愛と哀しみの果て
Out of Africa
監督シドニー・ポラック
脚本カート・リュードック
『愛と哀しみの果て』(あいとかなしみのはて、Out of Africa)は、1985年公開のアメリカ映画。配給会社はユニバーサル映画で、監督はシドニー・ポラック。主演はメリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード。原作は1937年に出版されたアイザック・ディネーセン『アフリカの日々』でカート・リュードックが脚色。
第58回アカデミー賞作品賞[3]ならびに第43回ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞受賞作品。 物語は1913年のデンマーク、裕福だが未婚のカレン・ディネーセンが、友人のブロル・ブリクセン男爵に「便宜上の結婚」を申し入れるところから始まる。ブロルは貴族社会の一員であるものの、経済的に不安定になっていたため結婚に同意し、2人はアフリカに移住して酪農場を始めることを計画する。 英領東アフリカへの到着時、カレンはブロルとの簡単な結婚式を挙げ、ブリクセン男爵夫人となる。カレンは、様々な植民地の住人たち(多くは英国人)と出会い、友人となる。また、大物を獲るハンターのデニス・フィンチ・ハットンとも出会い、親密になっていく。しかし、ブロルが酪農場ではなくコーヒー農場を買うためにカレンのお金を使ってしまい、物事は彼女の期待していたものとは異なっていく。ブロルは、コーヒー農場に対しても本気を示さず、代わりにハンターになりたいと思っているのだった。便宜上の結婚であったとはいえ、カレンはブロルを想うようになるのだが、彼の浮気を知り悩まされる。さらに悪いことに、カレンはそんな夫のために(当時、命に関わる病だった)梅毒に罹ってしまい、デンマークに戻ることを余儀なくされてしまう。新薬サルバルサンによる長く辛い治療が必要であった。ブロルは彼女がいない間、農場の世話をすることに同意した。 カレンが回復してアフリカに戻った後、第一次世界大戦は終わりを迎えようとしていた。しかし、浮気性のブロルとカレンの結婚生活が変わらないのは明らかで、ついにカレンは、ブロルに家から出ていくことを求める。それからカレンとデニス・フィンチ・ハットンとの仲が深まり、2人は恋人同士になる。カレンは、2人の間を継続的な関係にしようと試みるが、やがてデニスのことを、まるでアフリカそのもののように、手にすることも手なずけることもできない人なのだと知る。
ストーリー