手袋
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この項目では、手袋という道具について説明しています。ウクライナ民話およびそれをもとにした絵本については「てぶくろ」をご覧ください。

この項目では、グローブや手袋全体について説明しています。そのほかのグローブについては「グローブ」をご覧ください。

手袋(てぶくろ)とは、人のを熱や寒さや危険物から保護するため、もしくは装飾のために利用される、手(形態によってはやその一部を含む)を覆う衣服[1]である。

親指用と、他の指をまとめて入れるスペースが二つに分かれている手袋は、北海道方言でぼっこ手袋(「ぼっこ」は棒の意)、英語ではmitten[2] (ミトン)と呼ぶ[1]。それに対して5本指に分かれたものは英語では「glove グラブグローブ)」と呼んでいる[2]。また、指を解放しているタイプのものもあり[1]、「オープンフィンガーグローブ」や「指抜きグローブ」などと呼ばれる。

手袋の素材は多様で、綿羅紗ポリエステルナイロンアクリル繊維毛糸フェルト、牛や豚や羊の人造皮革ゴムラテックスニトリル金属耐熱手袋にはアラミド繊維シリコン樹脂も使われている。柔らかい布地で作られたウォッシンググローブ (: washing glove) というものがあり、体を洗うのに使う。

数量単位は双。10双をデカ、12双をダースとして取引に用いられる。@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important}さまざまな手袋

工事作業用の手袋

防寒用皮手袋

白の布製のドレスグローブ、ピンタックが背面にある

革製の黒の手袋

指抜きグローブ

格闘技用のオープンフィンガーグローブ。打撃する時、自身の第三関節(MP関節)は護るが、指先が出ているので相手をつかむこともできる。

使用目的

手袋を着用する主な目的は手の保護である。冬の防寒具としては一般的であるほか、季節を問わず火傷や擦り傷、切り傷の防止、さらに汚れや素手で触ることが危険な化学物質病原体からも手を保護する。ニトリル製、ラテックスビニル製の使い捨て手袋は、医療従事者の間で感染症を防ぐ有効な手段として使われている。直接手に触れることで価値や有効性が減る対象物を、人間の皮脂などから保護するためにも手袋は装着される。例として各種製造過程での製品接触、美術品骨董品の取り扱い、警察の捜査等がある。

フィンガーレスグローブは寒さから手を守る必要があり、なおかつ指先を自由に使えることが必要な状況で用いられる。手袋の中には、手首までではなく近くまで保護するものもあり、これらをガントレット(籠手)と呼んで区別することもある。

手を保護する必要がない場合でも、装身具として用いられることも多い。
生産地

世界中で手袋は生産されており、各家庭で編まれることも多い[注釈 1]

フランスイタリアデンマークハンガリーカナダでは高価な女性用のブランド物手袋が作られている。アメリカ合衆国ニューヨーク州、特にグラバーズヴィル(英語版)は手袋の産地であったことが知られているが、近年では多くの手袋が東アジアで作られている。日本では、国内製手袋の約90%が香川県東かがわ市周辺で作られている。
歴史

現存する手袋で最古のものは古代エジプトツタンカーメン王の墓から発見されたもので、紀元前1343年 - 前1323年のものとされ、手首でむすぶタイプの製のものとされる[3]

文献上では、古代ギリシア時代に遡る。ホメロスの『オデュッセイア』のいくつかの翻訳によると、オデュッセウスの父ラーエルテースは庭を歩く時に手袋をしていたとしている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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