意地悪ばあさん_(テレビドラマ)
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この項目では、漫画『いじわるばあさん』を原作とするテレビドラマのうち、1967年 - 1968年に放送された読売テレビ版および1981年 - 1982年に放送されたフジテレビの第2作とそのスペシャル版について説明しています。1971年に放送されたフジテレビの第1作および2009年 - 2011年に放送された金曜プレステージのスペシャル版については「いじわるばあさん#テレビドラマ」をご覧ください。
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『意地悪ばあさん』(いじわるばあさん)は、長谷川町子4コマ漫画作品『いじわるばあさん』を原作として製作された日本テレビドラマ4作品のうち、青島幸男が主演した2作品の表題である。本項では、このテレビドラマ2作品について解説する。
概要

毎日新聞社2015年以降は毎日新聞出版)発行の『サンデー毎日』で1966年から1971年まで連載された漫画『いじわるばあさん』のテレビドラマ化作品はこれまでに4本製作されているが、特に人気を博したのは1967年に放送を開始した読売テレビ(以下「ytv」)製作・日本テレビ系列放送の第1作と、その実質的なリメイク版で1981年から1982年フジテレビ(以下「フジ」)で放送された第3作であった。ytv版とフジ版(同局としては1971年藤村有弘主演で製作した『いじわるばあさん』に次ぎ2作目となる)は制作スタッフ等の連続性こそないが、どちらも主演が青島幸男(ytv版では後半に2度の主演俳優交代があった)で役名がytv版は「波多野タツ」、フジ版が「波多野たつ」とされており波多野家の家族構成(長男夫妻の名前、浪人生の万年浪夫の存在など)を始め共通項が多いため、フジ版はytv版のリメイクとみなされることが多い。

他の長谷川町子原作の映像作品の多くにも共通する事情であるが、ytv版・フジ版ともDVD等の映像ソフトは発売されておらずCS等での再放送・オンデマンド配信も一切実施されていない。
キャスト

フジテレビ版はレギュラー・スペシャル共通の配役を「フジ」、1999年放送の最終作『意地悪ばあさんリターンズ』を「リターンズ」と表記。
波多野家
波多野 タツ / たつ
演 - 青島幸男(ytv第1?52回、フジ)、
古今亭志ん馬 (6代目)(ytv第53?93回)、高松しげお(ytv第94?最終回)主人公。三度の飯より意地悪を生きがいとする老婦人で、家族でも初対面の相手でも構わず意地悪を仕掛ける。名前はytv版が「タツ」と片仮名、フジ版が「たつ」と平仮名で表記されるが上述の通り原作漫画とは異なっている。ytv版では主演の青島が第8回参議院議員選挙全国区から立候補したことに伴い第52回で降板、落語家古今亭志ん馬 (6代目)に配役交代となったが第93回では高松しげお(元漫才師晴乃チック・タック)へ再度交替している。高松はドラマの放送終了後、ytvが製作したアニメいじわるばあさん』(第1作)において主人公の原野タツ役で起用された。青島が主演で再度起用されたフジ版の第51話では、ytv版で青島の代役だった志ん馬と高松が早野巡査の両親役でゲスト出演している。
波多野 平四郎
演 - 佐藤英夫(ytv)、河原崎長一郎(フジ)→段田安則(リターンズ)ばあさんの長男で、原作の順一と同様に三世代で同居している。ばあさんが仕掛ける意地悪の主な被害者。設定はytv版・フジ版ともほぼ共通だが『月曜ドラマランド』のスペシャル版では原作にばあさんの次男として登場する医師のシゲルが長男として登場し、平四郎が次男と言う設定に変更された。ytv版で平四郎を演じた佐藤英夫はフジ版の第48回にゲスト出演し、スペシャル版ではシゲルを演じている。
波多野 良子
演 - 姫ゆり子(ytv)、坪内ミキ子(フジ)→森公美子(リターンズ)平四郎の妻で、原作のミチコに相当する。姑からは頻繁に意地悪を仕掛けられているため普段は疎ましく思っているが、それでも献身的に接する一面がある。ytv版で良子を演じた姫ゆり子はフジ版の第48回に平四郎役だった佐藤英夫ともどもゲスト出演した。
波多野 よしお
演 - 杉山直(ytv)、田崎哲也(フジ/レギュラー、スペシャル1?7)→庄川正信(スペシャル8?10)→中村彰良(スペシャル11?12)→三田怜(リターンズ)平四郎・良子夫妻の息子。原作の順一は2男1女だが、ドラマでは他の子供は登場していない。
万年 浪夫
演 - 砂川啓介(ytv)、三波豊和(フジ)波多野家に寄宿している浪人生。リターンズには登場しない。
その他の人物
平 三太郎
演 -
小松政夫(ytv)ytv版のみ登場。フジ版では、第11話と第22話に町の不動産屋役で小松政夫がゲスト出演した。
磯野 のり子
演 - 白石まるみ(フジ)
早野 金造
演 - イッセー尾形(フジ)近所の交番に勤務する巡査
その他のレギュラー
いずれもytv版のみ出演。

