恵那山トンネル恵那山トンネル(上り線坑口)
概要
位置 長野県・ 岐阜県
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度28分59秒 東経137度37分43秒 / 北緯35.48306度 東経137.62861度 / 35.48306; 137.62861
恵那山トンネル(えなさんトンネル)は、中央自動車道の園原IC - 中津川IC間にあり、長野県下伊那郡阿智村と岐阜県中津川市とを結ぶ、木曽山脈を貫く長大トンネルである[注釈 1]。 全長は上り線が8,649m、下り線が8,489m[1]。1975年の開通当初は日本一長い道路トンネルで、世界でも2番目に長い道路トンネル[注釈 2]であった。2021年2月現在は山手トンネル、関越トンネル、飛?トンネル、東京湾アクアライン、栗子トンネルに次いで日本国内第6位の長さである。 1975年の開通当初は、一期(現在の下り線)トンネルにおいて対面通行(暫定2車線)で供用されており、当時の制限速度は40km/hであった[2]。約10年後の1985年に二期(上り線)トンネルが完成し、上り線・下り線が別々のトンネルとなって片側2車線(完成4車線)となった。4車線となった現在でも、トンネル内は事故防止等の観点から車線変更禁止であり、制限速度も70km/hである。 なお換気方法の違いから、一期トンネルには天井板があり、高さ4.1m以上の車両は通行できなかったが、2012年12月に同じ中央道で発生した笹子トンネル天井板落下事故を受け、天井板を撤去した。これにより、2013年7月10日以降は高さ4.1m以上の車両も一期トンネルの通行が可能となった。 事故、火災、故障車発生などの緊急時に備え、上下線ともトンネル入口には信号機が設置されており、トンネル最直前の信号機の手前には赤信号の際の停止線がある。下り線手前の網掛トンネル下り線入口と上り線手前の神坂トンネル(上り線のみ)入口にも同様の信号機が設置されている。 トンネル内ではハイウェイラジオが放送されている。 1967年10月に着工、1975年8月に完成。総工費は約340億円[3]。 建設当初の換気方式は横流方式となっていた。換気設備は東西それぞれの坑口とトンネル中間に立坑換気塔、斜坑換気塔の計4か所の換気所を設け、道路トンネルと並走する補助トンネルを通して道路トンネルの天井と側面から送風する。道路トンネルの天井部は送気ダクトと排気ダクトが区画されており、排気は天井部の排気ダクトから換気所へ送られる[3]。 2012年に発生した笹子トンネル天井板崩落事故を受けて同様の構造を持つ天井板を撤去する動きが広がり、2013年に本トンネルもジェットファンを使った縦流換気方式となった[4]。 防災設備としては5m間隔のスプリンクラー設備、消火栓、消火器を50mで1区画とする計173区画に設置されている。また、12m間隔で自動通報設備、50m間隔で手動通報設備が設置されている[3]。 交通管理用に、200m間隔で監視カメラ、100m間隔で緊急時の放送に使われる拡声装置、9か所に車両間隔と速度を検知する通行状況監視装置が設置されている[3]。
概要
トンネル設備
一期(下り線)トンネル