悪魔城ドラキュラ
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この項目では、1986年に発売された第1作と悪魔城ドラキュラシリーズ全般について説明しています。その他の用法については「悪魔城ドラキュラ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

悪魔城ドラキュラ
ジャンルアクションゲーム
対応機種 ファミリーコンピュータ ディスクシステム
NES

開発元コナミ開発2課(神戸本社)
発売元コナミ
プロデューサー永田昭彦
ディレクター赤松仁司
プログラマー岡出光弘
音楽山下絹代
寺島里恵
美術戸隠のりやす
シリーズ悪魔城ドラキュラシリーズ
人数1人
メディア ディスクカード両面
ROMカセット(1メガビット

発売日 198609261986年9月26日
198705011987年5月1日

対象年齢 CERO:A(全年齢対象)
ESRBE(6歳以上)
PEGI:12

コンテンツ
アイコン Fantasy Violence
Violence

その他型式: KDS-AKM
NES-CV-USA

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『悪魔城ドラキュラ』(あくまじょうドラキュラ、英題: Castlevania)は、コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント[注 1]から1986年9月26日に発売されたファミリーコンピュータ ディスクシステム用ソフトのダークファンタジーアクションゲーム

ヴァンパイアハンターの主人公が吸血鬼ドラキュラ(ドラキュラ伯爵)を討伐するため、フランケンシュタインミイラ男狼男など数々の怪物が巣食う城に乗り込んで様々な仕掛けをかいくぐりながら進んでいくホラーアクション。コナミのディスクシステム参入第1弾のソフトとして発売された。

また、その後同社より発売された一連のシリーズを指す。欧米では「Castlevania[注 2]」というタイトルで発売されており、これが悪魔城ドラキュラシリーズの英語でのシリーズ名である[注 3]。日本でも「キャッスルヴァニア」というタイトルで発売された作品もある。

ゲームの他に、小説やゲームブック、コミック、アニメーション、パチスロなども制作されている。なおゲームシステムは、2D横視点のステージクリア型アクション、探索型アクション[注 4]、3Dアクションなどがある。ゲームシリーズの累計販売本数は2000万本を超える[3]
概要

ドラキュラ伝説が残る中世ヨーロッパの小国トランシルヴァニア地方が舞台である。主人公は英雄クリストファーの血を引くシモン・ベルモンド[4][注 5]。当時のファミコン用ゲームとしては、ゴシックホラーを原調にしたリアルタッチなキャラクターや背景などのグラフィックアートと、ハイセンスな音楽、硬派なゲーム性が組み合わさって独特の世界観を生み出した。本作のコナミ広告チラシには「スーパーリアルタッチのアクションゲーム」と銘打たれていた[4]

開発スタッフは数多くのホラー映画を見て作品づくりの参考にしたという。タイトル画面では映画のフィルム上に悪魔城ドラキュラと書いてあり、エンディングのスタッフロール表記では古典的怪奇ホラー映画へのオマージュのような名前になっているなど、映画的な演出も見られる。開発ヘッド(現在でいうディレクターやプロデューサー)は赤松仁司、メインプログラマーは岡出光弘、音楽作曲は山下絹代と寺島里恵で、その曲調はドラキュラサウンドとも形容され、後のシリーズ作品でもアレンジされ続けている。本作は当初ファミコン本体カセット用に開発されていたが、途中でディスクシステム用になり、楽曲にはディスクシステム専用音源は使われていない。ゲームの基本システムは、当時一般的であった2D横視点スクロールのステージクリア型ジャンプアクションのシステムをおおむね踏襲している。基本武器はというのが特徴的であった。面数は全6ブロックで、6体のボスが待ち受ける。タイトルにはドラキュラと入っているが後述のキャラクターを見ても分かる通り、西洋の伝統的な怪物のほか映画や小説に登場する怪物など、実に多彩な怪物達がごった煮的に登場する。

当時ゲーム売り場などの店頭に設置されていたディスクシステム用ディスクカードのゲームソフト書き換え機であるディスクライターでは、1986年12月10日から書き換え可能になった。書き換え料金は500円。製品版にはディスクカードを書き換えたときのためのディスクカード用タイトルシールの予備が付属されていた。

1993年にはファミコンの周辺機器だったディスクシステムが完全に衰退していたため、同じディスクシステム用ソフトだった『もえろツインビー シナモン博士を救え!』『バイオミラクル ぼくってウパ』と同時期に、ファミコン本体用のカセット版が発売された。ゲーム内容は全く同じな移植版であるが、イージーモードの追加、セーブが出来なくなった、というディスクカード版との違いもある。当時はファミコン自体も既に衰退してスーパーファミコンがメインの時代であり、このカセット版は生産数も少なかったためか、中古市場ではプレミアが付き高値で取引されている。

2004年には、ゲームボーイアドバンスに移植され、任天堂のファミコンミニ・ディスクシステムセレクションシリーズの1つ(29番)として発売された。ディスクシステム版が忠実に再現されており、セーブも可能。パッケージなどもディスクシステム時のパッケージデザインを模したデザインとなっている。

その後はインターネットポータルサイトi-revoや、Wiiニンテンドー3DSWii Uバーチャルコンソールで、ダウンロード配信もされている。

なお、サブタイトル等が付いていない同名作品として他にMSX2版アーケード版スーパーファミコン版X68000版の悪魔城ドラキュラがあるが、これらは移植ではなくそれぞれが独自のゲーム内容で新たに作られていて、作品としてはどれも1つ1つ異なりファミコンディスクシステム版とは別物である。また後述の携帯電話アプリ版は、ファミコンディスクシステム版のリメイク移植である。他に、北米でパソコン向けにファミコンディスクシステム版をベースにアレンジ移植されたIBM PCMS-DOS)版、コモドール64版、Amiga版や、アーケード用にファミコンディスクシステム版を難易度を若干上げて移植された任天堂VS.システム版もそれぞれ存在する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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