愛の世紀
Eloge de l'amour
1944年、レジスタンスの闘士たち
監督ジャン=リュック・ゴダール
脚本ジャン=リュック・ゴダール
製作総指揮アラン・サルド
ルート・ヴァルトブルゲール
音楽デヴィッド・ダーリング
ケティル・ビヨルンスタ
ジョルジュ・ヴァン・パリス
『愛の世紀』(あいのせいき、原題:Eloge de l'amour、「愛の賞讃」の意)は、1999年製作、2001年公開、ジャン=リュック・ゴダール監督によるフランス・スイス合作の長篇劇映画である。 「現在」と「2年前の回想」との2部構成で、第1部の現在が白黒のフィルム、第2部の過去がカラーのHDカムで撮影されている[1]。共同製作会社の一社、テレヴィジオン・スイス・ロマンドがデジタル放送を導入したのは、本作が完成した2001年である。 公開前の2001年2月5日、かつてのレジスタンスの闘士である「祖父」を演じたジャン・ダヴィ
概要
2001年5月15日、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、ワールドプレミア上映された[1]。同年、バリャドリッド国際映画祭審査員特別賞、2002年、ファジュル映画祭水晶のシームルグ賞をそれぞれ受賞した。ほかにも、2001年には、8月のモントリオール世界映画祭、9月のトロント国際映画祭、ヘルシンキ国際映画祭、10月のニューヨーク映画祭、11月のロンドン映画祭、釜山国際映画祭、台北の金馬奨、2002年1月のロッテルダム国際映画祭、3月のマール・デル・プラタ国際映画祭、4月のブエノスアイレス国際映画祭、2003年8月のコペンハーゲン国際映画祭と多数の国際映画祭で上映された。 現在のパリ。芸術家のエドガール(ブリュノ・ピュジュリュ)は、愛の4つの瞬間(出逢い、性的交流、別離、和解)を、若者、成人、老人の3世代の男女3組によって描く構想をかかえていた。主演にと願う女性は職業女優ではなく、「彼女」(セシル・カンプ)である。清掃の仕事をしながら子どもを育て、コソボ紛争についての集会に通う生真面目な「彼女」は、エドガールの依頼には応じない。エドガールは構想の実現にこぎつけるが、「彼女」の死を知る。 2年前のブルターニュ。当時のエドガールは、第二次世界大戦時のレジスタンスの研究をしており、ある歴史家(ジャン・ラクチュール)のもとを訪ねていた。エドガールがそこで目撃するのは、ハリウッドの「スピルバーグ・コーポレーション」のエージェントと合衆国国務省の役人(ヴィリアム・ドエルティ)が、かつてレジスタンスを闘った老夫妻(ジャン・ダヴィ、フランソワーズ・ヴェルニー)に、回想録の映画化権交渉であった。
スタッフ
監督・脚本 : ジャン=リュック・ゴダール
撮影監督 : クリストフ・ポロック、ジュリアン・イルシュ(フランス語版)
編集 : ラファエル・ユルタン
音楽 : デヴィッド・ダーリング、ケティル・ビヨルンスタ、ジョルジュ・ヴァン・パリス、モーリス・ジョベール、カール・アマデウス・ハルトマン、アルヴォ・ペルト
製作主任 : ジャン=ポール・バッタジア
プロデューサー : アラン・サルド、ルート・ヴァルトブルゲール
製作 : ペリフェリア、アルテ・フランス・シネマ、アッヴェントゥーラ・フィルム、テレヴィジオン・スイス・ロマンド、ヴェガ・フィルム、カナル・プリュス
キャスト
ブリュノ・ピュジュリュ(フランス語版) (エドガール役)
セシル・カンプ(フランス語版) (彼女役)
ジャン・ダヴィ(フランス語版) (祖父役)
フランソワーズ・ヴェルニー(フランス語版) (祖母役)
オードレー・クルバネール (エグランティーヌ役)
ジェレミー・リップマン(フランス語版) (ペルスヴァル役)
クロード・ベニエール(フランス語版) (ローゼンタール氏役)
レモ・フォルラーニ(フランス語版) (フォルラーニ市長役)
マーク・ハンター(フランス語版) (合衆国のジャーナリスト役)
ジャン・ラクチュール (歴史家役)
フィリップ・リレット (エドガールの助手フィリップ役)
ブリュノ・メスリーヌ (魔術師役)
ジェユール・ベグーラ (アルジェリア人役)
ヴィオレッタ・フェレール (女1役)
ヴァレリー・オルトリープ (女2役)
セルジュ・スピラ (ホームレスの男役)
ステファニー・ジョベール (若い女役)
ジャン=アンリ・ロジェ (フォルラーニ市長の助役役)
レミー・コンスタンティーヌ (合衆国国務省の助手役)
ヴィリアム・ドエルティ (合衆国国務省の役人役)
以下アルファベット順
マリー=フランソワーズ・オードラン
リュドヴィク・ベルティヨ (放浪者役)
ロランス・コリュシ
マルセリーヌ・ロリダン=イヴェンス (映画館にいる女役)
ノエル・シムソロ(フランス語版)
イゼ・トラン (メイド役)
マリー・デグランジュ (パリのベンチに座る女役)
ストーリー
第1部
第2部