恩科
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恩科(おんか、?音:?n-k?)は、朝廷が恩を加えて、科挙の科賦を赦免することを言う。代には、慶事があった時に特別行う科挙をいうことになった。
起源

代の科挙では、五代後晋の制度を受け継いで、3年ごとに郷試会試を行い、これを正科といった。皇帝が親しく試験をする時、別に名冊を奏し、特に試験することを許可する。これを特奏名と称する。この時は、みな合格することが出来る。ゆえに、これを「恩科」と称した。

恩科は宋代に始まり、でもこの制度を用いた。清代には、通常の科挙以外に、朝廷に慶事がある時には特別に試験を行った。これも「恩科」と称した。もし、正科と恩科が合同して行われる時には、「恩正並科」と称した。
清代の恩科

清代には、全部で5回の恩科が行われている。

康熙52年(1713年)恩科

雍正元年(1723年)恩科

乾隆17年(1752年)恩科

乾隆26年(1761年)恩科

乾隆36年(1771年)恩科

参考文献

宮崎市定『九品官人法の研究 科挙前史』

(同朋舎〈東洋史研究叢刊〉、1985年ISBN 4-8104-0423-4

中公文庫1997年ISBN 4-12-202991-0

『全集6 九品官人法』(岩波書店1992年ISBN 4-00-091676-9


宮崎市定『科挙史』(平凡社東洋文庫1987年ISBN 4-582-80470-5

宮崎市定『科挙 中国の試験地獄』。※ この2冊は『全集15 科挙』(岩波書店)に収録。

中公新書、初版1963年ISBN 4-12-100015-3

中公文庫1984年、新版2002年ISBN 4-12-204170-8



村上哲見『科挙の話 試験制度と文人官僚』

講談社現代新書1980年ISBN 4-06-145592-3

(講談社学術文庫、2000年ISBN 4-06-159426-5


平田茂樹『科挙と官僚制』(山川出版社〈世界史リブレット9〉、1997年) - 入門書 ISBN 4-634-34090-9


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