成風堂書店事件メモ
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『成風堂書店事件メモ』(せいふうどうしょてんじけんメモ、The Files of bookstore SEIFUDO)は、大崎梢による日本推理小説のシリーズ作品。東京創元社より、2006年5月から既刊4冊(本編2冊、番外編2冊)が刊行されている。シリーズ累計は『ようこそ授賞式の夕べに』創元推理文庫版刊行時点で20万部[1]
概要

駅に隣接したビルの6階にある成風堂書店に勤める2人の女性が、書店で起こる様々な日常の謎を解決していく。作者は、約13年間書店員として勤務した経験を持つ。

第1作『配達あかずきん』(はいたつあかずきん)、第3作『サイン会はいかが?』(サインかいはいかが?)は、これを表題作とする短編集。第1作『配達あかずきん』は、作者のデビュー作であり、紀伊國屋書店の〈キノベス2006〉で第9位にランクインしている[2]

第2作『晩夏に捧ぐ』(ばんかにささぐ)は、「成風堂書店事件メモシリーズ」の第2作にして番外編、長野県にある成風堂ではない書店を舞台とした出張編である。『ミステリーズ!』(東京創元社)にて掲載されていた。

第4作『ようこそ授賞式の夕べに』(ようこそじゅしょうしきのゆうべに)は、同じ作者の大崎による「出版社営業・井辻智紀の業務日誌」シリーズとのコラボレーション作品。架空の賞「書店大賞」の開催前に広まった怪文書の謎を巡って、新橋駅近くにある賞の開催地「東西会館」の周囲を主として、杏子たち『成風堂』側は神田駅近くではちまん書店、亀有駅近くでみつば堂、智紀たち『出版社営業』側は、自動車はタクシー、バス、鉄道は路線に山手線中央線埼京線京浜東北線等を用いて御茶ノ水駅池袋駅近くで本のヨシキ堂、新宿駅原宿駅近くでハセジマ書店、川口駅近くで谷沢堂、浦和駅近くでよしむら書店、ブックス・カナリアに足を運び情報収集、賞に出席し、謎を解決する。時刻を章題とし、杏子たち『成風堂書店』側、智紀たち『出版社営業』側、その他3者の視点で物語が進行する。誰の視点からによるものかは章題下にアイコンが振られ、判別できるようになっている。その他は冒頭7時40分、9時0分、16時0分に出現。16時分においては、本人が名前を呼ばれ、誰であるか判別できるが、この人物が前回9時0分、前々回7時40分の人物と同一人物であるかどうかは不明。単行本版には、創元推理文庫本版に収録された路線図と掌編小説「桜咲く日に」が収録[3]。第九回書店大賞6位の作家担当編集が、2位の作家担当編集と会場参加者に助けられて恩人を探し、再会する話となっている。『ようこそ授賞式の夕べに』創元推理文庫版解説の宇田川拓也は、作品内では架空の名称で語られる書店大賞とは、本屋大賞であると判断している[4]

坂木司は、『サイン会はいかが?』創元推理文庫版解説他、自著『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『先生と僕』単行本版初版で初出[5]、『先生と僕』双葉文庫版に収録された出版社3社合同の企画作品『ホリデーとホテルと僕』第三章、『先生と僕』からの登場人物で主人公の伊藤二葉に教え子瀬川隼人が「書店が舞台」「母親公認」「最近出た」「面白い」として差し出す本に『配達あかずきん』単行本版を指定している[6]
世界観
成風堂書店
女性向けの
ブティックが主体の駅ビルの6階にテナントとして入店している。窓はないため、天気の変化が分かりづらい。ディスプレイは飾り付けすぎないあっさりとしたものを心がけている。1日の来店者数は1000人超。
はちまん書店
全国に展開するチェーン店。『ようこそ授賞式の夕べに』では、佐々木勤務の福岡店、深町、三笠勤務の神田店が登場する。非正規の社員が正社員に昇格するためには店舗単位で定められた選考が行われる。
あらすじ
配達あかずきん

配達あかずきん
著者大崎梢
発行日
2006年5月25日
発行元東京創元社
ジャンル推理小説
日本
言語日本語
形態四六判仮フランス装
ページ数238
次作晩夏に捧ぐ
コードISBN 978-4-488-01726-2

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パンダは囁く(パンダはささやく)
近所の独居老人を気にかけ、度々様子を見に行っていた男性は、老人に本を買ってきて欲しいと頼まれる。だが、その老人が託してきたのは「あのじゅうさにーち いいよんさんわん ああさぶろうに」という、全く意味不明の言葉、やはりもう痴呆が始まりつつあるのだろうかと思いながらも、書店で聞いてみる。老人に出版社を尋ねると「パンダ」とはっきり言ったという。パンダと言えば新潮文庫のイメージキャラクターだが、書斎のために家を増築までした読書家の老人がわざわざ回りくどい言い方をするはずはない。


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