慶應義塾大学総合政策学部(けいおうぎじゅくだいがく そうごうせいさくがくぶ)は、神奈川県藤沢市遠藤(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)に所在する同大学の学部である。教育内容は環境情報学部と共通しており、本学部では文系の学問領域の教育を行っている。
日本で初めて設置された総合政策学部であるが総合政策学専門の学部ではなく、環境情報学部と合わせて幅広い学問領域の教育・研究を行っている。略称は、「慶応総合政策学部」。 慶應義塾大学総合政策学部は、加藤寛、高橋潤二郎、竹中平蔵などが設立に参画し、1990年に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスに開設された[1]。同学部は、幅広い分野の領域を扱い[2]、問題解決のプロフェッショナルの育成を理念として掲げている[3]。授与される学位は学士(総合政策学)[4]。 今では、様々な大学で導入されているAO入試を日本で先駆けて導入した[5]。 慶応総合政策学部は。「政策」を中心に様々な関連分野を学んでいく。ここでいう「政策」とは、政治、経済、社会から、企業経営、国際戦略、地域戦略、技術革新、環境分野まで、幅広い分野で使われる政策を指す。 慶応総合政策学部の学生は、次の5つの分野から自分の興味のあるものを選択して学んでいく。 また、学生は慶応環境情報学部の授業科目も必要に応じて履修することができる。
概要
政策デザインの分野・・・経済と財政、立法と政策立案、政策研究の方法。
社会イノベーションの分野・・・ソーシャルビジネス、NPO・NGO、情報社会のコミュニティデザイン、起業・ベンチャー経営。
国際戦略の分野・・・国際政治経済、ヒューマンセキュリティ、地域戦略、言語コミュニケーション。
経営・組織の分野・・・経営戦略、組織・人材・キャリア、マーケティング・経営情報システム。
持続可能なガバナンスの分野・・・環境政策、都市・地域政策、居住・コミュニティ政策。
先端情報システムの分野・・・インターネット、コンピューターネットワークなど最先端のIT知識。
先端領域デザインの分野・・・IT分野で求められるデザイン、アートなど。
先端生命科学の分野・・・生命、健康・医療・食品・環境分野など。
環境デザインの分野・・・都市環境デザイン、地域環境デザイン、地球環境デザインなど。
人間環境科学の分野・・・言語の認知と学習機能、人間の活動など。
沿革
1990年 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスに総合政策学部を開設[6]。
歴代学部長
加藤寛 1990-1994
井関利明 1994-1996
鵜野公郎
小島朋之 2001-2007
阿川尚之 2007-2009
國領二郎 2009-2013
河添健 2013-2019
土屋大洋 2019-2021
加茂具樹 2021-
学部
入学定員425人・収容定員1700人[7]
政策デザインの分野[8]
社会イノベーションの分野[8]
国際戦略の分野[8]
経営・組織の分野[8]
都市・地域戦略の分野[8]
先端情報システムの分野[8]
先端領域デザインの分野[8]
先端生命科学の分野[8]
環境デザインの分野[8]
人間環境科学の分野[8]
研究所
慶應義塾大学SFC研究所
慶應義塾大学先端生命科学研究所
著名な出身者詳細は「慶應義塾大学の人物一覧」を参照
政治
相原史乃 - 元衆議院議員、小沢一郎政治塾第1期生
石井登志郎 - 西宮市長、石井一(元衆議院議員、自治大臣)の甥・養子
河井案里 - 元広島県議会議員、元参議院議員(※当選無効)
村山卓 - 金沢市長
経済
石田宏樹 - フリービット創業者・会長、トーンモバイル社長
クロサカタツヤ - 企(くわだて)代表取締役、慶應義塾大学特任准教授
杉原章郎 - 楽天ブックス社長
立花陽三 - 楽天野球団社長、楽天ヴィッセル神戸社長
冨田賢 - ティーシーコンサルティング社長、立教大学教授
日高裕介 - サイバーエージェント取締役副社長