惑星のさみだれ
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ジャンルファンタジー
漫画
作者水上悟志
出版社少年画報社

その他の出版社
JBC

掲載誌ヤングキングアワーズ
レーベルYKコミックス
発表号2005年6月号 - 2010年10月号
発表期間2005年4月 - 2010年8月
巻数全10巻
アニメ
原作水上悟志
監督中西伸彰
シリーズ構成水上悟志、百瀬祐一郎
脚本百瀬祐一郎、赤福登
キャラクターデザイン畠山元
音楽若林タカツグ
アニメーション制作NAZ
製作ある時代の指輪の騎士団
放送局毎日放送TBSほか
放送期間2022年7月9日 - 12月24日
話数全24話[1]
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『惑星のさみだれ』(ほしのさみだれ)は、水上悟志による日本青年漫画。作者にとっては以前同誌で連載されていた『散人左道』に続く2本目の長期連載作品であり、『ヤングキングアワーズ』(少年画報社)にて2005年6月号から2010年10月号にかけて連載された[2]
あらすじ

雨宮夕日は、ある朝、言葉を喋るトカゲから世界を救う騎士の1人として選ばれたことを告げられる。最初は無関心な夕日だったが、敵である魔法使いが生み出した泥人形の襲撃を受ける。死を覚悟したその時、守るべき姫である主人公の朝日奈さみだれに救われ、さらに常人ならざるさみだれの気概に触れたことで彼女に忠誠を誓う。ここにひとつの主従が生まれ、この時から夕日の戦いが始まった。
登場人物

