成田線
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この項目では、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線について説明しています。「京成成田線」と通称される京成電鉄の鉄道路線については「京成本線」をご覧ください。

成田線
成田線で使用される209系電車
(2020年8月 大戸駅 - 下総神崎駅間)
基本情報
通称

佐松線(本線佐原駅 - 松岸駅間)[1][注釈 1]

我孫子支線(成田駅 - 我孫子駅間)[注釈 2]

上野東京ライン(我孫子駅 - 成田駅間)[注釈 3]

空港支線(成田駅 - 成田空港駅間)[注釈 4]

日本
所在地千葉県
種類普通鉄道在来線幹線)、空港連絡鉄道
起点佐倉駅(本線)
成田駅(我孫子支線)
成田駅(空港支線)
終点松岸駅(本線)
我孫子駅(我孫子支線)
成田空港駅(空港支線)
駅数27駅(本線・全支線の合計)
電報略号ナリセ
路線記号(佐倉駅 - 成田空港駅間)
開業1897年1月19日 (127年前) (1897-01-19)
所有者東日本旅客鉄道(JR東日本)
(佐倉 - 松岸間・成田 - 我孫子間・成田 - 成田線分岐点間 第1種鉄道事業者)
成田空港高速鉄道
(成田線分岐点 - 成田空港間 第3種鉄道事業者)
運営者東日本旅客鉄道(JR東日本)
(佐倉 - 松岸間・成田 - 我孫子間・成田 - 成田線分岐点間 第1種鉄道事業者、成田線分岐点 - 成田空港間 第2種鉄道事業者)
日本貨物鉄道(JR貨物)
(佐倉 - 香取間 第2種鉄道事業者)
車両基地本線・空港支線:幕張車両センター鎌倉車両センター
我孫子支線:松戸車両センター
使用車両使用車両を参照
路線諸元
路線距離75.4 km(佐倉 - 松岸間)
32.9 km(成田 - 我孫子間)
10.8 km(成田 - 成田空港間)
軌間1,067 mm
線路数複線(佐倉 - 成田 - 成田線分岐点間)、単線(左記以外)
電化方式直流1,500 V
架空電車線方式
閉塞方式自動閉塞式(下記以外)
特殊自動閉塞式(水郷 - 松岸間)
保安装置ATS-PATS-SN併設(成田線分岐点 - 成田空港間除く)
最高速度120 km/h(優等列車、本線)

路線図


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成田線(なりたせん)は、千葉県佐倉市佐倉駅と同県銚子市松岸駅を結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線幹線)である[3][4][5]。その他以下の支線を持つ。

千葉県成田市成田駅我孫子市我孫子駅を結ぶ支線(通称「我孫子支線」)[3][4][5][注釈 2]

成田駅と成田空港駅を結ぶ支線(通称「空港支線」、全線成田市内)[3][4][5][注釈 4]

いずれも全区間を通して千葉県内を走行する。
概要

本路線は、総武本線佐倉駅から北へ分岐し、成田駅を経て、利根川南岸に沿って、再び総武本線との合流駅である松岸駅へ至る本線[3][4][5]と、成田駅から分岐して我孫子駅に至る支線(我孫子支線)[3][4][5]と、成田駅から約2 km北の地点で本線と分岐し空港第2ビル駅を経て成田空港駅に向かう支線(空港支線)[3][4][5]を持つ路線である。本線の佐倉駅 - 松岸駅間では総武本線よりも13.4 km営業キロが長い[注釈 5]。成田線の正式な起点駅は佐倉駅であるが、千葉駅を発着する成田線発着・経由列車は、総武本線成東駅方面行きの列車との誤乗車防止の観点から、同駅以東で列車の前面・側面表示を含めて「成田線」と案内表示される[注釈 6]

2つの支線のうち我孫子支線は、上野駅発着の常磐線快速電車(一部品川駅発着の上野東京ライン常磐線直通快速電車)が直通運転しており、我孫子支線のみの運行列車も常磐線快速電車使用の電車で運行されている[注釈 7]。なお、2001年の同支線全通100周年を機に、一般市民からこの支線の愛称を募集、「水空ライン」という愛称が採用された[注釈 8]が、この愛称は我孫子市などの沿線自治体当局で使われたのみ[6]で、JR東日本ではその後も「水空ライン」とは案内せず、「成田線」の案内のままである。

また、空港支線は、直通の軌道系交通機関がないため「世界一不便な国際空港」と揶揄されていた成田空港の状況を懸念した当時の運輸大臣である石原慎太郎の指示により、運輸省内部で1980年代半ばから実際的な検討が進められていた[7]が、建設中止になっていた成田新幹線(東京駅 - 成田空港駅間)の路盤の一部を活用することで、1991年(平成3年)3月19日京成本線京成成田駅 - 成田空港駅間と同時開業した(成田空港高速鉄道も参照)。開業当初は成田空港駅のみだったが、翌1992年(平成4年)12月3日に空港第2ビル駅が開業(3日後には第2旅客ターミナルビル供用開始)した。なお、1983年(昭和58年)8月8日に千葉港と成田空港を結ぶ本格パイプラインが稼動するまでの間は、成田線は千葉港と鹿島港から成田市土屋地先に設けられた基地まで鉄道で航空燃料を輸送(暫定輸送)するルートの一部に用いられていた[8][9][10]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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