戒名
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2013年12月)

仏教用語
戒名, 法名
ビルマ語????
中国語法名、法号、戒名、法諱
日本語戒名
朝鮮語??
英語Dharma name
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戒名(かいみょう)は、仏教において、を守ることを誓った(受戒した)者に与えられる名前である。仏門に入った証であり、戒律を守る証として与えられる。

戒名の授与は、上座部仏教大乗仏教の両方で行われており、多くの場合、出家修道者に対して授戒の師僧によって与えられる。
上座部仏教での戒名

上座部仏教では、出家後に南伝仏典に残る阿羅漢の名前から付けるため、その意味で「法名(Dharma name)」と呼ぶ。

戒律の規定では、初めて沙弥戒(十戒)を受ける時に、師より戒名を授かり、それと同時に従前の俗名を捨てるとされる。
中国での戒名

仏教が中国に伝わった際、それと共に戒名も伝わった。ただし、仏教受容のため、元々サンスクリット語パーリ語であったインドの戒名を、中国語に翻訳する必要が生じ、竺法護真諦といった、中国風の戒名に翻訳された。

一説には、諡号道号などの制度の風習を援用して中国風の戒名が生まれたという説もある。

また、中国では、仏弟子として新たに身につける真の名前という意義から「法諱」(ほうい、ほうき)[1]とも言う。
「釋」氏制度の誕生

現在、中国文化圏の僧の名乗りは「釋+○○」である。これは、仏教伝来当初は師僧の出身地域を姓とし(例:安世高、竺法護)、その下に戒名が付けられていたが、これをよしとしない釈道安が、師の弟子よりも釈尊の弟子としての在り方を重視して釈氏を名乗り、それが当時の中国仏教界に浸透したことに由来する。

なお、一部の僧は、自称の際に、一時的に生前の姓を名乗る場合もある。(例:陳玄奘馬祖道一魯智深
日本での戒名

日本には、仏教伝来と共に戒名が伝わった。その後、平安時代末期の死生観の変化により、死後に成仏するという思想のもと、故人に戒名を授けて死後の安寧を祈る風習が生まれた(「成仏#日本文化のなかでの「成仏」」を参照)。死後の戒名の習慣は仏教国のなかでも日本にしかない独特のもの[2]
法名と法号

一部の宗派、浄土真宗では、戒名と言わず法名と言い(詳細は、「法名 (浄土真宗)」を参照)、日蓮宗などの法華系仏教宗派では、法号と言いならわし、必ず「日号」が付く。
授戒会と五重相伝会

現代では、葬儀で戒名を授けることが一般的だが、各宗派で授戒会や五重相伝会などの法要や講習会に参加した在家信徒に対して、生前に戒名を授けることもある。
戒名の構成

基本的に戒名は2字で表現される。身分の上下や熱心さ、貢献度に関係なく、仏の世界が平等であることを表している。例1 「OO院△△XX居士」例2 「○○院ΔΔ××大姉」

上記の例の場合、「OO」「○○」が院号、「△△」「ΔΔ」が道号、「XX」「××」が戒名、「居士」「大姉」が位号である。

ただし、位牌・墓誌・過去帳・法名軸などには、戒名の前後に院号・道号・位号等の号を付すことから、その全てを「戒名」としてみる場合が多い。

なお、浄土真宗の場合、「法名」を用いるが、お釈迦様の弟子になるという意味で「釈XX(男性)」「釈尼XX(女性)」と法名の前に「釈」(「釋」)の文字を加えている。(例:桂歌丸→釋歌丸)

また、大名家や旧家では、戒名にも通字が用いられる場合が見られる。
位号

戒名には「信士」(信女)や「居士」(大姉)、「院号」などの位号が付くが、これは故人の生前の社会における業績、あるいは寺院への貢献度によって変化するものである。

なお、律宗や浄土真宗では位号は用いない。
様々な位号について
居士・大姉
インド長者の中国語訳。あつい信仰を持った信者に贈られる。とりわけ熱心な信者には「大居士」「清大姉」が贈られる。
信士信女
優婆塞優婆夷という仏教の信者として、五戒十善戒を保つ成人の男女に付けられる。成人とする年齢については諸説あるが、18歳以上とするのが一般的。宗派によって、「清士」「清女」「清浄士」「清浄女」「善士」「善女」とも言う。
童子・童女
未成年の内に亡くなった、剃髪・得度をしていない者に付けられる。未成年とする年齢については、諸説あるが、18歳未満、4、5歳から17歳に付けられるのが一般的。宗派により「大童子」「大童女」「清童子」「清童女」「禅童子」「禅童女」などとなっている。
孩子・孩女
2、3歳の内に亡くなった幼児に付けられる。
嬰子・嬰女
0、1歳の内に亡くなった幼児に付けられる。
水子
死産や乳児の内に亡くなった者に付けられる。正しくは「すいし」または「すいじ」と読むが、近年は「みずこ」と読むことが多い。
院号・院殿号

「院号」「院殿号」は、生前に、寺院や宗派に対して多大な貢献をした者、あるいは社会的に高い貢献をした者に贈られる顕彰目的の号である。

「院号」は、元は皇族が寺院の建立などの布施行をした場合に、その徳を称えて贈られるものである。

「院殿号」は、大名家武士が寺院に土地や建物を寄進した場合に贈られたものである。なお、将軍家や大名家では死後、古文書・古記録では戒名で呼ばれるが、これは貴人の実名を呼称することを忌む習俗(避諱)によるものである。

したがって、本来、院殿号より院号の方が格上とされるが、2019年現在では、字数や見栄えなどから、院殿号の方が格上とされている。
戦没者への院号授与

なお、明治維新後、日清戦争日露戦争第二次世界大戦などで、現地で戦死した人に対しては、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}日本政府からの指示により[要出典]、国へ貢献した証として「忠烈院」「殉國院」「報國院」[3]「彰国院」[4]などの院号が付けられていることが多い。
生前院号について

金地院崇伝のように、生前から戒名の上に院号を付けて名乗る者もいる。これは寺号・院号がもともと僧侶の住坊名・開基となった寺院名からきているためである。具体的な院坊の名である場合と、法華宗の高僧(仏性院日奥)や真宗の本寺住持(信楽院顕如)のように名乗りや死後諡号である場合がある。

なお、律宗では院号は使用しない。
庵号・軒号

院号ほどではないが、寺院や宗派にたいして貢献した者や、社会に貢献した者に贈られる号である。

「庵号」は比較的小規模の寺院を意味するに由来し、大名の夫人や娘が、化粧地や建物を寄進したことに由来する。

「軒号」は大寺院の住職から隠居した老僧が隠居時に住む寮舎(軒)の呼び名に由来する。主に禅宗臨済宗曹洞宗)の信徒に贈られ、もとは大寺院の敷地内に建物を一棟寄進した信者に贈られていた。2019年現在では、代々院号を授与される家の分家筋や、居士号の人物の子孫が、立身出世した場合に追贈の形で贈るようである。
道号

戒名の上に付けられる2字の号で、真言宗天台宗浄土宗臨済宗曹洞宗日蓮宗などで用いられる。

中国で生まれ、(あざな)に相当するという説などがあり、それが禅僧によって日本に伝わった。

一休宗純のように、生前から戒名の上に道号を付けて名乗る者も多い。


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