この項目では、かつてベトナムにあった州について説明しています。アメリカ合衆国北西部の州については「アイダホ州」を、同じく中西部の州については「アイオワ州」を、日本の姓については「愛洲氏」をご覧ください。
愛州(あいしゅう)は、中国王朝がかつてベトナムに置いた州。現在のタインホア省タインホア市一帯に設置された。
概要・軍安
622年(武徳5年)、唐により九真郡は愛州と改められた。742年(天宝元年)、愛州は九真郡と改称された。758年(乾元元年)、九真郡は愛州と改称された。愛州は九真・安順・崇平・軍寧・日南・無編の6県を管轄した[3]。
930年、南漢が静海軍節度使の曲承美を捕らえて交趾を制圧した。931年、愛州の楊廷芸が南漢に叛き、交趾を制圧した。これによって中国王朝の北ベトナム支配(北属)はひとたび終わった。
モンゴル軍が北ベトナムに侵入すると、愛州の地に清化府路が置かれた[4]。
1407年(永楽5年)、明の永楽帝がベトナムに侵攻し、愛州の地に清化府が置かれた[5]。1427年(宣徳2年)、明軍が撤退し、黎朝の統治下に入った。
脚注^ 『梁書』武帝紀下
^ 『隋書』地理志下
^ 『旧唐書』地理志四
^ 『元史』地理志六
^ 『明史』外国伝二
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