恋は雨上がりのように
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恋は雨上がりのように


ジャンル青年漫画恋愛
漫画
作者眉月じゅん
出版社小学館
掲載誌月刊!スピリッツ
ビッグコミックスピリッツ
レーベルビッグコミックス
発表号月刊!スピリッツ:
2014年8月号 - 2016年1月号
ビッグコミックスピリッツ:
2016年8号 - 2018年16号
発表期間2014年6月27日 - 2018年3月19日
巻数全10巻
話数全82話
アニメ
原作眉月じゅん
監督渡辺歩
シリーズ構成赤尾でこ
脚本赤尾でこ、梅原英司、木戸雄一郎
キャラクターデザイン柴田由香
音楽吉俣良
アニメーション制作WIT STUDIO
製作アニメ「恋雨」製作委員会
放送局フジテレビほか
放送期間2018年1月12日 - 3月30日
話数全12話
映画
原作眉月じゅん
監督永井聡
脚本坂口理子
音楽伊藤ゴロー
制作東宝映画AOI Pro.
製作映画「恋は雨上がりのように」
製作委員会
配給東宝
封切日2018年5月25日
上映時間111分
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ映画
ポータル漫画アニメ映画

『恋は雨上がりのように』(こいはあめあがりのように)は、眉月じゅんによる日本漫画。『月刊!スピリッツ』(小学館)にて2014年8月号から2016年1月号まで連載、その後は『ビッグコミックスピリッツ』(同)に移籍し、2016年8号から2018年16号まで隔週連載[1]。略称は「恋雨」。

とある海辺の街を舞台に[注 1]、遥か年上の男性に想いを寄せる女子高生の恋模様を叙情的に描いた恋愛漫画である。2015年度コミックナタリー大賞・第2位[2]。2018年1月22日、第63回「小学館漫画賞」(一般向け部門)受賞。

2018年1月よりテレビアニメが放送され[3]。また、同年5月には実写映画が公開された[4]
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この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2018年3月)(使い方

感情表現が不器用で一見クールな17歳の女子高生・橘あきら。彼女はアルバイト先のファミレス『cafeレストラン ガーデン』の店長である45歳の近藤正己に密かに想いを寄せている。自他共に認める“冴えない男”の近藤だが、あきらはそんな彼の魅力を「自分だけのもの」として、胸に秘めた恋心を募らせていた。そんなある日、アルバイト中に起こったとある出来事をきっかけに、あきらの秘めたる恋心は大きく動き出していく。
登場人物

