拳王軍
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「黒王」はこの項目へ転送されています。平野耕太の漫画作品『ドリフターズ』の登場人物については「ドリフターズ (漫画)#廃棄物(エンズ)」をご覧ください。
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拳王軍(けんおうぐん)とは、武論尊原哲夫による漫画『北斗の拳』およびそれを原作としたアニメ作品などに登場する架空の軍隊。

本稿では主に、『北斗の拳』第1部とそれを原作としたアニメに登場した構成員を中心に解説する。
概要

北斗神拳の伝承者争いでケンシロウに敗れ、野心を露にし拳王と称するようになったラオウが「恐怖による支配」を実現すべく組織した軍隊。ラオウ自ら直卒する軍団は劇中で拳王軍団と呼称される。翼の生えたコブラの紋章を掲げ、核戦争後の荒廃した世界に覇を唱える。その構成人員は多岐にわたり、カサンドラ監獄の獄長ウイグルをはじめヒルカや狗法眼ガルフのような悪党やごろつきが多数存在する一方で、リュウガやザクのような良将も若干ながら存在する。

その武力で世界を席巻したが、ケンシロウの手でラオウが倒されるとそれに伴い解体している[1]
構成

※特筆なき場合、声はテレビアニメ版のもの。

ユダとその配下については、拳王軍の風下に立つ同盟関係であるためここには含まない。ソウガ、レイナなどの『真救世主伝説 北斗の拳』、『天の覇王 北斗の拳ラオウ外伝』に登場するオリジナルキャラクターの詳細は当該記事をそれぞれ参照。
主要人物
ラオウ
北斗四兄弟の長兄。自らを世紀末覇者拳王と称し、拳王軍を組織して覇道を突き進んでいく。
黒王号
- 湯澤幸一郎(DD北斗の拳)ラオウの愛馬。漆黒の体色を持ち、非常に大きな体躯で、足跡は象と見紛うほど。並の拳法家はラオウが手を下すまでもなく、黒王号に葬られた。ケンシロウと壮絶な痛み分けを喫し、配下の者たちから見捨てられたラオウの元にもただ一頭残るなどその忠誠心は厚い。ラオウも「俺が身体を預けるのは黒王号のみ」と、それ以外の移動手段を拒絶している。ラオウ以外で黒王号がその背を許した男はジュウザ、ケンシロウ、ショウザ、バット、ヒョウ[2]、リュウ(相乗りしたのはリンユリア、アスカ、ヒョウ)。ラオウの死後はケンシロウとユリアの後について行き、天帝編からはケンシロウの愛馬として登場する。その時から片目に布を巻いている。ケンシロウがユリアと隠遁生活を送っていた時も常に滝で身を清め、いつでもケンシロウが騎乗できるように備えていた。修羅の国編ではケンシロウに置いて行かれたが、終盤でバットを乗せて登場する。原作の終章では、ラオウの遺児リュウとの旅を終え、マミヤと別れた後、ケンシロウがユリアによって記憶喪失になる直前に突然息を引き取る。黒王のように「象と見まがうほどの巨馬」というキャラクターはその後も作中に登場しており、第2部ではラオウの実兄カイオウの愛馬が登場した。左目が潰れた理由は、『北斗の拳 -LAST PIECE-』でジュウザの遺児ショウザとともにX郡都軍と戦った際に受けた矢傷が原因であることが明らかにされた。『天の覇王』では馬千頭を率いる野生馬として登場する。
リュウガ
拳王軍の将軍にして泰山天狼拳の使い手。ラオウの配下としてその覇業に貢献しながらも他に天下を定める人間を探しながら宿命を全うした。
ザク
