戦場のメリークリスマス_(サウンドトラック)
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『戦場のメリー・クリスマス』
坂本龍一サウンドトラック
リリース1983年5月1日
録音音響ハウス
ジャンル現代音楽
レーベルロンドンレコード
プロデュース坂本龍一
専門評論家によるレビュー


Allmusic link

チャート最高順位

8位(オリコン、LPチャート)[1]

坂本龍一 アルバム 年表

東京ジョー
(1982年)Merry Christmas Mr. Lawrence
(1983年)コーダ
(1983年)


ミュージックビデオ
「Merry Christmas, Mr Lawrence」 - YouTube
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『戦場のメリー・クリスマス』(Merry Christmas Mr. Lawrence) は映画戦場のメリークリスマス』のサウンドトラックアルバムである。1983年5月1日ロンドンレコードからリリースされた。英国アカデミー賞 作曲賞受賞。
解説

音楽坂本龍一。坂本にとって初のサウンドトラックアルバム。映画自体のある種の非現実感から影響を受けて、西洋から見ても東洋から見ても“どこでもないどこか”、そして“いつでもない時間”をコンセプトに作られた[2]
メインテーマの認知度

1曲目のメインテーマは坂本作品の中でもっとも認知度が高い楽曲とされている。

「戦場のメリークリスマス - All About」では楽曲「戦場のメリークリスマス」のカバー曲の紹介とカバーされている背景を解説している。

坂本自身はなぜこの曲だけが特に好まれるのか、作った当時から分からなかったが、シンプルで覚えやすいメロディが原因ではないかと分析している。

なお坂本自身、作曲中に何度も「ぽろぽろ」泣いたそうである。『キリコのコリクツ』巻末付録での玖保キリコとの対談中に語っている。

「戦場のメリークリスマス」は1985年度、日本国外から日本音楽著作権協会(JASRAC)に払われた著作権使用料分配額のランキングで「上を向いて歩こう」「名犬ジョリィ」に次いで年間3位を記録した[3]
収録曲
メリー・クリスマス ミスターローレンス Merry Christmas Mr. Lawrence坂本の楽曲の中でも知名度も高く、後のアルバムやライヴにおいても編成・アレンジを変えて何度も演奏されている。いわゆる
ペンタトニック(移動ドでいう「ド・レ・ミ・ソ・ラ」)中心の“オリエンタルなメロディー”+“近代西洋音楽の和声”=“東洋と西洋の高次な結晶”というような評価が世界中でされてきたが、坂本自身は「西洋でも東洋でもない、他のなんでもない、わけのわからないもの」として“東洋+西洋”という単純な考え方自体を否定している[2]。主旋律の音色はタイトルにちなみ「クリスマスソング=鐘の音」から想起[4]ワイングラスサンプリング音(いわゆるグラスハープ)が使われており[5][4]、低音ではあえてチューニングがはずれるようにして東洋の雰囲気を醸し出している[2]。低弦以外はEmulator IIが使われている[6]。基本的には「四七抜き(ファとシを使わない)」で構成しつつ、一瞬「シ」を入れ込んでいる。この「シ」はIIIm(「ミ・ソ・シ」)の5度と考えられる[誰によって?]。坂本によると「繁留の反対」。イントロ部分の和声はIV→V7→I→VImの四小節ごとの繰り返し、主旋律部分の和声はIV→V7→VIm→IIImを基本形にしている。曲中のパーカッシブな音は竹を叩いた音をイメージしたもので、Prophet-5で作った音とアタック感を出すためにLinn(リン)ドラムのリムショットなどが混ざっている[7]2011年11月26日Eテレで放送された「“スコラ”坂本龍一 音楽の学校」では坂本自身による曲の解説が行われた。

バタヴィア Bataviaジャワの喧騒の中、ガムランによるミニマルフレーズが繰り返される小曲。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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