戯言シリーズ
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戯言シリーズ
ジャンル
ミステリーバトルアクションロー・ファンタジー
小説
著者西尾維新
イラスト
出版社講談社

その他の出版社
尖端出版

レーベル講談社ノベルス講談社文庫
刊行期間2002年2月5日 -
(ノベルス)
2008年4月15日 -
(文庫)
巻数既刊10巻(2023年2月現在)
小説:人間シリーズ
著者西尾維新
イラスト竹
出版社講談社
掲載誌メフィスト
レーベル講談社ノベルス・講談社文庫
刊行期間2004年2月5日 - 2010年3月25日
(ノベルス)
2011年12月15日 - 2014年10月15日
(文庫)
巻数全7巻

漫画:人間シリーズ
漫画:零崎双識の人間試験
原作・原案など西尾維新(原作)
竹(キャラクター原案)
作画シオミヤイルカ
出版社講談社
掲載誌パンドラ
月刊アフタヌーン
レーベルアフタヌーンKC
発表期間2011年11月号 - 2013年8月号
(アフタヌーン)
巻数全5巻
漫画:零崎軋識の人間ノック
原作・原案など西尾維新(原作)
竹(キャラクター原案)
作画チョモラン
出版社講談社
掲載誌月刊アフタヌーン
レーベルアフタヌーンKC
発表号2014年10月号 - 2016年11月号
発表期間2014年8月25日[1] - 2016年9月24日
巻数全4巻

小説:最強シリーズ
著者西尾維新
イラスト竹
出版社講談社
掲載誌メフィスト
レーベル講談社ノベルス・講談社文庫
連載期間2014 VOL.1 - 2018 VOL.1
刊行期間2015年4月23日 - 2020年5月11日
(ノベルス)
2020年5月15日 - 2022年8月10日
(文庫)
巻数全4巻
小説:人類最強のヴェネチア
著者西尾維新
イラスト竹
出版社講談社
掲載誌メフィスト
掲載号2020 VOL.1
刊行期間2020年11月11日
OVA:クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い
原作西尾維新
総監督新房昭之
監督八瀬祐樹
シリーズ構成東冨耶子、新房昭之
脚本木澤行人
キャラクターデザイン渡辺明夫
音楽梶浦由記
アニメーション制作SHAFT
製作アニプレックス、講談社、SHAFT
発表期間2016年10月26日 - 2017年9月27日
話数全8話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル文学漫画

「戯言シリーズ」(ざれごとシリーズ)は、西尾維新のデビュー作『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』(クビキリサイクル あおいろサヴァンとざれごとづかい)をはじめとする小説シリーズ。イラストが担当している。初代担当編集者は太田克史。7作品(10冊)が刊行されている。

外伝作品である「人間シリーズ」(にんげんシリーズ)、「哀川潤の失敗」(あいかわじゅんのしっぱい)、「最強シリーズ」(さいきょうシリーズ)、『人類最強のヴェネチア』(じんるいさいきょうのヴェネチア)についても本項で記述する。.mw-parser-output .toclimit-2 .toclevel-1 ul,.mw-parser-output .toclimit-3 .toclevel-2 ul,.mw-parser-output .toclimit-4 .toclevel-3 ul,.mw-parser-output .toclimit-5 .toclevel-4 ul,.mw-parser-output .toclimit-6 .toclevel-5 ul,.mw-parser-output .toclimit-7 .toclevel-6 ul{display:none}
概要

主人公である「ぼく」が、周りで起きる殺人事件を解決へと導いていく推理小説であるが、物語が進むに連れてミステリー要素は少なくなっていく。戯言シリーズ全体の英題は「Juvenile Talk」。

講談社ノベルス(講談社)より2002年2月5日から刊行されている。後に文庫化され、講談社文庫より2008年4月15日から刊行されている。「新青春エンタ」を標榜している。

第1作『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』は第23回メフィスト賞を受賞している[2]。文芸雑誌『メフィスト』上の座談会では何回も話題になった上での受賞となった[要出典]。日経BP社がインターネットで実施したアンケートを基に公表した「2003年度ライトノベルランキング」では5位を獲得している[3]。「このライトノベルがすごい!」作品部門では2005年版で2位[4]、2006年版で第1位[5]、2007年版で3位を獲得している[6]

シリーズ物であるがネタバレには配慮されており、どの巻から読んでも問題のない作りになっている(複数巻構成である『サイコロジカル』『ネコソギラジカル』以外)[7]

