悪女聖書
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出典検索?: "悪女聖書" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2019年12月)

悪女聖書
漫画
作者池田悦子牧美也子
出版社光文社
掲載誌女性自身
レーベル光文社コミックス
巻数全27巻
テンプレート - ノート
ポータル漫画

『悪女聖書』(あくじょバイブル)は、池田悦子原作、牧美也子作画による日本漫画作品。『女性自身』(光文社)にて1984年から1987年にかけて連載された。単行本は全27巻。

続編に『悪女聖書PART2』、『悪女聖書II』、『新世紀悪女聖書』がある。いずれも苗字、職業などから別次元と推測出来る。

この項では、特に説明がない限り『悪女聖書』の登場人物とあらすじについて紹介する。
あらすじ

この節の加筆が望まれています。
主に: 一部・二部などの説明 (2019年12月)

出生当日から日本国内での様々な出来事の末、曙輝之と離婚。フランス行きの旅客機に搭乗までが一部。渡仏後、フランス国内での出来事、そして求婚をしたガストンから逃れた上で、火野孟に帰国の意思を伝えるまでが二部一章。日本への帰国から火野家を去るまでが二部二章、筒井と決別、恵との対決が最終章として扱われている。

一部  根津家時代4月のある日。根津栄一と文江の結婚式が神前スタイルで行われていた。しかし三々九度の最中、天井からしたたり落ちた血が文江の持った杯に入り、異変を感じた参列者一同が天井裏に向かうと、妊娠中の巫女が首を吊っており、血は産気づいた彼女の腹部から流れ出たものであり、驚く皆の前で女児が生まれ、巫女は絶命…。参列者の1人が、亡くなった巫女は以前、栄一が結婚の意思もなく遊びで誘い出していた女だと気づく。彼女は文江との縁談を理由に妊娠した自分を捨てた栄一に当てつける様に式場に侵入し、自殺を図ったのだった。その日の内に仲人が巫女の親に対して「生まれた子は栄一に育てさせる」と謝罪した事から赤子は根津家へ。納得出来ない文江により、赤子は業を背負った子として「業子」と名付けられる。自分を憎悪し、他人だとして使用人扱いをする継母と異母妹・恵からの嫌がらせ。そして彼女達に反論出来ない父。「父に捨てられて自殺した女から生まれた子」等、周囲からの陰口など肩身の狭い思いをして育った業子は、幸せになりたいという思いを強めてゆく。高校3年生の冒頭、業子を見下し、嫌がらせと自分本位な言動をした恵に対して下剤を盛って市民ホール落成式における英語スピーチの大役を奪い、地元紙に掲載される程の成功を収めるも、家族からは認められず「業子が褒められるとはらわたが煮えくり返る」等、更に冷遇される。そして初恋の相手・寺尾貴志が両親を始めとする周囲の策略で恵と結婚させられると知って「不良の同級生らにレイプされた」と彼を騙し、関係を持ち高校を中退。恵と結婚する様にと貴志を呼び出した家族の前で絶縁宣言の末に駆け落ちをしようとするが、駅に向かう途中で負った軽傷が元で、悪巧みが発覚して貴志から憎悪され、単独で上京。

企業OL時代最初は工場の製造ラインで働き、女性の同僚たちからも人望があったが、採用から1年後に総務へ転属(東京編はここからスタート)。セクハラをする深沢、嫌がらせをする野口と糸川を撃退した直後、自らの希望で本社の受付嬢となる。そこで知り合った槇原から強引にアタックされ交際開始。しかし上層部の思惑で秘書課に回された後、取引先の外国人を相手とする枕営業に利用される。そして代理でやって来た貴志と再会、愛憎をぶつけられる。その直後に槇原のアドバイスで退職し、彼との結婚を考えるも貴志の嫉妬と陰謀で破局。この時に悪女として生きる決意を固め、槇原の結婚式に黒く塗りつぶしたブーケを贈るという嫌がらせをする。

