愛のイエントル
Yentl
監督バーブラ・ストライサンド
脚本ジャック・ローゼンタール
『愛のイエントル』(あいのイエントル、原題: Yentl)は、アイザック・バシェヴィス・シンガーの短編小説(英題: "Yentl the Yeshiva Boy")[2]、およびそれを原作とした1983年のミュージカル映画(原題: "Yentl")である。本項では映画について記述する。
監督・製作・脚本・主演はバーブラ・ストライサンド、ミュージカルスコアはミシェル・ルグランが作曲した。 ときは、女性がユダヤのタルムードを学ぶことが許されていない時代。ポーランドに暮らすユダヤ人女性イエントルは、タルムードを学びたいがために男装をする、その物語を喜劇的かつフェミニストミュージカルで描いた作品である。公開当初はニューヨークやロサンゼルスなど13館のみの限定公開だったが、その後徐々に拡大公開されていった経緯がある。 本作以前には、同じくアイザック・バシェヴィス・シンガーの『愛のイエントル』をもとにした戯曲『Yentl』が上演されている[3]。1975年10月23日、ブロードウェイのユージン・オニール劇場で初演されて以降合計223回の公演を行い、トニー賞主演女優賞の候補となった。 イエントル・メンデル(バーブラ・ストライサンド)は、ポーランドのアシュケナジーユダヤ人コミュニティーに暮らしていた。ラビの父レブ(ネヘミア・ペルソフ)から密かにタルムードを教わり、親娘はともにトーラーを学んでいた。その父が亡くなってしまい、イエントルはタルムードを学び続けるため、男装してアンシェルと名乗ってイェシーバーに入ることを決意する。イェシーバーに入ったイエントルは学友アヴィグドル(マンディ・パティンキン)と、その婚約者ハダス(エイミー・アーヴィング)と近しくなる。
概要
あらすじ