この項目では、有能な部下について説明しています。護身用の小刀については「懐剣」をご覧ください。
懐刀(ふところがたな)とは、日本の慣用句、比喩表現の一つ。目次 懐刀とは、重要な計画や相談などに参画し、知識や技術に長け[1]、上司・主君に対し忠実であり、なおかつ上司・主君から絶大な信頼を得ている部下・家臣のことである[2]。 主にビジネス、スポーツ、政治、戦争・戦などにおいて使われる。 同義・類義の言葉として、右腕、片腕、参謀格(参謀役、参謀)、軍師、女房役、知恵袋、ブレーン(ブレイン)、 側近(側近中の側近)、腹心の部下、宰相などがある。 懐刀とは、古来日本において、主に護身のために懐や着物の帯の間に挟んで携帯していた小さい守り刀のことである。そこから、身近な存在で、いざというときに頼りになるという意味合いで、比喩として懐刀を使用しだしたといわれる。
1 概要
2 語源
3 懐刀として著名な人物等
4 脚注
5 参考文献
6 関連項目
概要
語源
懐刀として著名な人物等
山本勘助 - 武田信玄に対して[3]
石田三成 - 豊臣秀吉に対して
本多正信 - 徳川家康に対して
和田京平、仲田龍 - ジャイアント馬場に対して[4][5]
黒島亀人 - 山本五十六に対して[6]
直江兼続 - 上杉景勝に対して[7]
セシル、ウォルシンガム、ダドリー - エリザベス1世に対して
ベゾブラーゾフ - ニコライ2世に対して
朱徳、周恩来 - 毛沢東に対して
諸葛亮(孔明) - 劉備および劉禅に対して[8]
古田敦也 - 野村克也に対して(野村がヤクルトスワローズ監督時代)[9]
脚注^ 講談社『類語辞典』(2008年)
^ 岩波書店『広辞苑』第5版
^ 石川能弘著『山本勘助―武田軍団を支えた名軍師』PHP研究所、1999年
^ 仲田龍、本多誠著『NOAHを創った男』ベースボールマガジン社、2007年、282ページ
^ 和田京平著『人生は3つ数えてちょうどいい』メディアファクトリー、2004年
^ 阿部牧郎著『遙かなり真珠湾』祥伝社、2005年
^ 火坂雅志著『実伝直江兼続』角川学芸出版、2008年
^ 渡邉義浩著『諸葛亮孔明その虚像と実像』新人物往来社、1998年
^ 野村克也著『野村ノート』小学館、2005年