声の項は特記が無い限りテレビアニメ版の声優
主人公
朝日奈 さみだれ(あさひな さみだれ)
声 -
大空直美[3] / 水樹奈々(ドラマCD版)[4]本作の主人公。精霊アニマと契約を交わした騎士たちの守るべき姫にして、内心では愛する世界を永遠に自分の物にしたいがために自分がいる世界の破壊を望む魔王。普段は明るく闊達な性格だが、魔王としての威厳に溢れた冷酷な一面も持つ。夕日と会う夢の中では常に魔王としての表情が顔を覗かせている。連載開始時点で15歳、作中で16歳の誕生日を迎えた。長く関西で暮らしており、関西弁で喋る。小柄ながら大食家で、大盛りラーメンを完食して達成の記念写真の張り紙が貼られている。家族からの愛称は「さみ」。夕日の暮らすアパートに隣接する一戸建て住宅で暮らしており、知り合った後はベランダ越しに夕日の部屋へ度々訪れている。アニムスに単独で対抗し得る存在であり、殴る蹴るだけで初期の泥人形もまるで問題にしない。その後半月との特訓を続け、彼の死後にはその技の1つを修得することに成功した。 その力はあくまでアニマから供給されているものであり、アニマの力の残量によっては日常生活に支障を来すまで体力が落ちることもある。幼いころから重い病を患っているが、 アニマとの契約で姫となったことで健常者と変わらない生活が出来ている。 父以外の家族は彼女が赤子だったころから長く海外で暮らしており、年に数回しか帰国しなかった。作者はキャラクターデザインの雛型として、短編作品『がんばってちゃんとやめよーぜ』のヒロイン、がんばってちゃんの可能性を示唆している。他にも作者の他作品の登場人物と友人同士と言った裏設定があり、32話でその様子が描かれている。
アニマ
声 - M・A・O[5] / 阿澄佳奈(ドラマCD版)[4]さみだれと契約を交わし、彼女を姫とした精霊(プリンセス)。その正体はアニムスの双子の妹であり、世界をかけた戦いの根幹を司る存在。基本的にはアニマが契約者の意識を乗っ取っているはずが、アニマの意識は眠っており、力はさみだれの自由意志で振われている。アニムスとの戦いも佳境に入る中で唐突に目覚め、さみだれや騎士たちの前に姿を現す。不思議な衣装をまとった無表情な少女の姿で、マイペースで何を考えているかわからない。馬の騎士の従者ダンス=ダークをユニコーンへと変貌させる前には、騎士たちを一方的に招集し、また一方的に解散させる。その振る舞いを知る従者達は彼女の目覚めを聞いた際に一様に溜息をついた。カジキマグロの騎士秋谷は、アニマが夕日に何かしらの可能性を見出していることを示唆しており、実際に夕日と対面した時も彼に興味を示した。ただし、マイペースな態度は夕日に対しても変わらず彼の質問に対してもなかなか答えない。実は32世紀の未来における朝日奈氷雨と東雲半月の子孫であるが、変わってしまった作中の歴史においてはもう生まれることはない。
雨宮 夕日(あまみや ゆうひ)
声 - 榎木淳弥[3]本渡楓(幼少期) / 柿原徹也(ドラマCD版)[4]普通の大学生として平凡な日々を送っていたが、ある朝目の前にいたノイによって指輪の騎士の一角であるトカゲの騎士に選ばれる。頭の回転が速く、無愛想で冷淡な性格の合理主義者だが、内心の弱さを隠す壁でもある。スケベな一面もたびたび見せる。異常に酒に強く、初めて飲酒した際には一緒に飲んだ氷雨からざると評されていた。カナヅチ。好物はラーメンで、近所のラーメン屋「界王軒」に週一で通っている。幼いころ家族に不幸があり、それを原因として祖父から虐待を受けていた。そのため、重度の人間不信に陥っており、全ての物事に対し無関心な日々を送っていたが、さみだれとの出会いによって強く感化され、彼女に自身の全てを捧げることを誓う。騎士となって以降、さみだれやノイと接し、東雲半月との出会いと離別、さみだれの家庭の事情に関わる等の様々な経験を経て性格も少しずつ変化していき、祖父とも和解の道を歩む。泥人形との戦いで半月が自らをかばい死亡したことが元のトラウマと重なってPTSDとなり、一時的に泥人形と戦えなくなった。だがそれを克服し、同時に半月の交わしていた騎士の契約によって半月の古武術の技が自らに託されていたことを知る。自身の身体能力や経験・感覚が伴っていないため、純粋な戦闘能力では三日月やさみだれにはおよばなかったが、三日月に敗北したことをきっかけに足りないものを見出し、日々の訓練で成長を続ける。掌握領域は「掌握空域 天の庭(バビロン)」。薄く伸ばしたドーム状の掌握領域を広げることにより、相手の動きを阻害し、かつ自分の動きの補助をさせるというものである。本人はこれを「考えることをやめては使えない力」と称している。この技は夢の世界における生前の東雲半月との戦闘の際に披露したもので、それまでは長らく掌握領域に名称をつけておらず、念動力としての使い方以外は見せていなかった。対人専用に特化した能力であり、幻獣の騎士となった南雲と白道を手玉にとるほど。反面、単純に圧倒的な力を持つ存在には効果が薄いらしく、騎士団への反逆時にはまっさきに風巻を落としており、さみだれ相手にも防戦一方であった。初期から主に行っていた掌握領域の運用は、領域を足場代わりにし、跳躍したり、落下時に減速したりするというもの。念動力であるため夕日以外の人間にも作用し、夕日を追って崖から飛び降りた泥人形の姿勢を崩したり、さみだれの足元に領域を作って撃ち出したりもしている。また、風巻の泥人形との模擬戦において領域を変形させ、半月の方天戟と同型の掌握領域を放ったが、威力は半月のものには劣っている。10年後となる最終話では父の後を継ぎ刑事となっていた。アニムスとの最終決戦の際には、当時の夕日がブルースドライブモンスター深部でこの時の夕日と出会っている。作者はキャラクターデザインの雛型として、自身の短編作品『がんばってちゃんとやめよーぜ』の主人公、水島の可能性を示唆している。
ノイ=クレザント
声 - 津田健次郎[3] / 西村朋紘(ドラマCD版)[4]トカゲの姿をした夕日の従者であり友人。騎士道精神を重んじ、正義感が強い生真面目で実直な性格。夕日の冷酷な部分を知る唯一の存在であり、夕日とは度々衝突しながらも次第に理解を深め、パートナーとして絆を育んでいく。夕日が精神的に追い込まれる局面で彼を救い、また己の無力さを嘆いた時には逆に夕日に救われた。日常生活においてはTV番組や映画などを人並みに楽しむなどコミカルな一面も見せている。また夕日が気にしているポイントを的確に突くのが上手いのか、度々逆さ吊りにされることもあった。姫でありながら魔王としての側面を持つさみだれと、それを強く信奉する夕日達のことを苦々しく思っており、何とか止めようとしている。最終決戦にて夕日の願いに応え、黒竜(インビジブル)の姿となった。度々読者に対して状況の説明をしたり、内容と掲載時期のズレにツッコミを入れたりとメタフィクション的行動を取る。その度に夕日に「何言ってんだ」と突っ込まれるという、作者の心情代弁を担う役でもある。
指輪の騎士
東雲 半月 (しののめ はんげつ)
声 -
岩瀬周平[5]犬の騎士。つかみ所のない飄々とした青年。28歳。何でも屋を営んでいる。家伝と推測される古武術「古雲流」の達人で、暴力団を1人で壊滅させるなどしたことから裏社会では「風神」と呼ばれ恐れられている。加えて犬の騎士はノイ曰く獣の騎士12人の中で最強の掌握領域を持ち、本来なら騎士数人がかりで立ち向かうとされる泥人形を1人で一方的に破壊し、姫として絶大な力を持つさみだれも軽々とあしらった。幼いころの出来事がきっかけで独自の正義論を持ち、最も身近な大人として夕日やさみだれに大きな影響を与えた。氷雨に対して一目惚れし、積極的にアプローチをしていた。五体目の泥人形との戦闘中に夕日をかばって攻撃を受け死亡。死の間際に契約の報酬によって自らの技を夕日へと譲り渡した。掌握領域は槍のような力場を敵に打ち込む「方天戟」。後にアニマの試練として夕日の前に現れた。本人の時系列は泥人形との戦闘で死亡する前のものであり、作中の初期にその際のことを「夢」として夕日に語っている。
ルド=シュバリエ
声 - 石毛翔弥[5]犬の姿をした東雲半月の従者。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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