『悪魔の申し子たち?その歴史的集会より』
ケヴィン・エアーズ、ジョン・ケイル、イーノ、ニコ の ライブ・アルバム
リリース1974年6月28日
録音1974年6月1日 ロンドン レインボー・シアター[1]
ジャンルアート・ロック
時間45分56秒
レーベルアイランド・レコード
プロデュースリチャード・ウィリアムス
専門評論家によるレビュー
AllMusic [1]
Robert Christgau B+[2]
ケヴィン・エアーズ アルバム 年表
夢博士の告白
パリ1919
(1973年) 悪魔の申し子たち?その歴史的集会より
(1974年) 恐れ
(1974年)
イーノ 年表
ヒア・カム・ザ・ウォーム・ジェッツ
(1974年) 悪魔の申し子たち?その歴史的集会より
(1974年) テイキング・タイガー・マウンテン
(1974年)
ニコ 年表
Desertshore
(1974年) 悪魔の申し子たち?その歴史的集会より
(1974年) ジ・エンド
(1974年)
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『悪魔の申し子たち?その歴史的集会より』(あくまのもうしごたち?そのれきしてきしゅうかいより、原題:June 1, 1974)は、ケヴィン・エアーズ、ジョン・ケイル、イーノ、ニコが連名で1974年に録音・発表したライブ・アルバム。 ケヴィン・エアーズは当時の最新ソロ・アルバム『夢博士の告白』(1974年5月発表)でニコをゲストに迎えており[3]、レインボー・シアター公演でも彼女にゲスト参加を依頼して、最終的にはニコの紹介によりジョン・ケイルも、そしてケイルの紹介によりブライアン・イーノもゲスト参加した[4]。また、かつてエアーズと共にソフト・マシーンで活動していたロバート・ワイアットも、当日のステージに参加している[4]。 ケイルがリード・ボーカルを担当した「ハートブレイク・ホテル」はエルヴィス・プレスリーのカヴァーで、ケイルは後に、ソロ・アルバム『スロウ・ダズル』でも同曲を取り上げた[5]。また、本作で唯一ニコが参加した「ジ・エンド」はドアーズのカヴァーで、ニコは本作に収録された公演と前後して、ソロ・アルバム『ジ・エンド』のために、この曲のスタジオ・ヴァージョンを録音している[5]。 Ned Raggettはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け、アルバムの前半に関して「真の傑作」と評する一方、エアーズ主導の後半に関しては「Two Goes into Fourの魅力的でドラマティックな演奏を除けば、メロウなギターと大麻を思わせるダラダラとしたグルーヴが少々目立つ」と評している[1]。また、ロバート・クリストガウは本作にBプラスを付け「片面にはエアーズの愛らしくエキセントリックな曲が収録され、もう片面ではイーノが自身の曲を大声(悪魔的な金切り声)で歌い、ケイルがエルヴィス・プレスリーの曲を大声(オオカミのごとき咆哮)で歌い、さらにニコもThe Endを歌っている」と評している[2]。 特記なき楽曲はケヴィン・エアーズ作。
背景
評価
収録曲
ドライヴィング・ミー・バックワーズ - "Driving Me Backwards" (Eno) - 6:06
ベイビーズ・オン・ファイアー - "Baby's on Fire" (Eno) - 3:53
ハートブレイク・ホテル - "Heartbreak Hotel" (Mae Axton, Tommy Durden, Elvis Presley) - 5:19
ジ・エンド - "The End" (The Doors) - 9:14
メイ・アイ? - "May I?" - 5:30
シャウティング・イン・ア・バケット・ブルース - "Shouting in a Bucket Blues" - 5:07
ストレンジャー・イン・ブルー・スエード・シューズ - "Stranger in Blue Suede Shoes" - 3:27
エヴリボディズ・サムタイム・アンド・サム・ピープルズ・オール・ザ・タイム・ブルース - "Everybody's Sometime and Some People's All the Time Blues" - 4:34
トゥー・ゴーズ・イントゥ・フォー - "Two Goes into Four" - 2:40
参加ミュージシャン
ブライアン・イーノ - ボーカル(on #1, #2)、シンセサイザー(on #1, #2, #3, #4, #9)
ジョン・ケイル - ボーカル(on #3)、ヴィオラ(on #1, #9)、ピアノ(on #2)
ニコ - ボーカル、ハーモニウム(on #4)
ケヴィン・エアーズ - ボーカル(on #5, #6, #7, #8, #9)、ベース(on #1, #2)、エレクトリック・ギター(on #5, #6, #7, #8)、アコースティック・ギター(on #9)
オリー・ハルソール - ピアノ(on #1)、エレクトリック・ギター(on #2, #3, #5, #6, #7, #8)、アコースティック・ギター(on #9)
マイク・オールドフィールド - エレクトリック・ギター(on #8)、アコースティック・ギター(on #9)
ジョン・"ラビット"・バンドリック - オルガン(#4を除く全曲)、ピアノ(on #5, #6, #7)、エレクトリックピアノ(on #5, #6, #7)
アーチー・リジェット - ベース(on #1, #2, #3, #5, #6, #7, #9)
エディ・スパロウ - バスドラム(on #1)、ドラムス(on #2, #3, #5, #6, #7)、ティンパニ(on #9)
ロバート・ワイアット - パーカッション(on #1, #2, #3, #5, #6, #7, #9)
ドリーン・チャンター、アイリーン・チャンター、リザ・ストライク - バッキング・ボーカル(on #3)
脚注[脚注の使い方]^ a b c Raggett, Ned. “June 1, 1974 - Kevin Ayers, John Cale, Brian Eno, Nico - Album