戦場にかける橋
The Bridge on The River Kwai
監督デヴィッド・リーン
脚本カール・フォアマン
マイケル・ウィルソン
原作ピエール・ブール『戦場にかける橋』(1952年)[1]
製作サム・スピーゲル
出演者ウィリアム・ホールデン
アレック・ギネス
ジャック・ホーキンス
早川雪洲
ジェームズ・ドナルド
音楽マルコム・アーノルド
主題歌『クワイ河マーチ』
撮影ジャック・ヒルデヤード
『戦場にかける橋』(せんじょうにかけるはし、The Bridge on The River Kwai)は、1957年公開の英・米合作映画。第30回アカデミー賞作品賞受賞作品。題名の「戦場にかける橋」とは、タイ王国のクウェー川に架かるクウェー川鉄橋を指す(位置情報)。
製作会社はコロムビア映画で、監督はデヴィッド・リーン。フランスの小説家ピエール・ブールの『戦場にかける橋』(Le Pont de la riviere Kwai(fr) / The Bridge over the River Kwai(en))を原作にリーンらが脚色。
1997年に合衆国・国立フィルム保存委員会がアメリカ国立フィルム登録簿に新規登録した作品の1つである。 第二次世界大戦の只中である1943年のタイとビルマの国境付近にある捕虜収容所を舞台に、日本軍の捕虜となったイギリス軍兵士らと、彼らを強制的に泰緬鉄道建設に動員しようとする日本人大佐との対立と交流を通じ極限状態における人間の尊厳と名誉、戦争の惨さを表現した戦争映画。劇中に登場するイギリス軍兵士への数々の懲罰は、原作者のブールが実際に体験したものであるとされる。 舞台となった鉄橋が架かる川の旧来の名称はメークロン川であったが、この映画によって「クワイ川」が著名となったために、クウェー・ヤイ川と改名され、クウェー川鉄橋は公開後半世紀経過した現在でも観光名所となっている。 また、劇中で演奏される『クワイ河マーチ』(『ボギー大佐』を編曲)も世界各国で幅広く演奏される、数ある映画音楽の中でも最も親しまれている作品の1つである。 作中で日本軍兵士が持っているのは当時の日本軍制式銃器ではなく、イギリスのリー・エンフィールド小銃やヴィッカース重機関銃であったり、撮影セットとしてスリランカの密林の中に架橋されたクワイ河木橋は、史実と異なりダイヤモンド形上下トラス構造で製作されるなど、考証の面では注意が必要である。
概要