声 - 平野正人(第92 - 94話)→ 松田重治(第104、106 - 107話)口ひげを蓄えた燻し銀の風貌。側近の一人らしく、聖帝編から登場している。常にラオウの傍らにあって進軍の補佐を担当していたが、ラオウとフドウの戦いで、ラオウの危機を救うべくフドウを弓で射抜いて勝負に水を差し、ラオウの怒りを買い重傷を負う。その後ユリアに治療され、ラオウがユリアを殺そうとした際にそれを止めるべく矢を射た。最後には家族の下へと帰る。テレビアニメ版でもラオウの副官という役回りで登場し、最終章では終始ラオウの側近として行軍に同道。聖帝編とその後の登場シーンで容姿が異なり、テレビアニメ版ではそれぞれ別キャラクター扱いとなっていて、後者のクレジット表記は「拳王軍団団長」。声優も平野ではなく松田となっている。『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章』においては、その役回りが第2部で登場したバルガに変更されている。
ソウガ、レイナ
声(ソウガ) - 石塚運昇(少年期 - 宮田幸季)(真救世主伝説) / 松風雅也(天の覇王)声(レイナ) - 柴咲コウ(少女期 - 城雅子)(真救世主伝説) / 中原麻衣(天の覇王)ラオウとは修羅の国時代からの幼なじみの兄妹。兄ソウガは拳王軍の軍師を、妹レイナは拳王親衛隊長をそれぞれ務める。
ギラク
声 - 竹田雅則(真救世主伝説)『ラオウ伝 激闘の章』で登場する拳王軍の総参謀。ソウガ亡き後、ラオウに仕える。
ガルダ
金翼のガルダ?南斗五車星前史?』の主人公。拳王軍の一員ながらラオウへの忠誠心も拳王軍の面々への仲間意識も薄く、リュウガからは謀反の可能性を危惧されているが、ラオウはガルダが何をしようとも自身や拳王軍は決して揺るがないと考えている。
各地の支配者とその部下たち
ジャギ
北斗四兄弟の三兄。ケンシロウを憎悪し、彼の名を騙る。
狗法眼ガルフ
声 - 玄田哲章 / 佐藤晴男(激打2) / 坂本頼光(DD北斗の拳)拳王ラオウがケンシロウとの初戦で相打ちとなり、行方不明となった後に暴君と化した男。拳王の霊薬を作っていたメディスンシティーを占拠し、「人の命より犬の命が重い」という生類憐れみの令に似た悪法を発布して人々を苦しめ、トゲの付いた金属の輪を武器に人柱を使った輪投げを楽しむ。その様はメディスンスティーの人々から「拳王の時よりひどい」と評された。愛犬の名はセキ。ラオウに新血愁を突かれたレイの肉体の苦痛を和らげる薬を探していたマミヤを捕えて処刑しようとするが、ケンシロウに秘孔を突かれて敗北する。その後、レイに相手が北斗神拳の使い手であること、既に「死んでいる」ことを教えられて爆死。死亡する直前、セキに助けを求めるが小水をかけられ、レイに「いい友だな」と皮肉を言われている。映画ではラオウの部下として登場。拳王軍行進の際に沿道に集まった観衆の声援の音頭を取っていて、テンポがズレていた村人の頭を握り潰す。
アビダ
声 - 沢木郁也ラオウの元部下。ラオウが失踪していることを幸いに、「鬼の居ぬ間の洗濯」とばかりに治領の村を占拠して「人間ハンマー投げ大会」を開き暴虐を尽くした。自らが天下を取ったと調子に乗っていた所をケンシロウに阻止され、後から現れたリュウガの泰山天狼拳の餌食にされた。原作では手下から「頭」と呼ばれていたが、アニメで名前を付けられた。部下のゴンズと同じく額に十字の刺青を入れている。先端が尖った刃物付のトンファーが武器で、アニメ版によればこれで千人以上を殺してきたという。
ゴンズ
声 - 田中康郎アビダの部下。名古屋弁のような口調だが呂律が回っておらず、跳ね上がったお下げ髪(ツインテール)と出っ張った胴体の持ち主。村人を鎖でつないで投げる「人間ハンマー投げ大会」で新記録を達成したが、大会に乱入したケンシロウに「おまえが飛ぶんだ」と蹴り飛ばされ、遙か彼方のビルの外壁に激突して破裂死する。これにより自らの飛距離記録をケンシロウにあっさりと破られる。