声はテレビアニメの声優[5]、演は実写映画のキャストを示す[4]
主要人物
橘 あきら(たちばな あきら)
声 -
渡部紗弓 / 演 - 小松菜奈[4]、田中里念(幼少)風見沢(かざみざわ)高校に通う、17歳の女子高校生。クラスは2年D組。黒髪のロングヘアーに整った顔立ち、長身でスレンダーな体躯をした少女。放課後はファミレス『cafeレストラン ガーデン元住吉店』[6]でウェイトレスのアルバイトをしている。自宅は横浜にある6階建てマンションの502号室で、神聖かまってちゃんの曲をよく聞いている[注 2]。たまに笑顔も見せるが、普段は感情表現に乏しく寡黙。あきら自身はそのつもりはなくても周囲から見ればしばしば「怒っている」もしくは「睨んでいる」と誤解されるほどであり、陸上部の後輩たちもあきらが接客業のバイトをしていることを知って意外だと驚いていた。また、興味のない相手(特に異性)にも素っ気ない態度をとるが、根は優しく面倒見のよい性格をしており、後輩たちからも慕われている。高校では陸上部に所属し短距離走のエースとして活躍していたが、(翔太曰く)1年生の秋に練習中に右足アキレス腱に大怪我を負い、競技を続けられなくなったことにより部活には顔を出さなくなる。失意の中、術後の経過観察をしてもらっている接骨院の帰りに、たまたま雨宿りで立ち入った『ガーデン元住吉店』で店長・近藤との小さなやり取りが彼女の心を大いに励ますこととなり、以来彼に密かな恋心を抱くようになる。その後、アルバイトとして同店に入り、近藤への想いを一途に募らせていたが、近藤がバツイチであることを知ったことでその恋心を抑え切れなくなり、近藤と二人きりになった際に思わず彼に気持ちを打ち明けてしまう。1度目は上手く伝わらなかったものの、雨の中傘も差さずズブ濡れになりながらも意を決した2度目の告白で近藤に真摯な想いを伝える。告白後、近藤と二人きりの時には積極的にアプローチをかけるようになるが、年齢差からくるジェネレーションギャップで近藤が及び腰なこともあり、なかなか思うように距離を縮められないでいる。
近藤 正己(こんどう まさみ)
声 - 平田広明 / 演 - 大泉洋[4]『ガーデン』で店長を務める45歳の男性。2階建てアパート「コーポ白樺」の203号室に一人暮らしをしている。バツイチで、別れた妻との間に息子が1人いる。仕事の合間にタバコをふかす愛煙家。読書が好きで、芥川龍之介などの純文学を特に好む。小説家を志望していた時期があり、学生時代にはサークル仲間と文芸系同人誌を刊行したり、40代となった今でも夢を捨てきれず密かに執筆を続けている。仕事では客からのクレームに頭を下げる毎日で、ストレスから後頭部には10円ハゲが出来ている。また、日頃から頭に寝ぐせが付いていたり、制服のズボンのチャックをうっかり閉め忘れていたり、人前で大きなクシャミをして鼻をかんだり、ダサい私服姿で時にボーっとしていることもあるなど、その様相や仕草は典型的な“冴えないオジサン”である。誠実で人当たりが良くお人好しな性格だが、それゆえに部下からは少々頼りなく思われているフシもある。あきらの好意には当初まったく気が付いておらず(むしろ、嫌われているとさえ思っていた)、最初に告白された際も「人間的に好かれている」と解釈するが、後日、雨の降りしきる中ずぶ濡れで現れたあきらに真っすぐな気持ちをぶつけられ、彼女の本当の想いを知ることとなる。だが、もう若くはない自分へのいたたまれなさ[注 3]や周囲の目、そして自身が傷つきたくないという思いもあり、あきらとの恋には踏み出せないでいる。
ガーデンの店員
加瀬 亮介(かせ りょうすけ)
声 -
前野智昭[7] / 演 - 磯村勇斗[4]『ガーデン』でキッチンを担当している男性アルバイト。大学生でイケメン風の顔立ち。やや斜に構えたところがあり、内心では近藤や同僚のことを見下していた。彼女の友達にも手を出すなど女癖が悪く、やがてあきらにも目を付けはじめる。ひょんなことからあきらの秘めたる恋心を知って、口外しないことと引き換えに彼女にデートを要求する。あきらには「君と店長はうまくいかない」などと言い放つが、その一方で、近藤との距離感に悩む彼女をそれとなくフォローすることもある。また、近藤についてもPC関係のアドバイスをしたり、近藤が早大出身であることを知って吉澤には良い大学に行くだけではダメだと諭すなど、実のところ根は悪くはない。家族に血の繋がっていない姉・珠子がおり、密かに彼女に恋慕の情を抱いているためか内心の感情は複雑で、姉関係で機嫌を悪くした際、大晦日の閉店後に行われた忘年会兼ユイの送別会で彼女へ辛辣な言葉を投げつけたため、あきらにグーパンで殴られる結果となった。
吉澤 タカシ(よしざわ タカシ)
声 - 池田純矢[7] / 演 - 葉山奨之[4]あきらのクラスメイトの男子。ルックスはそれなり[注 4]で、純朴で明るい性格と単純思考の持ち主。あきらに好意を持っているが、彼女からは非常につれない態度をとられている。それにもめげず、あきらの後を追うようにして『ガーデン』にキッチン担当としてアルバイト入社するも[注 5]、焦げたサンドイッチを作るなど、料理のセンスはない。祖父母は惣菜店を経営している。ある時、前髪を切る必要に迫られて、ユイに切ってもらったところ珍妙な髪型にされてしまうが、それを気に入っている様子で、その後もたびたび彼女に調髪を頼んでいる。後にユイから告白されるが、あきらへの想いもあり、それを断っている。本編では、彼が主役となる回も存在している。