華道家元時代華道の家元、篠崎の車の前に故意に飛び出し、接近した業子は彼が運営する企業の事務員に転職。その直後に実家の近くに住む華道家の息子、古賀英雄と婚約した恵は、探偵を使って身辺調査を行い、探し出した業子に対して「穢れた女から生まれた疫病神」「縁談の妨げ」と罵って根津家からの除籍を迫る。生まれた時の偶然で差別をされると憤りを感じた業子は「誰もが羨む人生を送りたい」として篠崎を利用し、根津家から除籍の末、過去に海外で発生した飛行機事故で生き残った資産家の娘だと偽り、華道会の跡取り息子である曙輝之との結婚にこぎ着け、素性を隠して帰省した際に溜飲を下げると同時に恵の縁談を壊す様に仕向ける。家元夫人が業子と気づいた恵は古賀に別れを告げ、一度は父の紹介で就職するも友人の誘いで上京。業子に利用されたと知った篠崎と結託。再会した貴志をも組み込んで曙流への攻撃に出た。次第に輝之に愛情を抱く様になっていった業子は様々な妨害に立ち向かったり、事故で負傷した輝之を誠心誠意で介護するなど家元夫人としての努力を惜しまなかった。しかし家元の持つ裏の世界に対して次第に疑問を持つ様になり、篠崎の陰謀で妙が輝之の子を妊娠した事と、妙の心中に胸を痛めた業子は強がる様に離婚を切り出した。空港に向かう途中で屋敷で火災が発生。タクシー内のラジオニュースで知って一旦、屋敷に戻った業子は居合わせた恵から火災を知って駆けつけた貴志が業子が中にいると勘違いして救助の為に飛び込んで行ったと聞かされるが、その場を立ち去り渡仏。

二部一章 フランス時代フランスに移住し、アパートを借りた直後、偶然に知り合った前の住人、アニタが元愛人だった資産家のガストンに殺されそうになったと知って憤慨。言葉巧みにガストンに接近し、アニタと整形外科医などの協力も得た上で、誘惑し企業乗っ取り、財産を搾取してゆく。そしてガストンに求婚されるが、彼の親族などの態度等に拒否感があり、パリで知り合った邦人男性・火野孟と共謀。ペテンが発覚して式場で殺害されかかっていたところを孟と仲間達の協力で脱出。そしてマーテル家から盗み出した財産の一部をガストンが慈善団体に寄付した様に見せかけ、彼らがマスコミに賞賛されるのを見届けた上で孟に日本への帰国の意思を伝える。

二部二章 料亭時代難破船救助の人件費で悩んでいたフランス人にマーテル家から奪った金銭を寄付した直後、孟から帰国するならヤクザの駒谷ファイナンスに因縁をつけられ、窮地に立たされている実家を救って欲しいとして航空券とエメラルドを手渡された業子(この場面は、帰国後の業子の回想シーンとして描かれている)しかし火野家を訪れると、駒谷の手先によって孟の妹・百合子がレイプされていた。心配した業子は彼女を介抱するが、レイプ写真とビデオが元で婚約破棄に追い込まれ、同時に父の東吉が自殺。店を駒谷に奪われ、百合子が心を病んで入院という惨状を目の当たりにしてしまう。エメラルドを奪われた責任と駒谷への怒りを抱いた業子は、黒幕の一人である夏世が働く料亭へ。危機を救って貰った国会議員の筒井と不倫関係になってしまったり、筒井の周辺に現れる権力者などとのトラブルに巻き込まれもしたが、駒谷ファイナンスへの仕返しに成功。火野家の敵を取り、店を百合子に戻し、考古学研究所へと転職。

