悪魔の棲む家
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この項目では、オリジナル映画について説明しています。リメイク映画については「悪魔の棲む家 (2005年の映画)」をご覧ください。

悪魔の棲む家
The Amityville Horror
物語の舞台となったオーシャン・アベニュー112番地(1973年)
監督スチュアート・ローゼンバーグ
脚本サンドール・スターン(英語版)
原作ジェイ・アンソン
『アミティヴィルの恐怖』
製作ロナルド・サランド
エリオット・ガイシンガー
製作総指揮サミュエル・Z・アーコフ
出演者ジェームズ・ブローリン
マーゴット・キダー
ロッド・スタイガー
音楽ラロ・シフリン
撮影フレッド・J・コーネカンプ
編集ロバート・ブラウン・Jr
配給 AIP
ヘラルド
公開 1979年7月27日
1980年3月29日
上映時間118分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
興行収入$86,432,000[1]
次作悪魔の棲む家PART2
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『悪魔の棲む家』(あくまのすむいえ、The Amityville Horror)は、1974年ニューヨーク州ロングアイランドのアミティヴィル(英語版)で起きたと言われる超常現象を題材にしたジェイ・アンソン著のベストセラー『アミティヴィルの恐怖(英語版)』を映画化した1979年アメリカホラー映画
ストーリー

1974年11月13日、ニューヨーク州ロングアイランドのアミティヴィルにある大邸宅でデフェオ一家が惨殺される事件が起こる。犯人は長男のロナルド・デフェオ・ジュニア

地下室に閉じこもっていたという彼は、就寝中の両親と4人の弟妹たちをライフルで次々と射殺。我に返ったロナルドは自ら警察に通報した。逮捕後、彼は「家が家族を殺すよう命じた」と主張したという。

それから1年後、子供たちとの暮らしのために新しい住まいを探していたジョージとキャシーのラッツ夫妻は、その日、新聞広告に載っていたこのアミティヴィルの大邸宅を訪れた。案内した不動産屋はこの邸宅で起きた殺人事件の事を話すが、値段の安さにひかれ夫妻は購入を決めた。

引っ越し当日、ラッツ夫妻と3人の子供たちはこれからの生活に心を躍らせるが、その夜からジョージや娘のエイミーが体調を崩し始め、やがて怪奇現象が一家に襲いかかる。
キャスト

役名俳優日本語吹替
日本テレビ
ジョージ・ラッツジェームズ・ブローリン石田太郎
キャッシー・ラッツマーゴット・キダー寺田路恵
デラニー神父ロッド・スタイガー宮川洋一
ボーレン神父ドン・ストラウド徳丸完
エミーナターシャ・ライアン三好ゆり子
グレッグK・C・マーテル 鈴木一輝
マットミーノ・ベルス池田真
巡査部長ヴァル・エイヴリー加藤正之
不動産屋エルザ・レイヴン中島喜美栄
ヘレナ叔母さんアイリーン・デイリー高村章子
ジミーマーク・ヴァハニアン石丸博也
ジャッキーエイミー・ライト木藤玲子
ジェフマイケル・サックス小島敏彦
キャロリンヘレン・シェイヴァー有馬瑞子
悪魔の声千葉耕市
新聞社員石森達幸

演出福永莞爾
翻訳入江敦子
効果
調整
制作ザック・プロモーション
解説
初回放送1982年2月10日
水曜ロードショー

※アルティメット・エディションDVDに収録
スタッフ

製作総指揮:
サミュエル・Z・アーコフ

製作:ロナルド・サランド、エリオット・ガイシンガー

監督:スチュアート・ローゼンバーグ

脚本:サンドール・スターン

撮影:フレッド・J・コーネカンプ

音楽:ラロ・シフリン

上映時間:118分

『アミティヴィルの恐怖』

「実話を映画化した」という触れ込みの本作だが、ジェイ・アンソンのこの原作にはかなりの嘘があることが指摘されている。とはいえ、一家惨殺のあった家にラッツ一家が越してきたことや最後の結末は事実である。しかしそれは映画とは違い、経済面でのトラブルによるものである[注 1]

そんな夫妻の前に現れたのが、惨殺事件の裁判でロナルドの弁護を担当した弁護士であり、彼が夫妻に持ちかけたのが映画の設定にもあった“家に棲みつく悪魔の仕業”にし、一方で夫妻にとっては、体験談を出版することで多額の収入を得ることが出来るという話であった。そして1974年、折りしも『エクソシスト』の公開によりオカルト・ブームが巻き起こり、『アミティヴィルの恐怖』はベストセラーとなった。

しかし夫妻は弁護士の提示した金額に不満を持ち、結局弁護士が想定していたのとは別のジェイ・アンソンという作家と独自に契約を結び小説化やその後の映画化から弁護士を排除してしまった。弁護士は夫妻の行動に怒り、自身がデフェオ・ジュニアの弁護に際して用意していた資料を夫妻に見せたことや、その際に夫妻は作中で登場する怪奇現象をワインを飲みながら嬉しそうに考えていたことを暴露した。それに対して夫妻は、弁護士はデフェオ・ジュニアに対して物語を魅力的にする為に事件を起こす前に得体の知れない声が聞こえたと証言するように強要したこと、印税の5%をデフェオ・ジュニアに支払うことを約束していたなどのことを暴露し、泥沼の様相を呈している。
評価

ラロ・シフリンは本作の音楽を手掛けたことにより、第52回アカデミー賞作曲賞にノミネートされた。

スティーブン・キングは、この映画を「経済的な恐怖の作品」と評した。

シリーズ

悪魔の棲む家PART2』(1982年) シリーズ2作目

悪魔の棲む家PART3』(1983年) シリーズ3作目

悪魔の棲む家 完結編』(1989年) シリーズ4作目

続・悪魔の棲む家』(1990年) シリーズ番外編

アミティヴィル1992』(1992年) シリーズ5作目

真・悪魔の棲む家』(1993年) シリーズ6作目

悪魔の棲む家・最終章/ザ・ポルターガイスト』(1996年) シリーズ7作目

アミティヴィル・シアター 悪魔が棲む場所』(2015年) シリーズ13作目

リメイク詳細は「悪魔の棲む家 (2005年の映画)」を参照

2005年にマイケル・ベイ製作によってリメイクされた。
オリジナル版とリメイク版の相違


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