悪と仮面のルール
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悪と仮面のルール
著者
中村文則
発行日2010年6月29日
発行元講談社
ジャンルミステリ
日本
言語日本語
形態四六判
ページ数360
公式サイトbookclub.kodansha.co.jp
コードISBN 978-4062163705
ISBN 978-4062776790A6

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『悪と仮面のルール』(あくとかめんのルール)は、中村文則による日本小説である。2010年6月29日に、講談社創業100周年記念「書き下ろし100冊」作品として単行本が刊行された[1]2013年10月16日には講談社文庫版が発売された。

本作品の英訳版 (EVIL AND THE MASK) が、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の2013年ベストミステリーの10作品に選ばれる[2]

2018年映画化された[3]
あらすじ

11歳の時に父・久喜捷三からこれからの教育方針を聞かされていた文宏は、もうすぐ14歳を迎える頃、父からの危害を予測して父を殺害する決心をする。香織を守るために行ったことだったが、母親似だと思っていた文宏の顔が酷くやつれて人相が変わり、醜い父親に似てきて文宏は愕然とする。

捷三は消息不明とされたまま、香織は高校進学で、文宏は大学進学で2人とも久喜家の屋敷を出て、文宏は東北の大学に行く。自殺も図るが、自分を消滅させることを考えるようになり、整形して別人となって香織を守る生活を始める。その香織はクラブのホステスになっていた。文宏は香織を守るために行動を起こす。
登場人物
久喜家
久喜 文宏(くき ふみひろ)
大財閥・久喜捷三の6人兄弟の末子で4男。父親が60歳過ぎて生まれた。東北の大学を卒業後の20代の時に顔を整形し、30歳の新谷弘一(しんたに こういち)として香織を見守る。
久喜 香織(くき かおり)
11歳の時に久喜家の養女になった。文宏と同じ小学校・中学の同じクラスに通うが、高校進学のために久喜家を出た後、クラブのホステスとなる。
久喜 捷三(くき しょうぞう)
文宏の父。久喜家の当主。
久喜 幹彦(くき みきひこ)
文宏の兄。久喜捷三の次男でナンバー2。
文宏の協力者
医師
非正規の形成クリニックの医師。
探偵の男
久喜捷三の探偵。文宏が整形した後、文宏が香織の現在の様子などを調べるように依頼した男。
小西 あずさ
香織と同じクラブのホステス。「探偵の男」が香織と親しくなるように仕向けた女性。
その他
伊藤 亮祐(いとう りょうすけ)
久喜家の家系の一人。文宏と同い年。
吉岡 恭子
文宏が「ダルファール」で知り合った女性。
会田
新谷弘一を容疑者だと疑う刑事。
矢島 孝之
詐欺師。本名は西田昌之。34歳。危害を与えるつもりで香織に近づいた、クラブの客。
映画

悪と仮面のルール
監督
中村哲平
脚本黒岩勉
原作中村文則『悪と仮面のルール』
製作松橋真三
平野宏治
出演者玉木宏
新木優子
吉沢亮
中村達也
光石研
村井國夫
柄本明
音楽佐藤和郎
主題歌Uru「追憶のふたり」
撮影鰺坂輝国
編集中村哲平
制作会社プラスディー
製作会社「悪と仮面のルール」製作委員会
配給ファントム・フィルム
公開2018年1月13日
上映時間138分
製作国 日本
言語日本語
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2018年1月13日に、映画化され全国公開された。主演は玉木宏[3]
キャスト

久喜 文宏 / 新谷 弘一 -
玉木宏(幼少期:板垣李光人

久喜 香織 - 新木優子[4](少女期:野呂真愛)

伊藤 亮祐 - 吉沢亮[5]

久喜 幹彦 - 中村達也

榊原(探偵) - 光石研

久喜 捷三 - 村井國夫

サトウ(伊藤の仲間) - 尾上寛之

整形外科医 - 呉汝俊

会田 - 柄本明

スタッフ

原作 - 中村文則『悪と仮面のルール』(講談社文庫)

監督・編集 -
中村哲平


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