最終章筒井の妻が恵である事を知って、別れを決意する業子だが、長年に渡って抱き続けたコンプレックスと憎悪を爆発させた恵は、利害関係の一致する夏世と手を組み、業子を細菌感染させようと企む。しかし夏世が感染。そして研究所から細菌を盗み出したことを始め、筒井に悪事が露見。離婚を切り出された恵は業子を殺害しようとしたが手違いで夏世を殺害。恵の罪を被ろうとした業子だが、目撃していた貴志に救われ、勤務先の紹介で海外へ赴き発掘調査に参加する。
登場人物
主人公
根津 業子(ねづ なりこ)
本作の主人公。4月生まれ。実母は未婚で業子を妊娠したが、父親である栄一に妊娠を告げる事も出来ないまま、文江との縁談を理由に捨てられており、臨月の身重の状態で栄一の結婚式当日、式場の天井裏に侵入。袴の紐で首つり自殺を図り絶命と同時に業子を出産している。母の墓は、人目につかない場所の木の下にひっそりと建っており、忘れ去られた感がある。戒名は「巫妙信女」。田舎町に住む父と継母に引き取られるが、地元では噂が広がっており、好意的に接する者もいるが、学校では嫌われたりいじめられたりはないものの、後ろ指を指され孤立。家庭内では文江から疎まれ憎悪。実子である恵と差別されて育った。自分を認めようとせず、冷遇する家族と絶縁、高校を中退し家出。東京の北斗電機江戸川工場に就職する。製造部門を経て総務へ転属、嫌がらせをする野口の不正を暴き、自身の希望と部長の推薦で本社へ転属。受付嬢となる。そこで知り合った槇原と結婚を考えていたが、仕事で接触した貴志の嫉妬と陰謀、そして槇原の心変わりで破局。この事から「悪女として生きる」事を決意し、結婚式当日の槇原に悪意を込めた仕返しをする。持ち前の美貌と優れた頭脳
[1]を駆使。自らの欲望の為に篠崎に接近。そして手を組み「海外で事故死した考古学者(曙家の遠縁)の娘で、事故後は施設で育った」と出自を偽り、根津家から分籍。妊娠を偽って華道の家元である曙輝之と結婚。彼に愛情を抱く様になるが篠崎の反撃、華栄の嫉妬心、家元の世界の持つ汚さなどに遭遇する内に心境に変化が現れ、妊娠した妙への同情心などから輝之に離婚を切り出す。結婚時は曙姓を名乗っていたが、離婚後は旧姓の根津に戻した。その後、パリへ移住。偶然、知り合った悪辣な資産家の財産を狙った事がきっかけで、相手から求婚されるも、知り合った邦人の板前、火野孟と共謀し資産の一部を掠め取り、窮地に立たされている実家を救って欲しいと依頼され帰国。しかし、目の前で火野家は崩壊。黒幕である駒谷への怒り、孟から預かったエメラルドを駒谷の手先に強奪された事に対しての自責の念などから報復を決意。駒谷が出入りする料亭「満玉」の仲居として働く様になる。そして顧客からの集金、新たな客の開拓などやり手として女将に認められ、他の仲居、板前達からも信頼を寄せられていた。その後、駒谷ファイナンスを崩壊させた上で取り戻した「雨蝶」をリニューアルオープンし、暫定的に女将として働く。そして退院した百合子を復帰させると店を去り考古学研究所で働き始める。一度言い出したら言動を変えない等[2]やや頑固な面があり、自分を侮辱した者、悪者には容赦ない制裁を加えるが、本来の性格は芯が強く前向きで、弱い者には心優しい面を持ち、周囲からの人望も得られている。そして事件を起こし出頭しようとした恵に対して「両親と筒井を悲しませるな」等、自分なりの気持ちを伝え、事件を闇に葬ろうとするなどの言動が見られる他、関係を持った篠崎から金を渡されそうになった時に「心が腐る」と突き返したり、奪った裏金などを弱者に寄付したり「満玉」を去る時に仲居達に帯留めをプレゼントする等、金銭に固執しない気前の良さもある。特技は変装で外国人、そして夏世にもなりすましている。男性遍歴は多いが結婚したのは輝之のみ。基本的には過去の男性に拘らないが、貴志については時折、気に掛けており、奮い立たせる為に悪態をついた事もある。妊娠を仄めかす場面も多いが、すべて偽装、兆しであり、実際に妊娠した事はない。
PART2
露木業子と名乗り、登場時の職業は看護師。最初は資産家の家の専属だったが、事故で生き残った娘・生子の後見人となり、一族の陰謀から彼女を守る為、総合病院に転職。そこで知り合った勤務医と交際するが裏切りに遭い、報復後にデパートへ転職する。新世紀では「根津」を名乗っているが、生い立ち等は一切描かれていない[3]
根津家と関係者
根津 栄一(ねづ えいいち)
業子と恵の父で田舎の名家の当主。巫女をしていた業子の実母と結婚する気もなく関係を持ち、妊娠を知らずに文江との縁談を機に別れを告げるが、彼女の自殺騒動の後、生まれた業子を仲人によって引き取らされる。業子の実母に対して「(自殺するなら)川にでも身を沈めてくれれば子供も生まれなかった」と思ったり、文江の業子に対しての邪険な仕打ちを注意するのは「県会議員としての体裁」が故であったり、スピーチで成功した業子に感心する姿を文江に罵られても反論せずに引き下がる、業子が高校を中退し家を出ようとするのを止めないなど業子に対しての愛情は薄く、後に恵が彼女の居場所を突き止めたと知った時も無関心で、その直後に家元の婚約者として郷里を訪れた業子を目の当たりにした時も「似てる」と驚きはしたが、それ以上の追求・確認をしない、恵に対して文江と共に「疫病神の業子」と発言するなど、父親らしい態度は見せていない。「いずれ恵と結婚させて婿養子に」という考えから、貴志の父と当時の担任からの依頼で大学の学費なども出していたが、婚約を断った貴志に激怒し支援を打ち切った。結婚式当日以外の場面では眼鏡を掛けている。趣味は盆栽と植物の手入れで、猫を飼っていた事もある。厳格な印象ではあるが時折、ユーモラスな表情と言動を見せる場面もある。家出をしようとする恵に面食らう場面が最後の登場となるが、最終回付近での業子による回想シーンでは、更に年老いた姿となっているのと、業子と恵のやりとりなどから、その段階で在命している可能性が高い。
根津 文江(ねづ ふみえ)
業子の継母で名付け親でもある。自身の結婚式の場で業子の実母が自殺を図り、式を台無しにされる。この事が元で栄一に不信感を抱くが入籍。そして1年内に娘の恵を出産。業子のことを強く憎み、恵と差を付けて育て「疫病神」「余計者」と暴言を浴びせる等、陰湿な嫌がらせをしており、貴志の件で立腹した時には襲撃して殺害をしようとするが栄一に止められる。同時に溺愛する恵以外の人間には、無関心で邪険な態度で接する。家元と一緒に、目の前に立っている業子を本人と気づかず、「業子ではないか?」という恵の訴えに対して否定したが、筒井の不倫相手として掲載された週刊誌の目張り入り写真に関しては業子と気づく。この時に離婚覚悟で出戻って来た恵を諭すが、過去に業子を引き取らされた事を持ち出されて反撃を受ける(この場面が最後の登場となる)結婚時は細身だったが、その後はふくよかな体型になっている。OL編、フランス編には登場しない。
根津 恵(ねづ めぐみ)/ 筒井 恵(つつい めぐみ)
業子の異母妹(状況等から業子が生まれた翌年の3月頃生まれと推定)。業子とは同い年で高校まで同級生だったが、「姉さん」と呼ぶ。容姿は母似で髪型は幼少期から強めのくせ毛。やや勝ち気で明朗快活な性格ではあるが、 両親に溺愛されて育てられた事もあり、自分の気持ちしか考えず他人を中傷したり、都合の悪い事を周囲に責任転嫁する等、我がままな面がある
[4]。母から業子の悪口を吹き込まれている為に業子を嫌悪し、最後まで良い感情を持つ事はなかった。高校3年時で業子と同じクラスになっていて、表向きは「同年度内に生まれた年子」とされているが、真実を知っていて噂話をしたり比較をする友人らに対して立腹し業子を罵っている。業子に対して見下す様な態度で接していたが、嫌がらせをする度に反撃を受け、次第に恐れを抱く様にもなり、再会し交際を開始した貴志に対して何かと業子を引き合いに出し、自己評価を求めたり、終盤付近で幼少期から抱き続けたコンプレックスを吐露し「どうあがいても勝てなかった」と一目置いている様子も見られる。貴志に憧れ、両親の後押しで婚約しようとするが断られ、嫉妬から業子を刃物で襲撃した際に転んで額に消えない傷を作ってしまい、業子のせいだとして事あるごとにつっかかっている。高校卒業から3年目の年に古賀英雄と婚約するが、同時期に探偵を使って業子を探し出し、出生などを理由に侮辱し怒らせた為、彼女の策略で破談になる。華道の免状を古賀家に突き返し英雄と別れた直後、父の紹介で近所の議員事務所で働いていたが、友人の翠から古賀家への仕返しに篠崎の立ち上げた新曙流への入門を薦められ、家出同然に上京し再会した貴志の紹介で入門。貴志と同棲し、曙流への妨害を企てた事もあるが彼が業子を憎悪する様でいて、実は愛し続けていると気づき指摘。そして火災発生時、貴志が業子を救出しようと炎の中に飛び込んで行った為に破局。業子が渡仏中に筒井と結婚。この時に父の過ち・異母姉の存在などを打ち明け、外に女を作るのは許さないと宣言。マスコミ対策など裏方の仕事を始め、百合子が収容されていた施設へ月1回、花と手作りクッキーを届けたり、細菌研究所への寄付等ボランティア活動なども行なっている。のちに夫の不倫相手が帰国した業子と知って激怒し夏世と結託。業子の勤務先の研究所から細菌を盗み出して業子への感染を画策。しかし細菌を持ち出された事に気づいた研究所職員の桜田の発言と筒井が発見した空の容器。行きつけの宝石店の店員である村瀬の証言、業子に食事を届けに来た百合子による目撃情報に加え、ケロイド状の病変が顔に表れた夏世の姿から悪事が発覚。それでも尚、開き直って業子を口汚く罵る姿に嫌気がさした筒井に離婚を切り出され、憎しみのあまり業子を殺そうとする。しかし人違いで夏世を殺害してしまい、警察に出頭しようとしたところを業子に言いくるめられて筒井の元へ戻ってゆく。妊娠・出産の経験はない様子。OL編とフランス編には登場しない。
寺尾 貴志(てらお たかし)
業子の初恋の男で初登場時は大学3年生。帰省時に業子に同情するが、言い寄って来た恵に心惹かれる。それを知った業子に誘惑され肉体関係を持った末、一瞬の気の迷いから恵からの婚約の申し出を断り、業子と駆け落ちを決意。しかし駅へ向かう途中で業子の策略を知って激怒。別れを告げる。根津家の近所で農業を営む実家は貧しいが、恵の英文スピーチを代筆するなど頭が良く、県内でもトップクラスに入る程の公立高校に通っており(業子と恵とは別の高校)当時の担任などが栄一に、大学進学の為の資金援助を依頼。本人の知らぬ間に援助、縁談が進行していた。しかし恵との縁談と入婿を断ったとして根津家からの学費支援が打ち切られ、同時に実家からも絶縁された為に、自力で学費を捻出し大学を卒業。この事でも業子に責任転嫁をしている。卒業後は外資系商社の技師として就職。業子への屈折した感情から本来の心優しさ、純朴さは消失。拗けた非情な性格になっており、特に水商売の女性らに悪辣な態度を取る様になる。同僚の代わりに出向いた旅館で偶然、業子に再会。そこで愛憎の念をぶつけて強引に抱いた事、幼馴染みであった事などを嫉妬心から槇原に告げ、彼の心が麗子に向く様に仕向けて、破局に追い込む。そして槇原の結婚式当日に業子の部屋に侵入して彼女の母、そして生い立ちを侮辱したことが、業子が悪女として生きる発端となる。後に業子を強請ろうとした同僚に激怒。殺人を起こし、証拠隠滅をした事から悩む様になり企業を退職。業子を憎む篠崎と新曙会を立ち上げ、事務局長に就任する。同時期に上京した恵と交際し、曙流を妨害するが失敗。恵に業子への想いを指摘された直後、曙の屋敷で火災が発生したと知って駆け付け、業子が逃げ遅れていると誤解して救助の為に中に飛び込んでゆく。その後は描かれていなかったが、実は雲水となっており、終盤では業子を密かに付け回していた様子で、恵の罪を被ろうとした業子を目撃すると夏世の遺体を車ごと盗み出した上で、呼び出した業子の目の前で田沢湖に沈め、悪女とて生きる道を伝えて立ち去る。この他、フランス編以外には業子の回想も含め、必ず登場している。粘着気質な面が見られ、業子を憎悪する様な言葉を多々投げかけるが、彼女の為に事件を起こしてしまうなど、いざとなると命がけで救おうとする上に、それを誇りに思うなど本心では深い愛情を抱いている様子がうかがえる。
吉川(よしかわ)
業子と恵の高校3年時の担任だった男性教師。遠方から通勤しており、業子と恵が異母姉妹という事を知らずにいた。落成式当日、校内で恵が腹痛を起こしたとして生徒達に呼ばれている。のちにスピーチに同席したが、業子が代役になった事で文江が激怒した理由を理解できなかった。吉川自身かどうかは不明だが、のちに篠崎から業子についての問い合わせ電話に対して、彼女の生い立ちと中退理由を告げた教員がいる。
北斗電器江戸川工場時代
深沢(ふかざわ)
江戸川工場の総務部長。業子をライン工から総務へと引き抜く。そして野口の焚き付けで業子に興味を抱き、商品紹介のイベント後、嘘をついてホテルに呼び出し強引に性交渉に持ち込もうとするが、業子のとっさの機転で回避。笑い者になって帰ってゆく。
糸川 明彦(いとがわ あきひこ)
北斗電器系列とは別の工場の社員。野口に工場の金を横領させている。業子に片想いをして接近を試みるが、後に業子によって皆の前で不正と野口との関係を暴かれる。顔立ちが貴志に似ており、初対面で業子が見間違えている。
野口 小夜子(のぐち さよこ)
江戸川工場で総務を担当する女子社員。嫉妬心が強く、自分より評価されている女子社員に嫌がらせをして退職に追い込んでいた為、周囲から嫌われていた。上司に評価される業子に腹を立て、パーティドレスを破いたり、横領の濡れ衣を着せるが、逆襲を受け糸川と心中未遂に見せかけた上で不正を行なった証拠を暴露される。
北斗電器本社OL時代
槇原 圭介(まきはら けいすけ)
北斗電器の本社社員で実業団のラグビーチームに入っていた。練習の後、実家の祖母から頼まれた届け物に来た受付担当の業子にキスをして平手打ちを食らうも、次第に惹かれ合う。専務の娘、麗子との縁談を強引に勧められて困惑。後に貴志の態度と上司の手口に激怒し、業子を守る為に退職させる。業子への愛情は深かったが貴志の差し金でヤクザに誘拐され、レイプされた麗子の自分への想いと責任感から結婚。自らも退職し海外へ渡る。性格は実直な方で、結婚式での業子の憎悪を一身に受け止めている。
ニュージーランドへの転勤を希望した事もある。


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