2016年5月6日にアニメ化プロジェクトが発表。同年8月20日に『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』がシャフトによってOVAで映像化され、同年10月26日以降、全8巻で発売される。

同作者の「〈物語〉シリーズ」とのコラボ小説『混物語』として「第軍話 しおぎレンジャー」、「第招話 あかりトリプル」、「第喰話 りずむロックン」、「第大話 みここコミュニティ」が存在する。

本シリーズは2005年11月7日刊行の『ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い』で完結とされていたが、2022年8月7日公開の西尾維新デビュー20周年記念PVにて新作『キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘』を刊行することが発表され[8]、2023年2月8日に刊行された[9]
作風・製作背景

「『萌え』と『ミステリー』の融和」を目指して描かれた作品であり[10]、作中には多数のいわゆる「萌えキャラ」が登場し、「萌え要素」自体が伏線になっていることもある[10]

元々は推理小説として書き始められたが[11]、物語が進むにつれて「人外バトル」的な要素が増えていき、『ヒトクイマジカル』の頃にはミステリー要素はほぼ放棄されている[12]。また西尾が「キャラクターを書くのが楽しくなった」という理由で「萌えとミステリーの融和」は二の次になっていくが[13]、「萌えキャラが次々にあっさりと死んでいく」という点はどの巻でもほぼ共通している。

また、西尾はツタヤとのインタビューの中で、本シリーズにおいて一人のキャラクターを確立させたら、対となるキャラクターを作るという手法を取っていることを明らかにしている[14]。たとえば、玖渚友と戯言遣いはコンビであると同時に対照的なキャラクター性が持たれているほか、零崎人識は戯言遣いの対となるキャラクターとして作られた[14]。さらに、零崎人識の兄たちのように、一人ずつ裏返したり、違いを持たせるといった手法も取られている[14]

西尾は執筆にあたり影響を受けた作品として上遠野浩平ブギーポップシリーズを挙げており、同作品で行われていた時系列と視点を入れ替える手法も試してみたが、本シリーズでのデビューに際し「視点を主人公の一人称に統一」「時系列を全く入れ替えない」事でブギーポップと逆をやるコンセプトとしたと明かしている[15]
各巻あらすじ・登場人物

あらすじ登場人物
クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い(英題:Alred marchen)
19歳の大学生である「ぼく」は、あるとき友人である玖渚友の付き添いとして、日本海に浮かぶ孤島、「鴉の濡れ羽島」を訪れる。そこには、画家・伊吹かなみ、料理人・佐代野弥生、ER3システムと呼ばれる組織の最高峰である七愚人の一人・園山赤音、占い師・姫菜真姫と呼ばれる天才やその関係者が来ていた。やがて、かなみが密室で殺される。事態を収拾しようと「ぼくは」1つ提案をするも、2人目の被害者を出してしまう。犯人を探すため、「ぼく」は本格的に動き出す。赤神イリア、班田玲、千賀あかり、千賀ひかり、千賀てる子、伊吹かなみ、佐代野弥生、園山赤音、姫菜真姫、玖渚友、逆木深夜、ぼく、哀川潤
クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識(英題:Easy Love, Easy No)
「鴉の濡れ羽島」から帰ってきて数日後、「ぼく」はクラスメイトの葵井巫女子から彼女の親友である江本智恵の誕生日パーティーに誘われる。それと同時に、世間を騒がせる連続殺人犯・零崎人識と邂逅する。
渋々ながらもパーティーへの誘いを了承し、智恵と巫女子、巫女子の友人である貴宮むいみ、宇佐美秋春を加えた4人とともに、それなりに楽しい時を過ごす。その翌日、「ぼく」のもとへ警察が来て、江本智恵が殺されたことが判明する。智恵との会話で彼女に何かを感じた「ぼく」は、再び出会った人識とともに、事件の究明を目指す。ぼく、零崎人識、貴宮むいみ、宇佐美秋春、江本智恵、葵井巫女子、浅野みいこ、鈴無音々、佐々沙咲、斑鳩数一、玖渚友、哀川潤
クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子(英題:ZigZag Highschool)
「ぼく」は哀川潤の依頼の手助けのため、お嬢様学校・澄百合学園へ半ば無理矢理連れて来られた。「ぼく」は紫木一姫という女子生徒を連れ出すために潜入する。
やがて、澄百合学園が単なるお嬢様学校ではなく人間兵器の育成機関であることが判明し、「ぼく」は生徒たちに追い回される。


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