打ち歩詰め
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打ち歩詰め(うちふづめ)とは、持ち駒歩兵を打って相手の玉将詰みの状態にする着手のこと。打歩詰、打ち歩詰とも表記される。将棋の禁じ手の一つであり、打ち歩詰めを指した対局者の負けとなる。
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987654321 
         一
         二
       銀歩三
      歩歩玉四
         五
       金 六
         七
         八
         九
▲持ち駒 歩
図1

987654321 
         一
         二
       銀歩三
      歩歩玉四
         五
       金歩六
         七
         八
         九
▲持ち駒 なし
図2

987654321 
         一
         二
       歩歩三
      歩銀玉四
         五
       金 六
       桂 七
         八
         九
▲持ち駒 歩
図3

将棋において、打ち歩詰めはルールで禁止されている。盤上にある歩兵を動かして玉将を詰ますのはかまわない(突き歩詰め)。また、歩を打って王手をかけた瞬間に敵玉が完全に詰む訳でなければ、敵玉が即詰みの筋に入っている場合であっても、歩を打っての王手は認められる。

上の図1で、▲1五歩と打つのは打ち歩詰めの反則である。図2で1六の歩を▲1五歩と進めるのは突き歩詰めで、これは禁じ手ではない。図3で▲1五歩と打つのも、このあと△同銀▲同金と進んで詰み上がりになるので、打ち歩詰めではない。

実戦ではまず発生しないが、持ち駒の歩を打って相手玉をステイルメイトの状態にすることが打ち歩詰めにあたるのかは、正式な見解は出されていない。もし詰みの定義が「王手をかけている」ことを前提とするならば(詰みの項を参照)ステイルメイトは詰みではないため、この解釈に基づけば「打ち歩ステイルメイト」は禁じ手ではないことになる。また、持ち駒の歩を打って王手をかけることにより、相手が指せる手を「連続王手の千日手となる逆王手」しかない状態にすることが打ち歩詰めにあたるのかについても、正式な見解は出されていない(最後の審判 (詰将棋)を参照)。
歴史

打ち歩詰めが禁じ手となったのがいつのことかは、明らかになっていない。初代大橋宗桂が1602年に献上したとされる詰将棋『象戯造物』に打ち歩詰め回避の問題が含まれているため、少なくともそれ以前には成立していたということになる。

最初に打ち歩詰めについて明文化されたのは、二世名人大橋宗古による『象戯図式』(寛永13 (1636) 年)とされる[1]。宗古は従来の慣習を明文化したとされ、打ち歩詰め、二歩行き所のない駒千日手を禁じ手としている(大正時代までは攻めている側が千日手を打開するものとされていた。現在は王手の連続による千日手のみが禁じ手であり、その他の千日手は指し直しとなる)。

なお、打ち歩詰めが禁じ手となった理由について「最下級の兵士(=歩兵)が大将の首を取るなどまかりならないとされたため」という俗説があるが、その説の裏付けとなる資料・文献等は存在せず、真偽のほどは定かではない。また、上記の説では突き歩詰めが禁じ手でない理由が説明されておらず、整合性を欠いている。

他の俗説としては、戦国時代に将兵が寝返って主を討つのは有りだが、最下級の兵士が寝返って主を討つというのは以ての他とされたため、打ち歩詰めのみが禁じ手になった[要出典]、歩の駒数は両軍合わせて18枚もあり対局の最終局面において手駒にある確率が非常に高く、それによって勝敗を決することが将棋のゲーム性を著しく損なうことが打ち歩詰めを禁じているなどといったものがある[要出典]。
実戦における打ち歩詰め

プロ棋士の対局では実際に打ち歩詰めの歩を打って反則負けになった例は、現在のところ存在しない。ただし、打ち歩詰めが関わる局面自体はいくつか存在しており、

打ち歩詰め回避の手順が連続王手の千日手となり、反則負けとなった事例(昭和52年4月12日・日本将棋連盟杯戦・▲山口千嶺六段対△松田茂役八段、山口の反則負け)[2]

投了時、あるいは投了後の変化で相手玉が打ち歩詰めの状態になった事例

打ち歩詰めを回避して詰ます必要のある事例

自玉を打ち歩詰めの形にして詰みを逃れるという事例

などがある。

打ち歩詰めが関わらない限り、まず見られない「角行不成」「飛車の不成」が実戦で現れたケースも僅かながら存在する。

下図は打ち歩詰めを避けるために角の不成が指された事例である。図の局面から先手(谷川)が▲4三角引成とすると、△5四歩▲6六銀打△同と▲同歩△5五玉で、次の▲5六歩が打ち歩詰めとなるため、実戦では▲4三角引不成(99手目)とし、同様に進んで▲5六歩までの局面で後手(大山)が投了した(以下△4四玉▲4五歩△3三玉▲2三角成△同玉▲3四角成以下即詰み)[3]。局面図以前の指し手から王手が続いており、35手詰めであった。△大山康晴十五世名人 持ち駒 飛2金銀桂2歩

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香桂    歩  一
歩   角    二
 金 金   金 三
歩 歩   角  四
   王  歩  五
  歩 と歩   六
 歩銀歩    歩七
  玉      八
香桂銀   香 香九
谷川浩司名人 持ち駒 銀歩6
△6五玉まで
(昭和58年7月19日・王位戦挑戦者決定リーグ)

下図は自玉を打ち歩詰めにする形の受けとしての角不成が指された局面で、▲1五同角成でも詰みはないが、実戦は先手(杉本)が▲1五同角不成(179手目)とすることで△1六歩が打ち歩詰めになり、後手(渡辺)はここで投了している(数手前に▲4二角と打った局面が後手玉は▲2二銀以下の詰めろで、ほぼ必至に近い状態)[4][5]。△渡辺明竜王 持ち駒 歩4

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 桂     桂王一
    歩角   二
     歩 銀 三
歩  龍  歩  四
 歩歩 歩桂 歩香五
         六
歩     金銀玉七
   と金   香八
       馬 九
杉本昌隆七段 持ち駒 飛金2銀2桂香2歩4
△1五香まで
(平成20年7月11日・順位戦B級1組)

角の不成と同様の例として、打ち歩詰めを回避して詰ますための飛車の不成の実戦における例もある。下図の局面から後手(黒沢)は△5九飛不成(118手目)とすることで打ち歩詰めを回避している。ここでもし△5九飛成とした場合は、▲4九金と移動合いされて△3八歩が打ち歩詰めとなる。△黒沢怜生四段 持ち駒 歩3

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香      桂 一
      金王香二


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