この項目では、エドヴァルド・グリーグのピアノ曲集について説明しています。室生犀星の詩集については「室生犀星#詩集」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル クラシック音楽
『抒情小曲集』(じょじょうしょうきょくしゅう、ノルウェー語: Lyriske stykker)は、エドヴァルド・グリーグが1867年から1903年にかけて作曲した、全66曲からなるピアノ曲集。6?8曲ごとにまとめられて出版され、全10集からなる。第1集はコペンハーゲンの出版社から、第2集以降はドイツのペータースから出版された。
「蝶々」(作品43-1)、「春に寄す」(作品43-6)、「トロルドハウゲンの婚礼の日」(作品65-6)などはとりわけ有名である。
個々の曲名は、音楽之友社『グリーグ 抒情小曲集 1・2』(舘野泉解説)による。 1867年に出版。この時期は、ニーナ・ハーゲルップとの結婚の年で、翌1868年にピアノ協奏曲を作曲するなど、充実した創作期の作品である。後の作品集と比較すると、音形は単純で、複雑な技巧は必要としないながらも、すでにグリーグらしさは発揮されている。 1883年に出版。第1集から16年の隔たりがある。ピアノ協奏曲、『ペール・ギュント』の音楽を作曲し、名声は揺るがないものとなったが、以降ピアノや歌曲、室内楽作品などを中心に手がけるようになっていく。 第2集の翌年に作曲されたが、出版は1886年。ヨーロッパ各地への演奏旅行の合間に書かれた曲。全体的に春の喜びに溢れている。.mw-parser-output .listen .side-box-text{line-height:1.1em}.mw-parser-output .listen-plain{border:none;background:transparent}.mw-parser-output .listen-embedded{width:100%;margin:0;border-width:1px 0 0 0;background:transparent}.mw-parser-output .listen-header{padding:2px}.mw-parser-output .listen-embedded .listen-header{padding:2px 0}.mw-parser-output .listen-file-header{padding:4px 0}.mw-parser-output .listen .description{padding-top:2px}.mw-parser-output .listen .mw-tmh-player{max-width:100%}@media(max-width:719px){.mw-parser-output .listen{clear:both}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .listen:not(.listen-noimage){width:320px}.mw-parser-output .listen-left{overflow:visible;float:left}.mw-parser-output .listen-center{float:none;margin-left:auto;margin-right:auto}}蝶々グリーグ(1903年)録音。リマスター済。小鳥Bernd KruegerによるMIDIデジタルピアノ演奏(2008年)これらの音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 1888年に出版。作品は1885年に遡るものもある。「アルバムの綴り」、「ハリング」、「飛びはね踊り」など、他の曲集と重複する名前の曲がある。 1891年に出版。『抒情小曲集』の中心をなす完成度の高いもの。最初の4曲は作曲者により『抒情組曲』として管弦楽へ編曲されている。
第1集 作品12
アリエッタ変ホ長調。ポコ・アンダンテというゆったりとしたテンポで開始される。この曲はおよそ34年後に、『余韻』として戻ってくる。
ワルツ単純な曲ではあるが、グリーグならではの味わいをもつ。
夜警の歌シェイクスピアの『マクベス』から霊感を受けて作曲された。中間部は「夜の精たち」と題され、和音はラッパの音をあらわす。
妖精の踊り
民謡
ノルウェーの旋律
アルバムの綴り(アルバムリーフ)
祖国の歌短いながらも、堂々とした曲。友人のビョルンスティエルネ・ビョルンソンが詩を付けて男声合唱にも編曲されている[1]。
第2集 作品38
子守り歌その名の通り、静かで美しい作品。主部はト長調。ト短調の中間部からト長調への転調が、絶妙。
民謡ホ短調。4分の3拍子。アレグロ・コン・モートの付点音符が特徴的な軽快な舞曲風。
メロディ
ハリング(ノルウェー舞曲)
飛びはね踊りスプリング・ダンスとも訳される。ノルウェーの舞曲の一種である。
エレジー
ワルツホ短調。ポコ・アレグロ。
カノン起伏の大きな、左右の手の対旋律による進行。シューマンの影響がうかがえる。
第3集 作品43
ちょうちょう(蝶々)細かい流れるような音列が蝶々の飛翔を表現している。分散された音符の中からしっとりわき上がるメロディは、優しさにあふれている。
孤独なさすらい人
故郷にて
小鳥32分音符のトレモロが小鳥のさえずりを表現している。アレグロ・レッジェーロ(軽やかに)。
愛の歌非常に甘美な旋律をたっぷりと歌いながら演奏する。
春に寄す4分の6拍子。右手の和音の連打のもとに、左手の旋律が浮かび上がる。このリズム感は、シベリウスの交響曲第2番の冒頭と共通する点がある。
第4集 作品47
即興的ワルツ
アルバムの綴り
メロディ
ハリング
メランコリー
飛びはね踊り
悲歌(エレジー)
第5集 作品54
羊飼いの少年憂いをおびたフルートの響きを模した旋律。
ノルウェーの農民行進曲
小人の行進原曲名は「トロルの行進」であるが、巨大なトロルではなく、茶目っけのある子供のようなトロルをイメージしている。
夜想曲
スケルツォ
鐘の音空虚五度の響きを中心にした実験的な作品。
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