抗好中球細胞質抗体(こうこうちゅうきゅうさいぼうしつこうたい、anti-neutrophil cytoplasmic antibody; ANCA)とは、好中球に対する自己抗体。
顕微鏡的多発血管炎(MPA)、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)などで陽性になる。
cytoplasmic ANCA(C-ANCA, proteinase 3= PR3-ANCA) : Wegener肉芽腫症で多く認められる
myeloperoxidase ANCA(MPO-ANCA,P-ANCA) : MPA,AGAで多く認められる
がしばしば用いられる。
上記の3疾患はANCA関連血管炎と呼ばれ、治療には糖質コルチコイドに加え免疫抑制剤がしばしば用いられる。リツキシマブは重症ANCA関連血管炎の寛解導入においてシクロホスファミドと有効性は同様であった[1]
脚注・出典^ Rituximab versus Cyclophosphamide for ANCA-Associated VasculitisN Engl J Med 363: 221-232, 2010
参考文献
小林茂人「 ⇒血管炎症候群」『家庭の医学』、gooヘルスケア
⇒難病情報センター
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