小川知子

藤田みどり

なべおさみ

読売テレビ版

意地悪ばあさん
(読売テレビ版)
ジャンル
テレビドラマ
原作長谷川町子(『いじわるばあさん』)
脚本八住利雄ほか
出演者青島幸男
古今亭志ん馬 (6代目)
高松しげお
佐藤英夫
姫ゆり子
杉山直
砂川啓介
オープニング「意地悪ばあさんのうた」(青島幸男)
製作
制作読売テレビ

放送
放送国・地域 日本

第1 - 24話
放送期間1967年9月26日 - 1968年3月26日
放送時間火曜22:00 - 22:30
放送分30分
回数24

第25 - 最終回
放送期間1968年4月4日 - 1969年9月25日
放送時間木曜19:00 - 19:30
放送分30分
回数80
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1967年9月26日から1969年9月25日まで、読売テレビ(ytv)の製作により日本テレビ系列で放送された。制作はC.A.Lモノクロ(第100回のみカラー放送)。放送時間は第1?24回が毎週火曜日22時?22時30分、第25?最終回が毎週木曜日19時?19時30分。

主題歌『意地悪ばあさんのうた』は青島本人が歌唱していたが、歌詞にはろう者に対する差別用語とされる言葉が含まれている。ytvが製作したアニメ『いじわるばあさん』(第1作)では、ドラマ主題歌の旋律を転用して歌詞を変更した『いじわるマーチ』が主題歌として使用されていた。

タイトルクレジット部はアニメーションで、ばあさんが「え? これから何を見るかって? 決まってるじゃない! 『意地悪ばあさん』!」と言うと、画面上部にマシンガンの音と共にタイトルが出されるが、違うタイトル『悪ばあ』なので「あらららら」と言いながらばあさんが消し、改めて効果音と共に「意」「地」「悪」「ば」「あ」「さ」「ん」と一文字ずつ出て、ばあさんが「ヒヒヒヒヒ」と笑い、サブタイトル以降は主題歌に乗って歩くばあさんが空地?雨中?商店街?ビル屋上?落下(手持ち傘を落下傘にする)?川(傘をボート代わりにする)?上陸という構成となっている。

前述の通り、放送期間中に青島幸男が参議院議員選挙で全国区から立候補、当選したことに伴い降板。第53回からはタツ役が6代目古今亭志ん馬に、さらに第94回からは高松しげおに交代した。
スタッフ(ytv版)

プロデューサー:佐野寿七(読売テレビ)
[1]

脚本:青野暉八住利雄、朝日奈喬、才賀明、若井基成、柳下長太郎、山田健史、高橋二三 ほか

放映リスト(ytv版)

※日付の後ろの名前はゲスト出演者
追い出し作戦の巻 (1967年9月26日)

家つき・コブつき・婆アつきの巻 (10月3日
榎本健一

ネコの家出の巻 (10月10日 藤村有弘

にたりの巻 (10月17日 人見きよし、大辻伺郎北川町子

正義の味方の巻 (10月24日 花岡菊子

いじわる交通戦争の巻 (10月31日 中村是好[注 1]

週末旅行の巻 (11月7日 森川信

三食ひるねつきの巻 (11月14日 小栗一也

公明選挙の巻 (11月21日 金井大

やとわれ姑の巻 (11月28日 津川雅彦北あけみ

ラブレターの巻 (12月5日)

