慕容復
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

吐谷渾の慕容復については「慕容復 (吐谷渾)」をご覧ください。

金庸小説の登場人物
慕容復
姓名慕容復
称号南の慕容
小説『天龍八部
門派姑蘇慕容氏
家族慕容博 (父)
王夫人 (おば)
王語嫣 (従妹)
武術
得意技斗転星移
武器、判官筆
テンプレートを表示

慕容復(ぼよう ふく)は、金庸武?小説天龍八部』の登場する架空の人物。武術の達人で、4人の主人公中[1]の敵役として活躍する。
性格

眉目秀麗で瀟洒な若者であり、周囲の人望を集めているが、その実、陰険で冷酷な性格である。この点は、慕容復と並んで「二大?客」と称される蕭峯のような豪放磊落さとは異なる。復讐心が非常に強く、段誉らが忘れてしまうほど過去の恨みを、かなりの長期に渡って引きずる傾向もあった。また、野心のためなら女性も捨ててしまう性格は、段誉とは全くの正反対であり、愛情のためには王位をも捨ててかまわないかのような段誉に不信を感じてもいた。

また、相当な野心家で国の復興のためなら手段を選ばない。思想的に権力や社会的地位にこだわらない段誉や蕭峯らとは好対照をなしている。
概要

既に滅びた鮮卑系・慕容部の血を引いており、名前の「復」は「燕を復興する」という意味で名づけられたもの。

物語の初期から「北の喬峯、南の慕容」と称され、天下の二大?客として名前だけ登場。本格的に物語に姿を見せるのは物語半ばからであるが、段誉は、人望があり、自身の思い人である王語嫣からも一途に愛されている慕容復に嫉妬心を抱いていた。

ただ、行動規範として義?心を旨とし、正々堂々と行動する蕭峯らと異なり、名声・権力を求め、どこか裏で陰謀を企てる慕容復は、あまりいい人間とは描かれていない。特に、燕復興のためとは言え、段延慶の義子になろうと目論み、それを不義・不忠・不孝の振る舞いとして諌めた包不同を手討ちにした点は致命的。これまで慕容復に忠義を尽くしてきた義兄弟全員に愛想をつかれてしまうと言う大失敗を犯してしまった。
武功

初期においては、喬峯(のちの蕭峯)と並び、天下で一、二を争う武術の達人。天下の武術に精通しており、あらかたの武術は使用可能。対戦相手の得意技をコピーし、それをそのまま返すため、「彼の道をもって、また彼の道に施す」というのが慕容復のキャッチコピーであった。

しかし、物語中の他の主人公である段誉・虚竹らが急成長を遂げると、相対的ではあるが地位は低下。ついに少室山で不完全ながらも「六脈神剣」を会得した段誉に痛恨の敗北を喫し、また不意打ちを仕掛けたところを蕭峯に叩き伏せられるという失態をさらしてしまった。
斗転星移(とてんせいい)
慕容家に伝わる絶技。相手の攻撃の力を利用し、そのまま相手に撥ね返す技。基本的には1対1で周囲に人間がいない状況で使う技。死体をみるだけでは、あたかも自分の得意技で殺されたように見えるため、慕容家は江湖の全ての武術を習得しているかのように見える。もっとも、慕容復は打狗棒術をはじめ、多くの武術を習得しているため、江湖の噂がまったくでたらめとも言えない。気のような実体のないものを使用する武術への対応はできないわけではないが、普通の攻撃を撥ね返す以上に修行が必要がある。そのため、星宿老怪丁春秋の化功大法や段誉の六脈神剣などとはすこぶる相性が悪い。
注・出典^ 他の3人は丐幇の幇主・蕭峯大理国の王子・段誉、少林寺の修行僧・虚竹










金庸作品の登場人物
越女剣

創作

阿青
実在

范蠡 - 西施 - 勾践 - 夫差

連城訣

狄雲
天龍八部

創作

蕭峯(喬峯) - 虚竹 - 慕容復 - 天山童姥 - 阿紫
実在

段正淳 - 段正厳(段誉) - 耶律洪基 - 完顔阿骨打

射G英雄伝

創作

郭靖(北?) - 楊康 - 黄蓉 - 黄薬師(東邪) - 欧陽鋒(西毒) - 洪七公(北丐) - 周伯通(老頑童、中頑童) - 梅超風
実在

段智興(一灯大師、南帝、南僧) - 王重陽(中神通) - チンギス・ハーン - 楊再興

神G剣?

創作

楊過(神G?、西狂) - 小龍女 - 李莫愁 - 郭襄(小東邪) - 独孤求敗
実在

丘長春(丘処機) - 呂文徳 - 耶律楚材 - モンケ - フビライ

倚天屠龍記

創作

張無忌 - 謝遜 - 趙敏(ミンミンテムール)
実在

張三?(張真人) - 韓山童 - 朱元璋 - 徐達 - 常遇春 - 陳友諒 - ココテムール(王保保) - チャガンテムール(李察罕)

碧血剣鹿鼎記

創作

袁承志 - 夏青青 - 夏雪宜(金蛇郎君) - 何鉄手(何タ守) - 韋小宝 - 双児
実在

袁崇煥 - 崇禎帝 - 長平公主 - 李自成 - ホンタイジ - ドルゴン - 康熙帝 - 順治帝 - 建寧公主 - オーバイ - 呉三桂 - 陳円円 - 呉応熊 - ソフィア - ピョートル1世

雪山外伝書剣

創作

胡斐(飛狐、雪山飛狐) - 陳家洛
実在

乾隆帝

?客行

狗雑種
秘曲 笑傲江湖

令狐冲 - 岳不群 - 岳霊珊 - 任盈盈 - 任我行 - 林平之 - 東方不敗 - 独孤求敗
金庸作品の用語

葵花宝典 - 九陰真経 - 九陽真経 - 天下五絶 - 辟邪剣譜
その他の用語等

武?小説 - 任? - 武林 - 江湖 - 内功(内力) - 外功 - 軽功 - 暗器 - 拝師(師父・師伯・師叔・師娘・師母・師兄・師弟・徒弟・弟子) - 道教 - 全真教 - 太極拳 - 華山派華山) - 武当派武当山) - 青城山 - 桃花島 - 少林拳 - 嵩山少林寺 - 丐幇 - ?局 - マニ教 - 白蓮教 - 易筋経 - 四十二章経
国、事変等

大理国 - 会昌の廃仏 - 靖康の変 - 襄陽・樊城の戦い - 天地会


カテゴリ:金庸の武侠小説の登場人物


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:13 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef