悪の法則
The Counselor
監督リドリー・スコット
脚本コーマック・マッカーシー
製作リドリー・スコット
ニック・ウェクスラー
ポーラ・メイ・シュワルツ
スティーヴ・シュワルツ
コーマック・マッカーシー
製作総指揮マイケル・コスティガン
マーク・ハッファム
出演者マイケル・ファスベンダー
ペネロペ・クルス
キャメロン・ディアス
ハビエル・バルデム
ブラッド・ピット
音楽ダニエル・ペンバートン
撮影ダリウス・ウォルスキー
編集ピエトロ・スカリア
製作会社チョックストーン・ピクチャーズ
ニック・ウェクスラー・プロダクジョンズ
スコット・フリー・プロダクジョンズ
『悪の法則』(あくのほうそく、原題:The Counselor)は、リドリー・スコット監督、小説家のコーマック・マッカーシー脚本による2013年のスリラー映画[5]。出演はマイケル・ファスベンダー、ブラッド・ピット、キャメロン・ディアス、ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデムらである。物語は、問題を抱えたシウダー・フアレスとテキサスの国境地帯を中心に展開し、テーマとして欲、死、そして人間の原始的本能とそれらの結果を扱っている。また、本作ではニーチェが唱えた、善対悪、獲物対ハンター、道徳外などを色濃く扱っている。
タイトルの「counselor」は、英米法(コモン・ロー)における「法廷弁護士」を意味するが、アメリカの司法制度では法廷弁護士と事務弁護士は基本的には区分されておらず、日常語としては単に「法律顧問」の意味で用いられることが多い。
刺激的に強い殺傷出血、肉体損壊、性愛描写と麻薬喫煙の描写が含まれているため、映倫でR15+指定になった。 有能な弁護士である”カウンセラー”と呼ばれる男と彼の恋人のローラがベッドでいちゃついている。そのころ自動車工場では、ドラム缶に入れたコカインをバキュームカーに隠す作業が行われた後、バキュームカーはデザート・スター下水処理会社に向けて出発した。カウンセラーは、仕事と偽ってアムステルダムに行くが、実際の目的はローラのために宝石商から婚約指輪を購入するためだった。アメリカに戻ったカウンセラーは、友人の実業家ライナーと彼の愛人マルキナが所有するペントハウスのパーティに参加し、ライナーから「ボリート」という、首を締め付け切断する殺人装置について聞く。そして、以前ライナーから勧められていた麻薬ビジネスを一回限りでやることにしたカウンセラーは、ライナーの経営するレストランでローラにプロポーズし、彼女はそれを受け入れた。後日カウンセラーは、ライナーから紹介された麻薬の仲買人ウェストリーに会い、取引の利益率が4,000%であることなどを聞く。 そしてウェストリーは、取引に関わるメキシコの麻薬カルテルが、特に弁護士に対して容赦ないとカウンセラーに警告する。カウンセラーは、裁判所の任命で、公選弁護人として弁護を担当している、殺人罪により収監中のルースに面会する。そこでルースから、スピード違反で拘留されたバイカーである息子の保釈を頼まれる。保釈を約束したカウンセラーは、開店準備中のナイトクラブを訪れ、ライナーからマルキナがフェラーリとセックスした話を聞く。その後、カウンセラーによって保釈されたバイカーだったが、取引するブツを取りにいくためバイクで走行中に、ワイヤーマンが道に張ったワイヤーで首を刎ねられて殺され、ブツを隠したバキュームカーを奪われてしまう。 ウェストリーからホテルのカフェに呼び出されたカウンセラーは、保釈させたバイカーが、グリーン・ホーネットと呼ばれる組織の運び屋だったことや、彼とつながりがあったことで組織はカウンセラーがブツを盗んだと思い、カウンセラーたちを狙っていることを知らされる。ウェストリーは、スナッフフィルムの事を話し、隠れることを勧める。
あらすじ
キャスト
カウンセラー[6][7]
演 - マイケル・ファスベンダー、日本語吹替 - 東地宏樹テキサス州に住む若く有能な弁護士。名前が作中で明かされることはない。ローラと付き合っており、順風満帆な人生を送っていたが、ローラに内緒で婚約指輪を購入するために、軽い気持ちでライナーから勧められていた麻薬ビジネスに手を染める。取引が危険だと警告されながらも本気にせず、自分なら大丈夫だと考えるなど若干傲慢な人物。
ローラ[8]
演 - ペネロペ・クルス、日本語吹替 - 本名陽子カウンセラーの恋人。教会に通っている。フライトアテンダントをしており、カウンセラーを心から愛している純真で知性的な女性。
マルキナ[9]
演 - キャメロン・ディアス、日本語吹替 - 田中敦子元ダンサーでライナーの愛人。ミステリアスな女性で、道徳心が欠如しており、人の気持ちを理解することができない。背中から左肩にかけて、ヒョウ柄のタトゥーを入れている。ライナーとともに、シルヴィアとラウールという名の2匹のチーターを飼い、荒野で野うさぎ狩りをさせている。
ライナー[10]
演 - ハビエル・バルデム、日本語吹替 - 江原正士カウンセラーの友人でレストランやナイトクラブなどの経営で成功している実業家。派手好きで、ガラス張りの豪邸にマルキナと住んでいる。カウンセラーとナイトクラブを共同経営する予定で、その前に彼と共に麻薬ビジネスを始める。「わからない」とよく口にし、物事を深く知ろうとしない。
ウェストリー[10]
演 - ブラッド・ピット、日本語吹替 - 山寺宏一麻薬ビジネスのブローカーで、ライナーとは旧知の仲。何事にも冷静な男で裏社会を知り尽くしており、カウンセラーに、『白いドレスの女』のセリフを引用しながら、彼がやろうとしている麻薬ビジネスの危険性を話し警告する。
宝石商
演 - ブルーノ・ガンツ、日本語吹替 - 清川元夢アムステルダムで宝石商を営んでいる男性。ダイヤモンドに例えて、選択への警告をほのめかす。
へフェ
演 - ルーベン・ブラデス、日本語吹替 - 宝亀克寿メキシコの有力者。カウンセラーに自分の選んだ運命を受け入れるよう諭す。
神父
演 - エドガー・ラミレス、日本語吹替 - 内田聡明懺悔室の神父。カトリック教徒ではないマルキナに、告解はできないと話す。
ルース
演 - ロージー・ペレス、日本語吹替 - 水野ゆふ殺人罪で収監されている女で、カウンセラーの依頼人。面会に来たカウンセラーに、息子のバイカーの釈放を頼む。
監視する女
演 - アンドレア・デック、日本語吹替 - 鍋井まき子ワイヤーマンと共にバイカーの取引を監視している女。
ワイヤーマン(ジェイミー)
演 - サム・スプルエル