愛知時計電機株式会社
Aichi Tokei Denki Co.,Ltd愛知時計電機の本社・事務棟
まちなみデザイン貢献賞を受賞[WEB 1]
種類株式会社
市場情報東証プライム 7723
愛知時計電機株式会社(あいちとけいでんき)は、愛知県名古屋市熱田区に所在する日本の企業。ガス・水道関連機器など、精密機器分野での製造を主要業務とする。
概要1958年に製造した柱時計(伊那市創造館)
当初は明治時代中期に名古屋市周辺で多く創業された機械式時計メーカーの一つであり、2000年代以降においてもその系譜を継ぐ社名を保っているが、現在は時計事業から撤退し、その歯車技術を応用した精密計測機器類のメーカーへと移行している。
戦前から時計製造による技術・資本蓄積によって派生した機械、電機、化学部門などを擁し、昭和初期には九六式艦上爆撃機、九九式艦上爆撃機の設計、製造を行うなど、軍用航空機とそのエンジン製造にまで携わった。その後、それらの派生部門は愛知化学工業(現在のアイカ工業)、愛知航空機(現在の愛知機械工業)などに分社された。
1993年(平成5年)の時計事業撤退以降、時計の製造を行うことはなかったが、2013年(平成25年)、創立115周年の記念事業として20年ぶりに機械式時計を生産した[WEB 4]。
沿革
1893年(明治26年)12月 - 愛知時計製造合資会社として創立。
1898年(明治31年)7月 - 社名を愛知時計製造株式会社に改める。
1904年(明治37年) - 日本陸軍から砲弾の信管、日本海軍から試製歯輪装置を初受注。
1912年(明治45年)7月 - 愛知時計電機株式会社(現社名)に社名変更[WEB 3]。名古屋製函会社を買収し、中区東川端町に移転[1]。
1927年(昭和2年)10月 - 早稲田大学大隈記念講堂の塔時計を製造。
1936年(昭和11年)10月 - 愛知化学工業株式会社として化学部門が分離(現在のアイカ工業)[WEB 5]。
1943年(昭和18年)2月 - 愛知航空機株式会社として航空機製造部門が分離(現在の愛知機械工業)[WEB 6]。
1949年(昭和24年)6月 - 企業再建整備法に基づき、第二会社の新愛知時計電機株式会社として設立。同年12月、名古屋証券取引所市場第一部に株式を上場[WEB 3]。