西田 ユイ(にしだ ユイ)
声 - 福原遥 / 演 - 松本穂香[4]あきらの『ガーデン』でのアルバイト仲間でウェイトレス。あきらとは違う学校に通う女子高生で、性格は明るく朗らかでおしゃべり好き。仕事中に怪我をしたあきらを終始心配するなど、友達思いでもある。恋愛に関しては、女子高生らしい等身大の価値観を持っている。近藤のことは嫌っている訳ではないが、彼の「親父臭」を苦手としている。マイという美容師の姉がいる。姉を将来の目標にしているものの、自分のカットの手並みは散々なものであり、前髪をパッツンにされてしまったあきらを含め、彼女の“被害者”は数人いる模様(どうしても収拾が付かなくなった時は、姉に助けてもらっている)。吉澤が自分の調髪を喜んでくれたことを機に少しずつ彼のことを意識するようになり、後に覚悟を決めて吉澤へ告白するものの、結局振られてしまう。その後はあきらのメールにも全く返信しないほど落ち込んでいたが、姉から活を入れられて立ち直る。しかし、バイトが禁止なのに働いていることを学校に知られてしまい、『ガーデン』を辞めることになる。
久保 佳代子(くぼ かよこ)
声 - かないみか / 演 - 濱田マリ[4]『ガーデン』で働くウェイトレスの女性。口が悪く気の強い性格をしており、近藤は彼女にあまり頭が上がらない様子。近藤のことは情けなく頼りない上司だと思っており、あきらにもよく彼の愚痴をこぼしている。その反面、近藤の息子である勇斗には優しく接している。ユイの送別会では彼女が辞めることを寂しがっていた。
大塚(おおつか)
声 - 矢部雅史 / 演 - 篠原篤『ガーデン』でキッチンを担当している男性社員。強面でガタイが良く、ユイからは「岩みたい」と言われている。吉澤とは打ち解けており、給料を全部スロットですったという話を開けっぴろげにしていた。
宮野(みやの)
『ガーデン』で働く男性スタッフ。作中では一度も登場したことはないが、ユイの発言[8]からその存在は確認できる。
風見沢高校関係者
喜屋武 はるか(きゃん はるか)
声 -
宮島えみ / 演 - 清野菜名[9]あきらとは幼馴染で、同学年の親友。褐色の肌にソバカス顔、ショートカットの女子。胸が大きい。陸上部に所属しており、長距離走の選手。大怪我をする前のあきらとは中学時代から共に部活に打ち込んできたが、中学2年生の途中で引っ越してしまい、それから卒業までは別の学校に通った。あきらとの友情を大切にしていたが、彼女が陸上を辞めたことで微妙なすれ違いが生じ始め、偶然にもあきらの近藤への思慕を知ってしまったことをきっかけに抱いていた不満と不信感が一気に爆発。近藤を「女子校生を口説こうとしている中年親父」と誤解し、あきらの怒りを買い口論になり、その後は一時気まずい関係になる。後にあきらとは和解し、『ガーデン』でアルバイト中のあきらに陸上部に戻り競技を続けるよう諭す。また近藤に対しても、その人となりを知って「悪い人ではないっぽい」との印象を抱く。あきらが『ガーデン』で働いていることを知った陸上部の後輩たちがあきらに会いに『ガーデン』へ行ったことを知った際は、あきらの迷惑になるからと二度と店には行かないようにと睨みながら釘を刺した。自身も『ガーデン』には一切近づいていない。
石井(いしい)
声 - 本多真梨子 / 演 - 桃果あきらの後輩女子。陸上部に所属。大会出場前には挨拶に来るなど、あきらのことを慕っている。
山本(やまもと)
声 - 村井雄治3年の男子生徒。サッカー部に所属しキャプテンを務める。学内はおろか他校にもファンが存在する[注 6]ほどのイケメン。はるかのことが気になっている様子。
ゆう、えん、みい
声 - 小澤亜李(ゆう)、小堀幸(えん)、春野杏(みい)あきらのクラスメイトの女子3人組。学校内では一緒に過ごすことが多い。
楠(くすのき)
老齢の現国教師。あきらが挙げる好きな人の特徴から、クラスメイト達が連想する。
家族関係者
丘嶋 勇斗(おかじま ゆうと)
声 -
竹内順子 / 演 - 懸田怜央近藤の息子で小学4年生。子供らしく活発な性格。離婚した母方に引き取られているが、父のことも慕い頻繁に面会している。たまに近藤と一緒に『ガーデン』にやって来ることもあり、その際は従業員たちからも優しく面倒を見られている。初対面のあきらに当初は怖い印象を持つが、リコーダーを教えてもらったことを機に打ち解け仲良くなる。後にかけっこを速く走れるよう、あきらの休憩時間中にその走りを見てもらいアドバイスしてもらっている。父に会う口実を作るため「つぶ」と名付けたジャンガリアンハムスターを譲り受けて、父の家で飼いはじめる(ただし、世話は父に押し付けている)。
丘嶋 みどり(おかじま みどり)
勇斗の母親で、近藤の元妻。陽気な女性で、電車内でたまたま隣に座ったあきらに「おせっかい」と称しながら編み物の手ほどきをした。勇斗が事故を起こした際は、息子に不注意さを叱責してぶつかった相手の女子高生を心配するなど、しっかりした性格をしている。その時に会った近藤とも普通に会話しているため、離婚後も関係は悪くはない模様。
橘 ともよ(たちばな ともよ)
声 - 茂呂田かおる / 演 - 吉田羊[4]あきらの母親。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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