手塚治虫のドン・ドラキュラ
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ドン・ドラキュラ
漫画
作者
手塚治虫
出版社秋田書店
掲載誌週刊少年チャンピオン
発表号1979年22号 - 50号
アニメ:手塚治虫のドン・ドラキュラ
原作手塚治虫
監督落合正宗
脚本小山高男
音楽山本正之神保正明
アニメーション制作グリーン・ボックス
製作三京企画、じんプロダクション
放送局テレビ東京
放送期間1982年4月5日 - 1982年4月26日
話数全8話
(テレビ東京では第4話まで放送)
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『ドン・ドラキュラ』は、秋田書店週刊少年チャンピオン』で連載されていた手塚治虫漫画作品である。1979年22号(5月28日号)から同年50号(12月10日号)まで連載。

1982年には、これを原作とするテレビアニメ『手塚治虫のドン・ドラキュラ』(てづかおさむのドン・ドラキュラ)が放送された。2015年には、ネルケプランニングが主催する同名の舞台公演『ドン・ドラキュラ』が行われた。
概要

現代社会に生きるドラキュラ伯爵の姿をコミカルに描く。『少年チャンピオン』での手塚漫画としては、『ブラック・ジャック』の次の連載となる。

本作は基本的にコメディ色が強く、ラストシーンもほとんどがギャグであり、この点はアニメでもそのまま表現されている。最終回も完結や特別な盛り上がりでなく、いつものドタバタで終了した。手塚自身も楽しく描いていたと「手塚治虫漫画全集」で語っている。その一方、回によっては人情味や風刺色あふれる描写も散見する他、時事性や怪奇色の強いエピソードもいくつか見受けられる。

本作の連載中および後も『ブラック・ジャック』が不定期に発表され、お馴染みのスター・システムにより、ドン・ドラキュラがゲストで登場したエピソード(『B・Jそっくり』)が存在する。ブラック・ジャックの登場人物#セミレギュラー黒松の項を参照。

アニメ化に先立って、1979年の『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』枠内の『海底超特急マリンエクスプレス』にドン・ドラキュラとチョコラが登場している。なお、担当した声優は1982年のテレビアニメ版『ドン・ドラキュラ』とは異なる。

1980年代前半には東宝で実写映画化の企画が進行。大林宣彦監督、石坂浩二(ドラキュラ)、当時石坂の妻だった浅丘ルリ子(カーミラ)という布陣で桂千穂の脚本が雑誌発表されたが、結局中止となった。
登場人物

キャストはアニメ版のもの。
ドン・ドラキュラ伯爵
- 内海賢二本作の主人公。その名も高き吸血鬼の名門・ドラキュラ家の伯爵。かなりドジであり、プライドが高く頑固にして短気、かつお人好しな性格である。見た目は中年だが、年齢は400歳。練馬に屋敷を持っている。魔物として人間に恐れられる存在であろうとするが、文明社会である現代においては、ただの変わった人と道化扱いされてしまうのが悩みの種。人間を嫌ってはいるが美女には弱く、血を吸うなど危害を加えたりこそすれど命を奪うことまではしない。目を合わせたり血を吸ったりした相手を操ったり(前者の方法よりも後者の方法を使う方が効果がある模様)、マントを纏ってコウモリに変身する他、念力で相手の動きを封じることも可能。日光や高熱、水や杭、十字架(十字型の物やマークでも代用可能だが、紙に描かれたものには効果がない)やニンニクの臭いが弱点で、高熱にさらされたり多量の水を浴びると体調を崩し、場合によっては昏睡状態となるばかりか、最悪の場合は死に至る。また、日光を浴びると身体が灰となり、消滅してしまう。灰を棺桶に納めた後、血・ニカワ・パウダーを入れて3分待つと復活する(ただし、灰に他の物質が混ざっていると元に戻った時にそれらが体に一体化してしまう。また、空中で身体が灰になった際は残った指からチョコラとイゴールによってクローンとして再生された)。加えて、杭で心臓を貫かれると死んでしまう。なお、彼ら吸血鬼の主な栄養源は人間(特に処女)や動物の生き血、青酸およびヒ素であり、他にも鏡に姿が映らないという特徴がある(吸血鬼本人からは映って見える)。ひょんなことから人助けをしてしまったりすることもある。娘のチョコラには厳しくあろうとするも、根本的には溺愛しているので、父としての威厳はいささか通用しないようである。ちなみに、若い頃は数学理科が苦手で、テストの際は自作のカンニング道具を使用していたと語っている他、何度か近眼に悩まされる姿も見受けられる。本名を名乗りあげるシーンが三度あるが、うち一回だけ名前が違う。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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