)とは、日時や座席番号、交通機関においては便名、鉄道列車バスでは号車をも指定して発行された座席指定券で示し、指定を受けた利用者のみが利用できる座席のこと。単に、指定席とも称する。

座席を指定することによって利用者に着席を保障している。

利用者に着席を保障する方法としては定員制もある。この場合は日時や便名・号車は指定されているが、座席番号までは明確に指定されていない。目次

1 映画等の興行

2 交通機関

2.1 鉄道

2.1.1 国鉄・JR

2.1.2 私鉄

2.1.3 日本国外の鉄道


2.2 航空機

2.3 バス


3 脚注

3.1 注釈

3.2 出典


4 関連項目

映画等の興行

一部の映画館劇場球場等では日時や座席を指定することで、観客・利用者の便を計る目的と、主催者が把握しやすいという側面がある。また、映画館・劇場等などでは、日時と座席番号が別途の座席指定券でなく、入場券等に記載されている。

市街地に立地する、かつての商業施設から独立した形態の映画館では、自由席を基本として、一部の映画館では有料指定席を設けて、入場者数も制限せず「立ち見」となる場合も少なくなかったが、近年の大型商業施設内等で営業するシネマコンプレックスやミニシアターでは、スクリーン(講堂)と上映時間、無料で席番が指定され、大型連休学校の長期休暇の期間の一部の人気作品上映時には、上映スクリーン数を増やし、入替定員制にすることで座席が観客に確保されている。またインターネット経由で、パソコン端末携帯電話端末から座席の予約・クレジットカード決済することも一般的になってきており、劇場カウンターの混雑緩和に効果が出始めている。
交通機関

交通機関の場合には、旅客列車路線バス飛行機などで、日時や座席番号、便名(列車名)を指定して発行された指定席券または特急券乗車券等で示し、乗車することができる座席ないしは、全部または一部をそのような形式で供される車両(座席指定車)のことを指す。

一般に公共交通機関の場合、着席できないと運行上及び保安上好ましくない航空機・高速バス等を除いて、座席が指定されていないものが基本であり、また利用客が交通機関の1便で定員を超えるほど多くないという前提であれば、座席を指定する必要が無いが、飛び抜けて利用者が多く定員を超える、ないしは、利用者に対するサービスの品質を落とす場合があると公共交通機関の運営者が認めた際に発行することが多い。
鉄道 特急列車の指定席 (JR九州
国鉄・JR

鉄道院では1912年6月新橋駅 - 下関駅間で運転を開始した1・2列車で指定席を設けた。指定席の予約は発車30分前までに始発駅または列車長に問いあわせる手間があった。そして予約した座席には約定済みの札を掲示したという[1][2]。しかし座席ごとの指定では手数がかかるなどの問題が生じたため、鉄道省制下の1923年7月改正時に座席指定とはせず号車のみの指定となった[3]

なお、「黒潮」号の様な一部の観光列車についても座席指定制で運行されていた。

第二次世界大戦後の日本国有鉄道においては、「長距離利用者に速達サービスを行う」特別急行列車については、運行当初より1965年頃まで、ほぼ全列車が、全車両座席指定制で運行されていた。東海道新幹線1964年の開業当初は全ての列車が全車両座席指定制であった。ちなみに、優等列車の中には、座席指定制で運行された列車が、同一系統で同格のほかの列車より格が上だとされるものがあったとされる。

旧国鉄・JRの列車では、列車編成普通車を全車全席ではなく一部を座席指定とする場合、1本の列車のうち特定の車両が常に指定席車で他の車両を自由席車としている。1両の車両内で特定の座席が常に指定席で他が自由席となっている列車もある。そのような普通車で、常に指定席とされる座席が自由席とされる座席と座席の質が同等である場合と、指定席とされる座席がより質の高い座席である場合がある。

後者の例では、山陽新幹線ひかりレールスター東北上越新幹線Maxシリーズ1階席の例がある。また、事実上グリーン席に準ずる特別席の格として北海道旅客鉄道(JR北海道)の「uシート」がある。

現在ではJR優等列車のグリーン車はすべて全席指定だが、かつては国鉄・JRに、グリーン車(一等車)自由席を設けて運行された優等列車も急行列車を中心にかなりの数が存在した。なお、急行列車のグリーン車で自由席の場合は当初、指定席よりやや安い料金が設定されていたが、後に指定席と同額となっている。JR快速普通列車のグリーン車は、国鉄時代から首都圏の列車のグリーン車を中心に、多くが全席自由席だが、JR化後はグリーン車・席を全席指定にする快速・普通列車(例として「マリンライナー」など)が増加傾向にある。

寝台車は、横臥して一般の座席利用よりも快適に睡眠を取る設備である寝台を確保する観点から、すべて指定制である。また現在では2昼夜以上に亘り走行する旅客列車は、クルーズトレインなどの団体専用列車を除き存在しないので、一つの寝台につき複数の寝台券が発行されることは基本的に無い[注釈 1]

JRでは、「はやぶさ」・「はやて」・「こまち」など一部の新幹線を含む座席車が全車全席指定の特急列車では、自由席利用と同額の立席特急券で利用できる場合があるが、列車は指定され1列車あたりの発券数も限定されている。ただし、「立席承知」とはいえ、通例は常に着席が認められないわけではなく、普通車に空席が生じた場合に着席できる。ただし、座席指定のある乗客が来た場合には、座席を譲る必要がある。なおJR東日本では、首都圏発着の在来線特急列車の全車指定席化を進めており、これと並行して座席未指定券というシステムを導入している。

なお、区間を限って立席特急券での利用を認める場合や、満席の場合に限り利用を認める場合がある。寝台特急の立席特急券での利用では、座席扱いにして着席する場合もある。このほか便宜的な取扱いとして、東海道新幹線では平日朝9時までに限って、新横浜駅から東京駅までの区間で、自由席特急券での普通車指定席を利用できる特例がある[4][注釈 2]

このうち、かつて運行されていた寝台のみで座席のない寝台列車のうち、長距離を運行する場合で寝台を座席として利用可能とした区間では、指定席特急券や立席特急券を発券した。→寝台券#利用時間と利用時間外の特例についても参照されたい。

JRの快速・普通列車は原則的に普通車自由席のみであり、グリーン車連結でも普通車・グリーン車ともに全車全席自由席となっている列車が多いながら、快速・普通列車でも、蒸気機関車牽引列車(SL列車)などの観光・レジャー目的の列車、優等列車同様に中距離以上の都市間輸送を担う列車、新幹線接続の列車、夜行列車などでは、グリーン車全席と普通車の一部を座席指定にしている列車があるほか、普通車のみの列車でも全車全席または一部を座席指定にしている列車がある。


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