※以下はテレビアニメ版オリジナルキャラクター。
ゾリゲ
声 - 沢木郁也ガルフの部下。薬を探しに倉庫へやって来たマミヤを襲い、助けに駆けつけたレイと交戦する。硫酸が封入されたボール数個をジャグラーのように扱うことができ、一発レイの肩に硫酸を浴びせたが、再び投げたボールを投げ返されて逆に浴びてしまい、最期は南斗水鳥拳であっさりと倒される。エンディングテロップではゾリゲ役は田中亮一と表記されている。
ブーガル
声 - 佐藤正治とある村を支配している拳王部隊の男。「転界無王拳」の使い手。極度の風呂好きで一日に数回水風呂に入っているため、村を水不足にし、部下からも「もったいない」と言われている。本当の理由は戦闘の際に自分の体臭を消して気配を悟られないようにするため。村に差しかかったケンシロウに挑むが、秘孔を突かれて意思とは無関係に後ろに歩かされ水風呂に転落し、そのまま水の中で爆死した。
ガロウ
声 - 平野正人とある村を支配しているリュウガの部下で、彼の部隊を率いる。泰山流斬刃抜刀術を使う。ケンシロウの拳を紙一重で受け止め善戦するが、抜刀術の奥の太刀をいとも簡単に破られ敗北。約束通りリュウガの居場所をケンシロウに教え、血を噴出して死亡する。拳王直属の部下と、リュウガの部下が取り換えられるシーンがあったが、彼は対象外であった。
モーガン
声 - 田中康郎巨大ハンマーを持つ2人の壊し屋を従え、とある村を支配する拳王先遣隊の隊長。車が何より大好きで、一日中乗り回しては村人を轢き殺している凶悪な男。車好きなわりに運転は非常に下手。転倒したりすると「ハンドルが甘かった」などと自分の下手さ加減を棚上げし、部下に責任を押し付ける。「自分より早く走る奴は生かしておけない」主義で、バットのバギー車に抜かれたことに激怒し、部下にバギー車を破壊させた。自分の車のことしか考えないため、壁に激突した際には村人のせいにしたうえで「自分の愛車に比べれば命などクズ同然」と村人を嘲笑っている。部下を全員ケンシロウに倒され、勝てないと判断し逃亡。しかしバットに車の部品を抜かれていたことにより、愛車で壁に突っ込み爆死した。
ドルフィ
声 - 沢木郁也拳王支配地の村を統治する男。口では奇麗事を並べながら、部下のゼンダを使って村人たちを脅して従わせる卑劣漢。最後まで暴力に屈せず人としての誇りを守り通した村長を殺害して、ケンシロウの怒りを買う。ゼンダに太陽の光を反射させて相手の目をくらまし、その隙に攻撃を加えるという不意打ち攻撃「泰山黒影拳」を得意とする。ケンシロウに黒影拳を破られるとヤケクソになり、ハンマーで殴りかかるが通用せずに捕まる。その後は恐怖のあまり身動き一つできず、秘孔を突かれてゼンダと共に爆死する。
ゼンダ
声 - 田中亮一ドルフィの忠実な部下。右手についた鉄の爪が武器で、身軽さと素早さが取り柄。ドルフィと2人がかりでケンシロウに襲い掛かるが、あっさり蹴飛ばされる。この時既に秘孔を突かれており、ケンシロウの「相棒の死刑に賛成なら手を上げろ」の声で挙手する。それを見て怒り狂うドルフィに「既に秘孔を突かれてまして!」と必死に弁解するが聞いてもらえず、ドルフィ共々爆死する。
カサンドラ監獄トキが幽閉されていた監獄。鬼と呼ばれた凶悪犯が哭いて出獄を乞うという別名「鬼の哭く街」。カサンドラにある監獄で凶悪犯や拳王軍に組せぬ者またラオウによって拳法の奥義を強奪された拳法家たちを収容した施設。獄長ウイグルを頂点とした組織が構築されている。カサンドラ編の最後では拳王がラオウであること、真のカサンドラの恐怖はラオウがもたらしたものだということが判明。


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