平和なんか大嫌いの巻 (12月12日 ジェリー藤尾清水元

へそくりこそわが命の巻 (12月19日 ジェリー藤尾)

地獄へ行きたいの巻 (12月26日 タツの夫:藤原釜足

マンガは敵です!の巻 (1968年1月2日)

サービス教えますの巻 (1月9日 益田喜頓曽我町子長沢純

やっつけろの巻 (1月16日)

教育ママ賛成の巻 (1月23日)

ばあさんの子守の巻 (1月30日 富士真奈美

迷惑な奴の巻 (2月6日)

月給よ上れ!の巻 (2月13日 水森亜土笠置シヅ子

三ない運動の巻 (2月20日 堺駿二清川虹子

赤ちゃん騒動の巻 (2月27日 山崎直衛、久里千春

女ごころの巻 (3月5日)

人は悪かないの巻 (3月12日 逗子とんぼ、瞳麗子

対決意地悪じいさんの巻 (3月19日 花沢徳衛

ガッチリの巻 (3月26日 大友純

くたばれ大学生の巻 (4月4日)

意地悪大賞の巻 (4月11日)

意地悪ドライブの巻 (4月18日)

くたばれ土地成金の巻 (4月25日 多々良純

浪人よ大志を抱けの巻 (5月2日 左卜全

逃げろ!の巻 (5月9日 長沢純)

女一匹の巻 (5月16日 ナンセンストリオ

オールぶっこわしの巻 (5月23日)

続・オールぶっこわしの巻 (5月30日 瞳麗子)

根は親切の巻 (6月6日 南利明

家出娘大歓迎の巻 (6月13日)

エネルギーをぶっつけろの巻 (6月20日)

無責任追放の巻 (6月27日)

人の倖せはブチコワセの巻 (7月4日)

住宅天国の巻 (7月11日)

ノイローゼの巻 (7月18日)

強化訓練の巻 (8月1日)

押売り騒動の巻 (8月8日 大牧護良)

先祖代々意地悪の巻 (8月15日 玉川良一、逗子とんぼ)

金の卵の巻 (8月22日)

有名病の巻 (8月29日)

大安吉日の巻 (9月5日 鈴木やすし

拍手かっさいの巻 (9月12日)

免許皆伝の巻 (9月19日 楠トシエ

大往生の巻 (9月26日)

にせもの御用の巻 (10月3日 由利徹若水ヤエ子柳亭小痴楽

ウルトラねえちゃん登場の巻 (10月10日 森川信舟橋元

安全運転願いますの巻 (10月17日)

本日は晴天なりの巻 (10月24日)

お手伝いさん求むの巻 (10月31日 佐山俊二、楠トシエ)

ああ大芸術家の巻 (11月7日 晴乃チック・タック左とん平

にせもの御用の巻(再放送) (11月14日)

八方いじめ倒しの巻 (11月21日 谷幹一

神様!ゴメンナサイの巻 (11月28日)

二本足バンザイの巻 (12月5日 人見きよし、桂伸治

国産品愛用の巻 (12月12日 佐伯徹、真理アンヌ

とんだ迷惑の巻 (12月19日)

一点豪華主義の巻 (12月26日 一谷伸江南利明

ズッコケ正月の巻 (1969年1月2日 楠トシエ)

イジワルの女神の巻 (1月9日)

男をやめたいの巻 (1月16日)

火の用心の巻 (1月23日)

ネあげの季節の巻 (1月30日)

ほねおり損の巻 (2月6日 江戸家猫八

温泉へ行きたいの巻 (2月13日)

意地悪ばあやの巻 (2月20日)

角帽対警棒の巻 (2月27日 長沢純

マイカー売りますの巻 (3月6日)

キック・ボクシングの巻 (3月13日 大沢昇大辻伺郎

一日入学の巻 (3月20日 大泉滉

意地悪志願の巻 (3月27日)

ヤング・パワーの巻 (4月3日)

いじわる観光旅行の巻 (4月10日 鈴木やすし

恋の季節の巻 (4月17日 原ひさ子

続・恋の季節の巻 (4月24日 曽我町子

男なら勝負しろ!の巻 (5月1日)

女性上位の巻 (5月8日)

男ならの巻 (5月15日)

続・男ならの巻 (5月22日)

セガレ元気になァれ!の巻 (5月29日 舟橋元


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